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風まかせ旅紀行

新潟県・福島県 奥只見ダム・田子倉ダム


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2008年9月13日(土)

 あまり晴れの日が期待できない3連休。なので、最初から自転車は諦めて車で遠出することに。目的地は奥只見ダムと、田子倉ダム。どちらも重力式コンクリートダムとしては、日本有数のものです。重力式ダムとは、文字通り、自重だけで水圧に対して安定して自立している方式のダムの事。久しぶりに「発電・変電」「送配電工学」(by電気学会)を読み返しながら、書いています(^-^;


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魚沼市役所湯之谷支所前を通過
 関越自動車道を塩沢石打ICで降りて、県道、国道291号線、国道17号線を進み、道の駅「ゆのたに」で一休み。国道352号線に東へ進みます。


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奥只見シルバーライン
 国道352号線を進み、上折立から奥只見シルバーラインに入ります。ほぼ全線がトンネルというこの道路の前身は奥只見ダム建設用の作業路。トンネル内は湧水で濡れていて、オマケに気温が非常に低くあっという間に窓が曇ります。


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歩いてダムサイトへ
 駐車場に車を置いて、ダムサイトへ歩いて行きます。下に見えるのはドライブイン。余り天気が良くない為か、駐車場の車もまばら。紅葉の時期は混むんでしょうけど。


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斜面に建つ送電設備
 奥只見水系による電力発電は明治時代から計画が挙がりますが、実際に着工されたのは1954年になってから。斜面の上の方に見える送電設備。おそらく、開閉所だと思います。


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駐車場-ダムサイト間にあるモノレール
 下の駐車場からダムの堤上までの間は、結構標高差があるので、こんなモノレールが作られています。給電レールが見当たらなかったので、もしかするとバッテリー駆動なのかも。


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堤の高さまで登ってきた
 堤の高さまで来ました。堤の高さは157.0mで国内では第5位、重力式コンクリートダムの中では最も高いんだそうです。斜度は、うーん、60度無いくらいか?


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堤上から下流側を見る
 堤上から見た下流側。下に見えている道はダム建設前から有ったのかな?


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堤上から湖面を見る
 堤上から眺めた湖面。この真っ正面が尾瀬になります。


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定期船がやって来た
 奥只見湖には、よくある周遊の観光船の他、銀山平や尾瀬口とを結ぶ定期航路があるんですね。


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定期船が集まってきた
 奥只見乗船所に集まってきた定期船。乗ってみたいけど今日は時間がないのでパスです。紅葉の頃は混雑するんだろうなぁ。


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電源神社入り口
 乗船所からちょっと登ったところにある奥只見電力館へ向かうことに。その途中にある電源神社。


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電源神社
 小さな御堂が、コンクリート製の頑丈そうな鞘堂に収まっています。


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半世紀前に製造されたとは思えない輝きを保つ
 奥只見電力館の前にデーンと置かれた水車ランナ。同じ物が駐車場にも置いてあります。いずれも発電設備改修の際に不要となった実物。錆びているのは、キャビテーションで削られた部分なのかな?


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質量30トン 軸受けも見てみたい
 水車ランナの説明板。久しぶりに水力発電の事を思い出してみようとしたのですが、ペルトン水車の名前は出てきたのに、フランシス水車の名前が出て来なかった(^-^; しかも入出力の方向も覚えてなかった・・・。これでよく卒業したな、俺。ちなみにこれで質量30トンだそうです。下に潜り込んで水車を観察した後で、質量を見てゾッとした(^ー^;


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国道の傍らに田圃と只見線が続く
 奥只見ダムを後にして一旦湯之谷まで戻り、今度は国道252号線を福島方面へ進みます。このルートは入広瀬辺りまでしか行ったことが無く(最近では国道290号線との交差点まで)、その先は未知の領域。まだまだ日本各地は行ったことがないところばかりだなぁ〜と実感。

 入広瀬を過ぎると、民家も殆ど目に入らなくなり、只見線を一緒に右に左にカーブしながら、六十里越を目指して登っていきます。


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屋上に「J-POWER」と書かれた田子倉発電所
 午後5時近くになって到着した、田子倉ダム。ダム堤の下にある田子倉発電所。水力発電は、他の発電方法に比べて、起動・停止が容易な為、昼間のピーク負荷時にだけ発電させて、他の時間帯は停止させる、なんていう運転が出来ます。この日、偶然にも負荷から切り離す瞬間を見ることが出来ました。


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まさに山また山の中の発電所
 発電所の少し下流にある、開閉所(多分)。音声アナウンスが流れた後、「パシッ!」という音と共に光を放って、負荷から切り離されます。盛大に音が聞こえるって事はABB? それともVCB? ちなみに、直ぐ下流には、水位調整を兼ねた只見ダム(30mロックフィルダム)と只見発電所が有ります。


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日暮れ近い田子倉湖
 この湖面の下には、田子倉集落50世帯の村が眠っています。神社だけはJR只見線の田子倉駅近くに移転され、現存しています。明治期に作られた狛犬が迎えてくれますヨ。

 次は新信濃周波数変換所でも見に行ってみようかな〜。ちなみに柏崎刈羽原子力発電所は、原子炉建て屋の炉心上まで行ったことが有るのは内緒(笑


 奥只見ダムの位置


 田子倉ダムの位置


関連URI

All Photographs by Ryo Masuda 2008.
Took a photograph with FinePix S9000 by Fujifilm.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2020.06.06]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp