風まかせ旅紀行
三県横断100km走
2007年5月27日(日)
連休以来、なかなかツーリングには出掛けられず、この週末こそ!と思ったら、通販の荷物が土曜日の夜に到着することになってしまいご破算(^-^; じゃ、日曜日こそ!と意気込んでみたものの、5月は連休中の遠出やら件の通販やらで浪費が激しかったので、大人しくご近所散歩ということに。しかし、毎度同じルートではつまらないということで、なんかルートないかなぁと地図を眺めていて目を付けたのが宇都宮市。あ、駅前に抹茶ソフトクリームを売っている御茶屋さんが有ったよなぁと思い出し、走行距離もそこそこだし、宇都宮線を使って大宮経由で戻ってくれば、乗り換え1回で輪行も楽だし、ということで、5月27日の日曜日の朝8時半過ぎに出発。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)。
アパートを出発して、すぐに行田街道を北東に向かって走ります。ここは中山道から分岐する日光裏街道の一つ、らしい。つまり、昔から重要な路線であったようで、こんな古い作りのコンクリート橋を見ることが出来ます。凝った意匠ですよね。
上の写真の橋を渡ってすぐにあるのが石田堤。天正18年(1590年)、かの石田三成によって忍城(現・埼玉県行田市)を水攻めにする際に築かれたものだそうです。
石田堤の上には松が街道の目印として植えられています。ここら辺では最も街道らしさを残している場所かもしれません。
暫く道なりに進と現れる、日光裏街道の案内板。なんと一里塚も残っている!? この一里塚、現在は会社の敷地内にある為、近づくことが出来ません。道から遠目に眺めるだけ。ん?遠目ということは、現在の裏街道は本来の道筋とは少し変わっているのかな?
行田市の中心部にある、忍城外堀跡の水城公園。本当に真っ平らな所にあるため、石田三成が水攻めを考えたのも尤もな話。でも、余りに高低差がないので、水深は大したことがなかったはず。
行田市内から見沼代用水沿いを北上して利根川に出ます。利根川自転車道を少し東に向かい、国道122号で利根川を渡ります。向こうに見えているのが利根大堰。去年の10月20日にサケ遡上を見に来たところです。
国道122号の昭和橋で利根川を渡って群馬県へ。あら、いつの間にか橋掛け替えが終わって、旧・昭和橋は撤去作業が進んでいます。新・昭和橋の埼玉県側には「道の駅はにゅう」が準備段階。
ちなみに新・昭和橋の供用開始は、今年の3月25日だったそうです。旧橋は昭和37年だそうで。
そのうち利根川を下って太平洋側に出るルートも走ってみたいですね。ちなみに、利根川->江戸川のルートは走ったことがあります。
群馬県に入ってすぐ、利根川に沿うように伸びる邑楽用水沿いの道を東に向かいます。ここは車の通りも少なく舗装の状態も良く、快走できます。
邑楽用水沿いの道を左折して、県道336号線へ。暫く北上して館林市街にあるつつじが岡公園を目指します。この、県道336号線、舗装の状態が悪く、土砂だらけで走りにくい!
程なくつつじが岡公園に到着。さすがに花の数は少なくなっていましたが、それでも咲いているところが偉い。群馬県内では最大のツツジの見所、との事。
つつじが岡公園は、この城沼の一角にあります。この城沼が結構広いんです。湖(沼?)畔には漕艇庫が有りました。お?近所の高校にクラブでも有るのかな?
沼から声が聞こえるので、よーく見てみると、お、ボートの練習してますね。
城沼を後にして、城沼の東側をかすめて通っている県道362号線へ。北上して渡良瀬川へ出ることにします。
県道362号線を北上し、大島町山王の集落の中を通過して、渡良瀬川の堤防へ上がろうとする道の脇に、馬頭観音がありました。昔はこの辺りに渡し舟でも有ったのかな?
堤防を上って渡良瀬川自転車道へ。土手には、一面にシロツメクサ、ムラサキツメクサが咲いていました。ムラサキツメクサのほうが少ないんだけど、シロツメクサよりも背が高くなるので目立ちますね。
さて、この辺りには、渡良瀬川を渡る橋が有りません。上流へ向かうか下流へ行くか。上流にある県道7号線の渡良瀬大橋が一番近いようなので、渡良瀬川自転車道を上流(西)へ向かって走ります。
県道7号線沿いにあったコンビニで補給した後、ヘロヘロと佐野市駅に近づくと、おや?昭和時代にタイムスリップ?
反対側にあるガソリンスタンドも昭和の雰囲気満点です。しかし、こんな路地に何故ガソリンスタンド? 地図を見ると、現在の県道7号線は、この裏手をショートカットするように繋がっています。と言うことは、この道は旧県道7号線なのでしょうか? ちなみに県道7号線は、東京都八王子市から日光東照宮へと繋がる日光裏街道の道筋に当たるそうです。
現・県道7号線へ出ると、ここもまた歴史的な建物があっちこっちに建っていてビックリ。こんなに古い建物が残っている地域だとは、全然知らなかったです。
こっちも結構古そうです。しかし、漆喰の壁が黒いのは何故なんだろう?
こちらは、おそらく張りぼて式の洋館風建物。中身は、両隣と同じような建物ではないかと推測したのですが、はてさて?
佐野駅前を通過し、東北自動車道に沿って伸びる県道75号線を走ります。今日唯一の峠越えが有って、謡坂と廻峠を越えます。偶に東北自動車道を使う時に、いつも「あ、あの道、いつか自転車で走ってみたいな」と思っていたので、ルートに組み込んでみました。
道は緩やかに登りとなり、2kmも行かないうちに謡坂に差し掛かります。現在の県道は大きな切り通しで、通っていますが、その西側に旧道が残っています(ツーリングマップルにも載っています)。峠には市境を示す「佐野市」の標識が残っていました。
謡坂を下りて振り返った所。現道は写真左側のフェンスの下に掘られた、大きな切り通しで通っています。「謡坂」なんて、なにか由緒有りそうな名前が付いているのですが、googleで検索しても、なかなか由来が見つからないんだよなぁ。
謡坂を駆け下りて、暫く行くと、村桧神社が有ります。鳥居の前には、灯籠に混ざって丸ポストがポツンと立っていました。神社にポストがあるなんて初めて見ました。
村桧神社から3km程進むと廻峠になるはずですが・・・。なんだか大規模に掘り下げられていて、道も新しくなっている様子。そういえば、このルート、地元の自転車乗りには定番コースなのか、途中の蕎麦屋さんに自転車の一軍が居ましたし、その先でも2人連れの自転車乗りに出会いました。
道なりに県道75号線を進むと、タキザワハムの看板に出くわします。へー、ここに工場があるんだ〜。
栃木市の市街地を避けるように裏道をウロウロして、ちょっと遠回りになりつつも、県道37号線へ。車の交通量もグッと少なくなり、ようやく遠くへ来たような感じになってきました。
粕尾峠から流れてくる思川を渡って鹿沼市方向へ。と、ここでデジカメのメモリ残量が無くなってしまいました。しまった、128MBのを入れて来ちゃったか・・・、じゃケースに入れておいた予備のを、と思ったら、今日はカメラケース持って出る必要ないなぁと出掛けに置いてきたことを思い出しました(^-^; なので、この一枚は、携帯のカメラで撮ったもの。この先は市街地ばかりで対して記録するものなかったので写真無しです(^-^; この後、県道4号線に入り、そのまま一直線に宇都宮市へ到達しました。
今回の走行経路1です。 GPSログはこちら「log070527-1.gpx」です。カシミール3DやGoogleEarthでご覧下さい。
走行経路2です。
走行経路3です。
ルートプロファイルです。走行距離は約100km、累積標高は約1,000m、所要時間は6時間25分でした。
JR宇都宮駅前からちょっと離れたところにある、関口園という御茶屋さんで、無事お目当ての抹茶ソフトクリームをゲット。僕的には餃子と並ぶ宇都宮名物だったりします。JR宇都宮駅からは輪行で1時間半、大宮駅を経由して高崎線で戻りましたが、5時半頃に帰宅することができました。
関東地方で100km走ったのは、実は初めてなのですが、やっぱり疲れますねぇ。車の量が多い上に道が狭いので、走行中はずうっと気を遣うのと、今回は昼過ぎから完全な向かい風になってしまったのがその原因かな? 新潟で100km走ったときは走り足りないくらいでしたが。ということで、次回は、脱・関東平野、になるかどうかは、財布次第だったりしますが(^o^;
関連URI
All Photographs by Ryo Masuda 2007.
Took a photograph with IXY Digital 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
Special Thanks 'カシミール3D Ver.8.7.1' 1994-2006 Sugimoto Tomohiko.
この記事は[2024.01.27]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp