風まかせ旅紀行
長野県 残暑と強風の安曇野ポタ
2012年9月17日(日)
前日の日曜日、長野県小諸市に公用が有って出掛けなきゃならない。折角だから、そのまま何処かポタリングしようかなぁ? あっちの方は自転車で走ったことが無いな〜、という事で母艦に3号車を積み込んでやって来たのは松本盆地。初の安曇野ポタリングです。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)。
拠点としたのは、松本市内の梓川ふるさと公園。この駐車場で標高約790m。予定しているコースでは一旦約600mまで降りてしまうので、最後にここまで登ってこなければなりません。午前8時半、梓川ふるさと公園を出発して、まずは県道25号線を北へ向かいます。
南小倉集落にあるシダレヒガンの巨木。幹の太さの割に高さと広さが有りません。何度も折れたんだろうか? これは花が咲く頃に見てみたいものです。
こちらは今が盛りと花を付ける蕎麦の花。蕎麦は春と秋と獲れるのだそうですが、冬は厳寒のこの地だと秋だけかな?
山並みが余り見えないのがちと残念。10月末〜11月頃に来れば、もっと眺めが良いかな?
山裾に沿って延びる道を田多井に向かって進みます。この辺は随分な下り坂。
田多井の集落で見掛けた双体道祖神。右のは大きいですね。実は、本拠地である埼玉県内でも北部にはチラホラと存在するため、見た事が無いって訳では無いのですが。
田多井から田尻を通って道の駅「アルプス安曇野 ほりがねの里」方向へ。黄色の稲穂はすっかり秋だけど、この日は案外暑かった。
道の駅「アルプス安曇野 ほりがねの里」が面している、県道321号線を少しだけ北に移動し、水路脇に延びる自転車道に入ります。
江戸時代に開削された灌漑用水路、拾ヶ堰の脇を延びる自転車道をふらふら北上。その水路沿いに置かれた石仏群。ここの道祖神は人物を彫ったものじゃなくて文字ですね。左から2つ目は「天満宮」とあります。これは道真公じゃなくて、神話に由来する方だろうか? その右は、青面金剛像かなぁ?
あ、ここはもう稲刈りが済んでいますね。こういう田圃を見ると、あぁ直に冬が来るのだな、と少し寂しくなります。
蘖(ひこばえ)が全く見えない所から察すると、収穫されたのはごく最近でしょうか。
雲間から微妙に顔を覗かせる山々。すっきり晴れれば北アルプスの山並みが見える、はず。
拾ヶ堰を離れて県道309号線で柏矢町駅方面へ向かいます。目指すのは穂高川にある早春賦の歌碑です。
大糸線・柏矢町駅に来ました。大糸線って乗ったこと無いんだよなぁ。
柏矢町駅前から、穂高駅方向へ、国道147号の西側を並行して進む県道309号線を進みます。国道147号の旧道という事で良いのかな?
穂高駅の近くまで来ると、その手前に穂高神社があります。折角なので立ち寄って行きましょう。
穂高神社の直ぐ脇に安曇野市穂高総合支所があります。山小屋風ですな。しかし、積雪に対する実用性を考えると、これはこれで合理的かも。
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この建物は建て替え工事の為に取り壊されたようです。四角四面の有り触れた建物より、同じような山小屋風デザインのほうが良いんですけど、どうなるかな?
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新しい木の肌が眩しい穂高神社の拝殿。2008年に127年ぶりに建て替えられたそうです。
穂高神社
穂高神社・・・RKBラジオ 中島理恵のさわやか信州レポート
神社のような作りの大糸線・穂高駅。ほ”だ”か、じゃなくて、ほ”た”か、なんですね。
駅前の案内板で早春賦歌碑の位置を確認します。む、常盤橋で穂高川に出て、そのまま下流へ行けば辿り着けるかな。
穂高川に向かって、常盤橋の旧道敷を進みます。
突き当たりには親柱が残されていました。橋の跡は全く無いけど、送電線はそのまま直進して穂高川を越えていきます。
旧橋のたもとから穂高川右岸堤防上を下流方向へ進みます。
早春賦歌碑にやって来ました。出来ることなら歌詞と同じく春に来たかったなぁ。詞もさることながら旋律が大好きな曲なのです。中田章氏の作曲って、あまり多くないんですね。
穂高川と常盤橋、その向こうに見える山塊は燕岳かな?
早春賦歌碑から大王わさび農場へ向かいます。その道沿いにも双体道祖神。
しっかし水が綺麗だなぁ〜。静かに、しかし、すこぶる豊富な量で流れていきます。
おお、確かにワサビだらけ。強い直射日光を避けるためか、全面に日除けが造られています。近くに居ると、なんだかワサビの香りが漂ってくるような・・・。
わさび農園から田圃の中を南へ向かいます。ロード持ってくればスイスイ走れるだろうなぁ。けど、ロードに乗ると、余り寄り道しなくなるんだよなぁ、俺。
重柳の集落を通りかかると、道脇に何やら船の形をした山車が置かれていました。重柳八幡宮の、秋分の日に行われる例大祭で引き回される山車なんだそうです。
長野県民豊科運動広場の直ぐ北にある安曇野わさび田湧水群。ちょっとした公園になっています。
凄い水量。手を突っ込んでみましたが、ピリリと冷たい水でした。
当初の予定では松本市街もウロウロするつもりだったのですが、風が強くなってきたので、予定を切り上げて梓川ふるさと公園の駐車場に戻ることにします。行き当りばったりで路地を右左しながら南下します。ああ、ここにも双体道祖神。
キョロキョロしながらウロウロ進むと、田圃の向こうに石仏群発見。
ああ、そこにも双体道祖神。これは一際大きそうです。
とあるY字路に差し掛かりました。石仏群の後ろ姿が見えます。
一番右は不動明王。でも一番大きいのは双体道祖神。裏には「天保十四年」の制作年号が刻まれていました。1843年ですか。オレンジ色のカーブミラー支柱の傍らにあるのは、それほど古くなさそうな道標。右は「下鳥羽ヲ経テ立石至」と読めるのです。近くに「下鳥羽」の地名は残っているんですが。立石って何処だろう。左は読み取れなかった・・・。
風を受けてザワザワする稲。しかも向かい風なのです。この写真を取ったときは、3号車を降りていたのですが、風に煽られてカシャーンと倒れたのです。しかもディレイラ側に。
ここにも双体道祖神。もう、それよりも左の「天照皇大神」のほうが物珍しく見える程に、あちこちに双体道祖神が有るのです。
向かい風に抗ってノロノロと南下し、梓川近くまで戻って来ました。斜面に広がった果樹園の中を登ります。左側はトウモロコシですが、この高さは飼料用かな?
ちょうど通り掛かった、本殿が国の重要文化財に指定されている、大宮熱田神社に立ち寄ります。
本殿は室町時代の作らしい。それ以来、ここは大きな災害に遭っていないという事ですね。
大宮熱田神社・・・松本市公式観光情報ポータルサイト 「新まつもと物語」
午後1時前に梓川ふるさと公園の駐車場に戻って、本日のポタリング終了。走行距離は46kmちょっとでした。今度はロード持ってきても良いかもなー。
GPSログはこちら「log20120917_0.gpx」。カシミール3DやGoogleEarthをご利用下さい。
この記事は[2019.06.09]に加筆修正しました。
All Photographs by Ryo Masuda 2014.
Took a photograph with FINEPIX F800EXR by FUJIFILM.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2020.08.22]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp