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風まかせ旅紀行

群馬・長野県境 浅間山外輪山

黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、鋸岳


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2006年8月15日

 「夏休みにどこか登りに行こうよ」、と言ったのは会社の先輩。さーて、どこへ行こうかなぁ? 埼玉県から日帰りできて、高原気分が存分に味わえる所〜、ーうーん。しかも、登山道までのアクセスルートを知っているところ・・・。あ、あそこなら! と決めたのが、長野・群馬県境の浅間山の外輪山、黒斑山・蛇骨岳・仙人岳・鋸岳です。

 8月15日、午前5時に私のアパートに集合。関越自動車道の東松山ICから一路佐久平ICへと向かいます。ノンストップで佐久平ICまで走り、午前7時過ぎに到着。佐久平ICすぐの所にある「おぎのやドライブイン」でひと息。国道141号線で小諸方向へ。途中のセブンイレブンで昼ご飯を調達して、チェリーパークラインの車坂峠へ向かいます。

 午前7時半過ぎに車坂峠に到着。無料駐車場に車を入れて支度に掛かります。今回は新しく購入したDeuterのハイキング用ザック、Futura 38を初めて使ってみることに。


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登山口にある浅間連峰周辺案内図
 さて、身支度を整えていざ出発、とその前に、案内図を撮っておきます。そうすれば歩き出してからも案内板を見ることが出来ますので。ただ、地形的な情報は皆無なので、必ず2万5千地形図は携行しましょう。今回も国土地理院の地図閲覧サービスを利用して印刷した地図を持って行きました。


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中コースを登る
 午前8時15分過ぎ、車坂峠の登山口から登山道に入ります。行きは中コースを登ることにします。お盆休みということで、登る人も多いかなぁ?と予想していたんですが、中コースは不安になるくらい人が居ませんでした。


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落葉松の中の登山道
 小さな男の子を2人連れたお父さんを追い越して、落葉松の中に入ります。が、追い越した男の子、とっても元気が良くて、声が全然遠くならない(^-^; 写真撮っているうちに、後ろに姿がチラホラと見えてきました。健脚だなあ。


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尾根に出た
 車坂峠の登山口から約50分。突如展望が開けて尾根に出ます。トーミの頭まで200mくらい手前の地点で表コースと合流です。


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雲海の向こうに富士山が
 雲海の向こうに、ちょっとだけ富士山が見えてます。雲海の向こうに浮かぶ山々の一番右が富士山山頂。


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外輪山(左)と浅間山(右)
 午前9時20分、トーミの頭に到着。カルデラの中に広がる緑がとても綺麗。先輩曰く「ゴルフ場みたいだな」。確かにそう見えないこともない(^-^;


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あの先まで歩きます・・・
 ザックを降ろして、これから歩いていく方向を眺めます。あの山肌が茶色く見える先まで歩く予定・・・、というか、彼処まで行って行程の半分ですが。


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黒斑山山頂 2404m
 トーミの頭を後にして、午前9時40分に黒斑山山頂に到達。狭い山頂には10人くらいの人が。ここは木々に囲まれた山頂で、浅間山方向にしか眺望がありません。目の前が浅間山。今日も噴煙が・・・。しかも、こっちに来てるし。


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緑と雲の白のコントラストが綺麗
 トーミの頭でも撮った風景ですが、木々の緑と空の青と、噴煙・雲の白の取り合わせが気に入ったのでパシャパシャと撮影。


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あの尾根歩くのか〜怖ぁ〜
 今日背負ってきたのは、富士フイルムのFinePixS9000。webを見ると、既にカタログから無くなってしまった幻のデジカメですが。折角、光学10倍のレンズを持っているので、茶色い山肌に迫ってみます。あのヤセ尾根を歩くのかぁ。おっかないなぁ。滑落したら止まりそうにありませんね。


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蛇骨岳山頂 2366m
 黒斑山山頂を後にしてテクテクと歩を進めること 分、午前10時15分過ぎに蛇骨岳山頂に到達。こちらは大岩がゴロゴロしている山頂で、眺望も、、、良いはず。そう、残念なことにこの辺りでガスに覆われて視界が閉ざされてしまいました。残念。


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ガスに包まれる蛇骨岳山頂
 雨になることはなさそうですが、このガスのせいで眺望は全く望めません。晴れていれば、群馬県側の景色が見えるはず、、、だったのに〜。


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仙人岳山頂 2319m
 蛇骨岳を後にして、さらに歩を進めること約15分。先行者も見えない、後ろから来る人も居ない、白いガスに四方を囲まれてなんだか心細い行程でしたが、午前10時30分過ぎ、仙人岳に到達。ここでザックを降ろして、暫く地図を眺めていたら後ろから一人追いついてきました。その人はここで来た道を戻るとのこと。さて、我々はどうしよう?


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鋸岳を越えてJバンドへ到達
 ガスで眺望は望めないものの、Jバンド経由で湯の平へ降りてみようと言うことで、仙人岳を後にして、鋸岳山頂を巻道でパスして、Jバンドとの分岐点近くまで来ました。鋸岳山頂はいつの間にやら巻道で通過(^-^; 鋸岳山頂近くは巻道が複雑に付いていて、藪漕ぎ状態の道もあるのでご注意下さい。晴れていれば苗場山方面まで大パノラマが広がるそうです、残念〜。


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これから降りるガレ場
 午前10時55分過ぎ、分岐点手前で地図を開いて現在位置を確認していると、向こうから誰か登ってきます。見ると、トーミの頭でお勧めルートを案内していた人です。たぶん登山道の管理をしている人でしょう。「風向きが変わって噴煙がこちら側に来ている」との情報。そーいえば、仙人岳頂上よりも随分硫黄のにおいが強くなってきています。そうか、ガスだけじゃなくて噴煙も混ざっていたんだ。現在位置を確認して分かれました。


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無事降りてきた
 今日最大のガレ場、Jバンドをソロソロと降りて、午前11時15分過ぎにカルデラ内へ到達。来た道を見上げると、こんな感じ。降りるのは良いけど登のはヤだなぁ、なんて話をしていたら、夫婦と思しき登山者2名が登ってきます。この先噴煙が酷いとの事。


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ガスが掛かっているのは黒斑山辺り?
 噴煙の中に長居は無用ということで、早足で湯の平を南下していくと、噴煙が晴れてきました。向こうにはさっき縦走してきた外輪山が見えます。あの辺りは黒斑山かな?


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浅間山から噴煙が流れてくる
 浅間山の方を見てみると、噴煙がこちらへ流れてきている様子がハッキリと分かります。夏場は北東に向かって流れるのが普通らしいんですけど、今日は台風の影響?


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湯の平を歩く
 歩いてきた道を振り返ると、噴煙で霞んで見えます。年中、あの噴煙に晒されたんじゃあ、木なんか育つわけないよなぁ。


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アザミの蜜を集めるハチ
 湯の平を南へ向かって歩いていくと、樹林帯に突入します。午前11時40分過ぎ、草すべりルートとの分岐点もほど近い地点で、アザミが群生している地点を見つけて、しばしデジカメタイム。


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縦画面でもういっちょ
 上と同じ被写体で、画面に青空を入れたいなぁと縦画面にしてみたのが、この一枚。


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引いてみるとこんな構図です
 レンズを広角側に引いてみるとこんな感じです。今回一番気に入った写真かも。この後、草すべりルートとの分岐点でちょうどお昼の時刻になったので、分岐点にあるベンチに腰を下ろして、しばし昼食タイム。しかし、日差しが強くて日陰のないベンチは暑いのなんの。


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草すべりへ向かうルート沿い
 昼食後、草すべりの急坂をヒーコラ登って、再びトーミの頭を通過。
 この草すべりルート、降りるときは間違えないんでしょうけど、登りは結構ルートが分かりにくい! 縦走路へ出る直下で、本来とは別のルートを登ってしまい、最後はプチロッククライミング&藪漕ぎになりましたが、なんとか縦走路へ合流。が、確かに新しい靴後が有ったから、直前に誰か降りたのは間違いなさそうなんだけどなー。
 トーミの頭を通過した後、行きと違うルートを降りてみようということになり、表コースから車坂峠へと下山しました。午後2時20分過ぎ、2人とも無事に登山口に到着。6時間近くも歩き続けたのは久しぶりでした。


 今回の徒歩経路です。ザックへのマウント方法を工夫して受信状態を良くしたので、前回の黒姫山よりもちゃんとログが採れました。移動距離は約11kmでした。草すべりルートに入ってからはガスの中を歩くだけで写真は撮らずじまい(^-^; 理由は、ザックに入れてしまったデジカメを取り出すのが億劫になるほどの登りだったから、なんですけどね〜。ずっとガスの中でしたし。


 今回のルートプロファイルです。累積標高は約1,100mでした。車坂峠から黒斑山山頂までの標高差は400mちょっとしか有りませんが、細かいアップダウンが多く、最後の草すべりの登りが一番キツいルート取りになってしまいました。


 今回、実は登山用の靴ではなく、ソールの柔らか目なトレイルランニングシューズを使ったのですが、ソールが柔らかいのが裏目に出て、かなり歩きにくい思いをしました。ソールが厚くて固めのハイキング用シューズも持っているのですが、ローカット(くるぶしが出る高さのですね)なので、今回のようなルートには使いづらいし〜。トレイルラン用はミッドカットなので、踝まで保護されて歩きやすい。そんな理由で、それを使ったのですが・・・。帰ってきてすぐにハイキング用シューズを発注。それが手元に来たら、またどこかへ登ってみようと考えてます。次はどこ行こうかな〜。

関連URI

All Photographs by Ryo Masuda 2006.
Took a photograph with Finepix S9000 by Fujifilm.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2020.06.06]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp