TOP MENU旅紀行>秦野市・ヤビツ峠

風まかせ旅紀行

神奈川県 秦野市・ヤビツ峠


photo-20061008-0

2006年10月8日

関東地方は晴天に恵まれた10月の三連休。じゃあ、泊まりがけでどこかへ、なんて話にはならずに、いつものように土曜日は仕事しちゃっている辺りが泣けてきますが。まあ、市場クレームは発生してしまって、その対応で設計の方の仕事が止まり気味。今後のクレームの突発的な仕事に備えて少しでも設計を進めておきたかったので、これはこれで良いんですけどね。平日よりの集中できるし。大体週初めの天気予報では雨だったですし。

日曜日こそどこかへ走りに行こうと深夜まで悩んだんですが、新潟県長野県辺りまで脚を伸ばしたとしても、どうも天気が心配。と言って首都圏じゃ、何処行っても車がウジャウジャで走りにくし〜(この予想は的中するのですが)。うーん、うーん、と散々悩んだあげく、結局、旅紀行の予定に書いちゃってある丹沢大山国定公園内に位置するヤビツ峠へ行ってみることに。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


photo-20061008-2
久しぶりに来たJR中央線高尾駅
朝5時に一旦目覚まし時計の音で目が覚める・・・。眠い。そりゃそうだ、数時間前まで何処へ行くか考えていたんだし(^-^; いいや〜6時台の電車で〜、と二度寝。意志弱っ(^-^; 6時10分前に今度こそと、モソモソと起きて、コーヒーを一杯飲みながら台所脇に置いてあるLinux実験用PCの電源を入れて時刻表をチェック。うわっ、意外と時間無いじゃん?!!

慌てて部屋を飛び出して、駅へ。なんとか予定の電車に乗って運良く座ることが出来ました。新宿駅で中央線に乗り換えて高尾駅へ到着。実は母校に近い駅で、在学中は毎日通ったなじみ深い駅だったりします。あー毎朝電車に乗っていたカワイイあの子、今頃どーしてるかなぁ?(=_= 遠い目)


photo-20061008-3
町田街道を南へ
高尾駅を出発して、駅の直ぐ東側を通っている町田街道を辿ります。この辺りは路側帯が狭い上に車の通行量が多いので、歩道を走ることにします。


photo-20061008-4
神奈川県内に入った
法政大学前を通り過ぎた辺りで、県道48号線へと進路を変えると直ぐに都県境に差し掛かり神奈川県へと入ります。そうだ、どこかコンビニで水分補給と食糧を調達しておかないと〜と考えながら進むとスリーエフが見えたので、小休止。さすが地元企業、スリーエフが多いですね。


>
photo-20061008-5
県道510号線 小倉橋
ちょいと分かりにくい交差点を曲がって県道510号線に入り小倉橋を渡ります。後ろに見えるアーチ橋は新小倉橋。あの橋の袂に美味しいパン屋さんが有るんだそうですサイバーサイクリストのページからの情報)。うわー、知らなかった。失敗した〜。


photo-20061008-6
県道510号線を進む
3連休の為か、非常に交通量の多い県道510号線をユルユルと進み、一旦国道412号に合流します。津久井町青山の町内を国道412号で走り抜けて、町内の外れで県道513号線に入ります。串川に沿った道なので、アップダウンも少なかろうと思いきや、高低差はさほどではありませんがアップダウンが頻繁に有って結構疲れる(^-^; 道なりに進むと、県道64号線となり、御屋敷の集落を通り過ぎてググッと登ると、ポンっっと宮ヶ瀬湖畔に到達します。


photo-20061008-7
宮ヶ瀬湖ビジタセンター付近
虹の大橋を渡って宮ヶ瀬湖ビジターセンターで一息。ヤビツ峠の登りに入る前に、栄養&水分補給です。宮ヶ瀬湖畔を周回する道はロードレーサーのトレーニングコースに都合が良いらしく、虹の大橋からビジターセンターまでの短い距離の間にもかなりの数のロードレーサーを見かけました。さて、あまり体が休憩モードになっちゃう前に出発しますか。


photo-20061008-8
県道70号線秦野清川線に入る
いよいよヤビツ峠へ至る県道70号線に入りました。暫くはこんなに広くて快適な二車線道路ですが・・・。


photo-20061008-9
すぐに道幅は狭くなる
あっという間に、狭い一車線に。さすが元林道なだけはある(^-^; 上の写真のように二車線化されたのは、宮ヶ瀬ダム建設に伴って水没した部分を新しく付け替えた道なんでしょうね。これで、車が来なければ、静かで雰囲気のある峠道とも言えるんですが、道沿いにキャンプ場が多いのと、何より丹沢山に登る登山客の車が多くて、カーブの度に気を遣います。


photo-20061008-10
それっぽい風景になってきた
対向車を避けたり、後ろから来る車を通したり、なんだか忙しく登っているうちに、それらしい風景になってきました。道幅もちょっと余裕がある場所だったので、自転車を停めて撮影タイム。と、すると後ろから2台のロードレーサーが登って来ました。若いカップルでした。「写真撮りましょうか〜」と声を掛けて貰いましたが、停まって貰うのも悪いので先に行って貰いました。でも、その後直ぐに追いついちゃったりしたんですが。


photo-20061008-11
路面は水&砂
路面はわき水で濡れている箇所が多くて、オマケに砂も多くて、さらに舗装の状態も悪いので、転倒とパンクのリスクは大です。ま、転倒のリスクは登りよりも下るときの方が大きいでしょうけど。


photo-20061008-12
パンク??
ジリジリと登っていると、なんだかフロントに高性能なサスペンションでも付いたような感じで、路面の段差が手元に伝わってこなくなりました。あれ?と思って、自転車を停めてフロントのタイヤを触ってみると、ありゃ!空気圧はエラい低くなってる! パンクだぁ、チューブ交換だぁ(めんどくさい〜)、とも考えたのですが、自転車をひっくり返して改めてタイヤを調べてみると、急激に空気が抜けていく様子がありません。とりあえず空気圧を上げて峠まで登ってしまうことにします。タダでさえロードレーサーより重いシクロクロスが更に重くなってしまった(T_T


photo-20061008-13
国民宿舎との分岐点 釣り人発見
国民宿舎との分岐点まで登ってきました。ふと川の中を見ると釣り人か。この時期は何が釣れるんだろうな?

この先は藤熊川に沿って、ジリジリと登っていきます。「護摩屋敷の水」と呼ばれている湧き水を過ぎると一段と傾斜が厳しくなって、フロントギアがセカンド、リアはローでも中々漕げない状況に。暫くサボっているうちに脚力落ちたかなあ?
自転車を見て分かるとおり、フロントギアが3枚なので、まだ低いギヤ比が有るんですが、ここは意地でインナーギアを使わない(^-^;


photo-20061008-14
ヤビツ峠
ちょうど12時にヤビツ峠に到着。峠には自転車の人が数人。狭い駐車場は車で一杯で、溢れた車が道に縦列駐車してました。皆さん、大山登山の車かな?
ここで昼食、と行きたい所ですが、今日は補給食っぽいものしか持ってきてない(T_T; カロリーメイトを囓りつつ、フロントタイヤのチューブ交換作業。スピードの出る下りでバーストしたらwebのネタにもならないですからね。 しかし、携帯用のポンプで空気圧を規定まで上げるのは無理なので、かなり低めになってしまいました。


photo-20061008-15
江ノ島と三浦半島が見える
峠自体は尾根に囲まれて眺望が望めないですが、峠を下り始めた最初のカーブではこんな風景。苦労して登ってきた甲斐がありました。見えているのは相模湾。よーく見ると、尾根の向こうに三浦半島や江ノ島も見えています。


photo-20061008-16
正面は大島
正面を見てみると、大島が。その右側に見えるのは新島かな? 大島って近いんだなぁと改めて実感。まあ、伊豆半島の先端よりも手前ですものね。


photo-20061008-17
富士山もクッキリ 手前は菜の花台の展望台
上とは違うカーブから見える風景。富士山です。富士山頂にちょっと雲がかかってますけど、それ以外は本当に雲一つ無い良い天気。手前に見えているのは菜の花台の展望台。ここの駐車場も車でイッパイでした。


photo-20061008-18
国道246号に到達
時折登ってくる自転車の人と挨拶を交わしながら猛スピードで峠を下っていくと、あっという間に国道246号に到達します。246号側から登る人には目印になる丹沢大山の案内板。

さて、ここからJR東海道線の国府津駅を目指します。最寄り駅は小田急線の秦野駅なんですが、JR東海道線の国府津駅で湘南新宿ラインの高崎行きに乗ると、乗り換えなしで帰ることが出来るのと、グリーン車に乗るのが目当てだったりします。


photo-20061008-19
東名高速側から振り返る
国道246号の交差点から、県道71号線で国道1号を目指して南下します。途中、東名高速道路にぶつかったところで後ろを振り返るとこんな感じ。いやー、良く越えてきたもんだ(自画自賛


photo-20061008-20
県道71号(バイパス)の旧道を走る
東名高速道路を潜って直ぐに、県道71号線はバイパス(秦野二宮バイパス)と旧道に分かれます。迷わずに旧道に入ります。車がビュンビュン走るバイパスと打ってかわって長閑な旧道。ほとんど車が来ません。時折農作業用の軽トラが走っている程度で、本当に走りやすい道です。地元のサイクリストもその辺りのことをよく知っているのか、数人のサイクリストとすれ違いました。


photo-20061008-21
国道1号に到達
小田原厚木道路を潜り抜け、国道1号に到達。思ったより交通量が少なくてホッとしました。それ以上に予想外だったのは、サイクリストが多いこと。かなりの人数(たぶん二桁は居た)のサイクリストとすれ違いました。みんなどこからどこへ走って居るんだろう? 軽装備の人が多かったし。


photo-20061008-22
酒匂川まで来てしまった
さて、国道1号を西に向かって走り、国府津駅を目指したのですが!? 余りに快調に飛ばして走っていたら、勢い余って酒匂川まで来てしまいました。さすがに酒匂川を越えそうになって、「あれ?こんなに遠かったかな?」とGPSをよく見ると、3km近くも通り過ぎてるじゃないですか(^-^; 国府津駅前辺りでは、時速40km近いスピードで走っていたから案内板が目に入らなかったらしい。うーん。まあ、時間は十分あるので、ノンビリと戻ることにします。


photo-20061008-23
3kmバックして国府津駅
来た道を3km程戻って国府津駅に到着。時刻表を確認すると、30分後にお目当ての湘南新宿ライン高崎行きが来ます。自転車バラしたりしているうちに、ちょうど良い時間になりそう。しかし、よく考えれば、来た道を3kmバックするより、2km先へ進んで小田原駅に行ったほうが近かったことに気が付いたのでした。


photo-20061008-24
駅構内の彼岸花
電車が来る10分程前にホームに移動。線路の向こう側に目をやると彼岸花がイッパイ。今年は彼岸花の撮影に出掛けてないなぁ。


走行経路1、JR中央線高尾駅からヤビツ峠付近までです。地図データが古いので宮ヶ瀬湖自体が載ってないのですが。細かいアップダウンが多い上に、一部で混雑する国道を通ったため、峠道になる前に疲れちゃいました(^-^;


走行経路2、ヤビツ峠からJR東海道線国府津駅までです。ヤビツ峠からは本当に下り一辺倒ですごーい楽です。ヤビツ峠から国府津駅まで実質1時間くらいしかかかってないんじゃないでしょうか? 気がつかずに通り過ぎて6kmくらい余計に走っちゃったけど、それでも1時間半位で着いちゃいましたし。

GPSログはこちら「log20061008_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


ルートプロファイルです。所要時間は5時間40分、累積標高は1300mちょっとでした。標高の最高地点は当たり前ですが、ヤビツ峠で761mですね。久しぶりの峠らしい峠越えでした。笹子峠以来かなぁ? しかし、今回はスローパンク(っぽいもの)のトラブルでいつもより重くなった5号車での苦行になってしまいました。でも、あの荒れた舗装路はロードレーサーよりシクロクロス車向きだよなぁ。ロードで行ったら手が痺れると思う(^-^;;


この記事は[2019.05.06]に加筆修正しました。

All Photographs by Ryo Masuda 2006.
Took a photograph with IXY DIGITAL 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2020.06.06]に加筆修正しました。

この記事のURLをQRコードで表示



Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp