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風まかせ旅紀行

新潟県魚沼市 目黒邸


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2008年2月3日(日)

 五日町スキー場まで行ったついでに、以前から行こうと思っていた、国指定の重要文化財「目黒邸」に立ち寄りました。スキー場の駐車場の車内から、ノートPCをPHS経由で繋いでwebを調べてみると、ちゃんとやっているじゃないですか。ということで、途中の道の駅「ゆのたに」で昼ご飯を取ってから移動。さすがにこの時期は訪れる人が少ないのか、中は私と同行のS氏の2人だけ。

 この目黒邸は、中世武士の系譜をひく豪農、目黒家が1797年(寛政9年)に立てた住宅で、会津街道に面した土地に建っています。


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とにかく広い
 建物の大きさとはおおよそ不釣り合いとも思える小さ潜り戸を入ると、そこは想像したより大きな空間が広がっています。


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梁の太さが特徴
 思わず畳の枚数を数えて、「掃除が大変だなぁ」と思ってしまう私は根っからの貧乏人。いや、そうでなくて、注目していただきたいのは梁の太さ。深い雪に耐えられるように40cm近い太さを持つ材が使われています。


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湯殿
 こちらは湯殿。手前が脱衣所です。両方合わせて6畳くらいのスペースでしょうか・・・。広いな。


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新寝室 障子の奥も寝室
 寝室。ここは途中で増築された部分らしく、新寝室となっています。障子の向こうが奥の寝室と呼ばれている部屋。


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明治期に増築された数寄屋造りの離れ
 明治期に増築された離れ座敷。母屋に比べれば新しい建物でですが、それでも107年経っています。豪雪と三度の震災(新潟、中越、中越沖)にも耐え抜き、まだまだ健在。奥の4畳半は茶室かな?


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大正時代のオール電化住宅
 台所の一角に作られた配電盤。銘板には大正14年3月製の記述があります。下に並ぶナイフスイッチの注意書きを見ると、「コンロ」「便所」「割烹」などと書いてありあます。大正末期にオール電化住宅化するとか、如何に大きな影響力を持った豪農であったかが分かります。


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配電盤の銘板
 銘板のアップ。配電工事自体は何処が施工したんでしょうかね?


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大正期の配電経路
 同行したS氏が見つけた当時の電力配線。まるで工場並ですが、配電盤を見ると各所で数kW級の電力を使っていたと思われ、これくらいの配線は必要だったようで。


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囲炉裏の奥は使用人の部屋
 土間の一角に作られた囲炉裏。ここだけ火が入れられていました。にしても外より寒い(*_*)


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馬屋跡
 ここは同じ土間に設けられている馬屋。雪を避けるために馬屋を母屋の中に作るのは、南部曲がり屋と同じ考えですね。


 場所はこちら。関越自動車道からだと、小出ICか堀之内ICが近く、どちらからも20分ほどです。また、すぐ近くには同じく国指定重要文化財になっている「佐藤家住宅」があります。春のツーリング時に寄ってみようかなぁ。


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All Photographs by Ryo Masuda 2008.
Took a photograph with FinePix S9000 by FUJIFILM.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2020.06.06]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp