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風まかせ旅紀行

新潟県 初秋の東頸城 越路・小国・柏崎


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2005年9月10日(土)

毎年9月9日,10日と言えば、新潟県小千谷市で行われる、片貝まつりの奉納花火の打ち上げが行われる日です。そして今年は、10日が土曜日に。おっ!見に行ける! そこで、昼はツーリング、夜は花火見物と欲張りな日程を計画。今年3度目の新潟県入りとなりました。

今回は、総勢3名ということで、あっちこっちで合流を繰り返して、東松山ICから関越道に乗ったのは7時前。長岡JCTから北陸道に入り、西山ICで降ります。目指す「道の駅西山ふるさと公苑」は直ぐ目の前です。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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道の駅を出て直ぐの県道393号線
準備を整えて、午前10時過ぎに「道の駅西山ふるさと公苑」を出発。県道23号線から県道393号線へと渡って、妙法寺の集落に入ります。加土井氏のweb「のんびり自転車旅」に書いてあった妙法寺峠を越えてみることにします。


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石仏群
妙法寺峠の入り口に建つお地蔵様の数々。古くからある道であることが伺えます。


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峠に向かって伸びる集落
妙法寺の集落は、新しい県道393号線沿いではなく、古い峠道沿いに並んで建っています。怪しい人影が2名(^-^;


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少しずつ標高が上がる
集落を抜けるとご覧の風景。道幅も狭くなって車ではすれ違い出来ません。新しい県道にトンネルが出来るまでは、さぞや不便だったことでしょう。


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峠に到達
事前の情報通り、海側から登るとかなりの急坂でした。真夏を思わせるように、気温もグングン上がって、おまけに風がほとんどありません。途中、大休憩になったり、押して歩いたりするうちに峠に到着。


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廃道の様相
峠の前後は、この写真の有様で、通じてはいるものの既に廃道に近い状態になっていました。ただ油田側には補修した後があり、今でも林業か農業用途として使われているのかもしれません。


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快適な県道393号線を田代町方向へ
妙法寺峠を越え県道393号線を東へ。国道8号の方向へと向かいます。快適な二車線道路。国道8号に合流するまでの約5km、緩やかな下り坂です。


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田代交差点にあるドライブイン(?)で一休み
県道393号線と、国道8号の合流点、田代の交差点にある自販機コーナーで休憩。脱水症予防のため、こまめにお茶を飲みます。スポーツドリンクのほうがミネラル分取れて良いんでしょうけど、ぬるいとチョイと飲みにくい(^-^; お茶なら、冷たくてもぬるくても熱くても飲めますし。


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県道252号線の緩やかな登り
千本の交差点で再び国道8号を離れ、県道252号線に。越路町に向かって緩やかに登り始めます。快適な道路は、時折震災復興のダンプカーが通る程度で、あとは静かな田圃の風景が広がります。でも、なんだか日差しが夏みたい。


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ススキの穂が出ているのが秋の証拠
そんな日差しの中でも、ふと見上げればススキの穂が、日の光を浴びてキラキラと光っています。やっぱり関東地方よりも秋が来るのが早いですね。


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越路町へ入る
桝形山自然公園の近くで、越路町(現・長岡市)に入ります。越路と言えばホタルが有名、らしい。ちなみに、私が住んでいた下宿では、庭の小さな池にホタルが飛んでました。
この先、県道72号線に合流して、国道404号の小国町(現・長岡市)を目指して快適なダウンヒルになります。


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JR信越本線がススキでいっぱい
小国町で国道404号に入り、南に向かいます。右に流れているのは渋海川。左のススキの山の上にはJR信越本線が走っています。塚山駅に近いあたりですね。しかし、良いお天気。


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金色の田圃をバックに三波春夫の像
国道404号を快適に南下、右手にYONEXの工場を見ながら信越本線のアンダーパスをくぐると、直ぐに三波春夫氏之像に行き着きます。そうだー、越路町の出身だったんだー。YONEXの創業者もこの町の出身だそうです。


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ああ、中越地方の風景だなぁ
銅像の後ろは、こんな綺麗な田圃風景が。なんだか、高橋亮子の漫画の世界に居るようです。高橋亮子も新潟出身ですね。細かい場所までは分かりませんが、「風いろ日記」なんか、このあたりの風景と似てますね。と思って調べたら、少し北の西蒲原郡だそうです。「るろうに剣心」の和月伸宏氏は越路町出身だそうで。

高橋亮子作品メモ

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県道25号線は通行止め
国道404号を離れて、県道11号線、県道171号線を通って、県道25号線に出ようとしたところ、この看板。他にルートもないので、国道404号に戻って南下することに。


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一見廃墟に見えるトンカツ屋さん
12時を廻ってお腹空いたなーと考えつつ、国道404号と国道291号の交差点、七日町まで来ます。セブンイレブンの看板を見つけて、やれやれ休憩〜と、ふと見ると、潰れたパチンコ屋の一角でトンカツ屋さんが営業しているじゃないですか。この交差点、新潟に来るたびに頻繁に通り過ぎるのですが、全然気が付きませんでした。ここでお昼ご飯となりました。


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田島峠への緩やかな登り
午後1時過ぎ、トンカツ屋さんを後にして再び国道404号を南下。相野原の集落に入ったところで、西に折れて県道25号線を、柏崎方面に登り出します。今度越すのは田島峠。田圃の中を緩やかに登っていきます。


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峠から刈羽黒姫山を望む
峠のピークからは見晴らしがききませんが、ピークからちょっと柏崎側に下ったところからは、こんな景色が広がります。画面右手の一段と高い山が黒姫山(889.5m)。
さっきまでの写真とは打って変わってドンヨリと曇った空。写真を撮った時には既に雷鳴が轟き初めていて、いつ降り出すやらという状態。峠を急いで駆け下りて、「道の駅西山ふるさと公苑」を目指して北上するルートを取ります。


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雷雨に追いかけられた国道252号
国道252号で北上。十日町から柏崎方面へ抜ける国道は、さすがに交通量も多く、大半の区間は歩道を走ることになります。本当は鯖石川を挟んで反対側を走っている県道252号線を通る予定だったのですが。


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何とか雨雲は振り切った
国道291号に合流した先の安田の交差点で県道73号線へと入ります。交通量も極端に少なくなり、フラットなのでスピードもグングンと上がります。そうしているうちに、雷雲はどうやら振り切ったようで、頭上にはチラホラと青空が戻ってきました。


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道の駅に戻ってきた
午後3時過ぎに無事「道の駅西山ふるさと公苑」に到着。で、この中国伝統の宮廷建築風の建物は「西遊館」。中の無料休憩所でしばしの休息。


今回の走行経路です。

GPSログは、こちら「log20050910_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。走行距離は約70km、総上昇量は980mちょっとでした。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)

ルートプロファイルです。200m弱の一つ目のピークが妙法寺峠。登った側の急勾配ぶりが分かりますね。二つ目のピークが、枡形山自然公園の近くを通って刈羽村から越路町への名無しの峠、3つ目のピークが田島峠です。田島峠は小国町側から登ると緩やかで、海側に急に落ちていく様子が分かります。本当は、逆回りのルートを考えていたんですが、これで良かったかも(^-^


これで2005年に入って3回目の新潟ツーリングですが、まだまだ走る場所には事欠きません。今回は初秋の少し爽やかな空気を期待していったのですが、行き過ぎる夏を惜しむような残暑の日でした。また少し時間を於いて、秋が色濃くなってきた頃に行きたいと思ってます。



All Photographs by Ryo Masuda 2005.
Took a photograph with IXY DIGITAL 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2022.08.14]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp