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風まかせ旅紀行

石川県小松市・日本自動車博物館


2001年11月23日

石川県小松市にある日本自動車博物館。ここにジムニーのご先祖様であるホープスターHO-360が保存展示されているとの情報を聞き、一目拝んでおこうということで、深夜の関越道・上信越道・北陸道を半分寝ながら移動となりました。


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朝の北陸自動車道徳光PA
深夜の逃避行、、、じゃなくて単なる移動で、朝8時にたどり着いたのは石川県内の徳光PAです。11月末だったので少し寒かったのですが、良い天気でした。このPAから風力発電用の風車が1基海際にそびえ立っているのが見えます。


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「ますの寿し」で朝ご飯
ここで、朝食ということに。せっかく石川県まで来たのだから鱒寿司でも、って、「ますの寿し」って富山県じゃなかったでしたっけ? まお隣と言うことで。結構ボリュームあるんですが、モギュモギュと平らげてしまいましたとさ。買ったのは磯正鮨というお寿司屋さんが製造しているものらしい。


小松市内を抜けて、田んぼの広がる風景の中をしばらく行くと、日本自動車博物館に到着です。ここに至る途中で、偶然にも自分の通っていた幼稚園を発見して、はしゃいでました、私。そう、実は小松市は私の故郷なのです、第3くらいの(^^; 幼稚園の年中から、小2まで小松市で育ちました。


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ジムニーLJ20かな?
入ってみると、早速珍な自動車のオンパレードで目移りしちゃいますが、とにかく四駆コーナーのある3階へと駆け上がります。あーーーっ、居た。1975年製のLJ20でしょうか。この年代のジムニーは廃車になって民家の片隅に鎮座している様子を見かけることがありますね。ちなみにこの博物館からの帰り、博物館からほど近い片山津温泉でも廃車が置いてあるのを見かけました。


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初代です
おお、初代です。1970年製のLJ10です。ホープ自動車から開発を引き継いで最初に世に出たジムニー。まさに働く車として発売されたんですねえ。丸い目、16インチのタイヤ。立ち上がったウインドスクリーン。今と変わりないですね。


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ご先祖様
こちらがホープ自動車が作ったホープスターON360。1968年製で、現存しているのは数台だそうです。最も製造されたのも数十台しかないそうですが。ラダーフレームに三菱製360ccエンジン、前後リジッドアクスルと、まさにジムニー直系のご先祖様。ところで、ウインドスクリーンとナンバーに注目。ん?これって最近車検通ってるの?


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未だに愛好家の多いテントウムシ
こちらはテントウ虫さん、スバル360ですね。コロコロしてて可愛い。普段一人で車に乗っているような私にはちょうど良い大きさかも。ま、ジムニーも小さい事では負けてませんけど。


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68年式テントウムシ
こちらは上の写真から数世代後のテントウ虫さん。やっぱりコロコロです。そういえば富士重工は、この「コロコロ」デザインをスバルR1として復活させたんですよね。以前、東京国立博物館で開催された自動車展で、スバル360の実物大モックアップと設計図の一部が公開され、見に行ったことがあります。


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今は無きラビットシリーズ
ずらっと並んでいるのは、みーんなスバルのラビットです。敗戦後、夜間戦闘機「銀河」の尾輪を流用して作ったのが最初言う話が。それ以前は残った廃材で鍋やら作ってしのいで居たとかなんとか。

残念ながら、スバルは軽自動車部門から撤退と言うことになりましたね。元々テントウムシから始まった自動車部門だけに、残念。


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日本初の四駆
ぬわーっ!と、これは大戦前に開発された「くろがね四起」、日本初の四駆車で、この手で一番有名なジープよりも先に作られた車です。ジムニーの始祖とも言えるかも。フェンダーが丸っこくてカワイイ。

どういう訳か、2008年にタミヤから1/48スケールモデルが発売されました。=>日本陸軍95式小型乗用車


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くろがね四起のリア周り
リア周り。スペアタイヤをリアゲートに背負わせるのは、古今東西変わらないスタイルですねぇ。最近のSUVはバカみたいに大型化しすぎて、リアゲートの強度的な問題から、こういう風に積めないもの居ますけど。


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FIAT500 フロントビュー
ルパンが出てきそうですが(^-^; そう、FIATのあれです。最近、復活しましたね、FIAT500


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FIAT500 リアビュー
小っちぇえぇ〜。五右衛門がいつも屋根の上に座っているのが分かる気がする(^ー^; ジムニーのリアシートも狭いけど、負けず劣らずですね。


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登場時期が早すぎた先代バモス
こちらも、その名前が復活したホンダ「バモス」。軽トラの屋根を取っ払って、4席付けた感じ。趣味に使うには楽しそうな車ですが、如何せん出現時期が早すぎた感じです。


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紙で出来た車という噂が
ベルリンの壁崩壊の時に、一躍脚光を浴びた(?)東ドイツのトラバント。一時期、個人的に輸入する人が現れて、排ガス規制がクリアできず、揉めた事が有りませんでしたっけ?


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手前のは木炭バスかも
戦前・戦後の乗合バス。


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搭乗ゲートへ向かうANA機
自動車博物館を出て、あちこちさまよった挙げ句、なんとなく来てみたのは小松空港。久しぶりに来ました。18年ぶりでしょうか? ここで遅い昼ご飯を取り、ついでにwebから富山市内のホテルを確保。再び北陸自動車道を使って富山市に移動します。


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タキシーウェイを離陸へ向かうANK機


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夕日に向かって離陸!


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富山市内を南下
次の日、富山市を出発して、ひたすら一般道を南下。神岡を掠めて安房峠を越え安曇野に抜け、さらに白樺湖近くを通り抜けて、関越自動車道までたどり着きました。


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あの山越えれば長野県
途中で一休みした道の駅「奥飛騨温泉郷上宝」。二日で1000km近く、ひたすら移動の旅で有りました。

All Photographs by Ryo Masuda 2001.
Took a photograph with Finecam L4 by Kyocera.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2021.12.06]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp