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風まかせ旅紀行

長野県北安曇郡小谷村 親沢橋・姫川橋


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2025年8月30日(土)

土木学会が毎年20件前後を選出する土木学会推奨土木遺産というのが有ります。旧街道を中心に自転車でウロついていると偶然出くわす事も有るので、多少の関心を持っているのですが、今回は最初から土木遺産目当てで遠征。酷暑の続く中なので、最初から自転車活動は予定せず久しぶりにちょっと長めのドライブ。

今回訪問したのは平成14年(2002年)に選出された「中島武設計のRCローゼ桁群」。ほとんどが長野県内に在るのですが、そのうち北安曇郡小谷村にある「親沢橋」と「姫川橋」の2橋を見学。

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南側から見た親沢橋

8月最後の週末という事もあってか、彼方此方の渋滞を体感しながら安曇野ICまで高速道路で移動。そこから一般道を北上して親沢橋に到着。山中の細道といった様相ですが、直ぐ隣は大糸線が通っています。


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アーチが太いですねぇ。ただのバカな私には数あるアーチ橋の解説など不可能なので、下記の資料を読んでみて下さい。

第6編 アーチ橋・・・土木学会(PDF注意)
橋梁の種類と特徴-其ノ一Yoshimura Lab. Top


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橋を渡って南側から見る

橋を歩いて渡って北側へ。橋の向こうに大糸線の線路が見えています。親柱に相当する位置に垂直に穴が空けられていて鉄筋の差し込まれていますが、おそらく冬期に赤白ポールを差し込む為だろうなぁ。この親沢橋のある旧国道沿いに何軒か民家があるので冬期も除雪されるはず。


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表面には細かいひびが走っている

表面は細いひびが走っています。が、これは化粧のモルタル内で収まっているんだろうなぁ。


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欄干を思わせるような桁のデザイン

桁には欄干を思わせるような意匠が施されています。構造的には必須ではないだろうけど、省資源に主眼を置いて考案・施工された中でも美観を作ろうとする所が日本らしくて素晴らしい。


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土木遺産のプレート

親柱に相当する位置に取り付けられた土木遺産のプレート。このプレート以外には橋の名前を示すものが在りません。


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補修工事中の姫川橋

親沢橋から姫川の下流に位置する姫川橋に来ました。工事中で立ち入れない事は事前に分かっていたのですが、見られる時に見ておかないとね。撤去工事ではなく補修工事という事で、100年を越えて使われる事になるのは確実ですね。(昭和12年竣工なので、2025年時点で築88年)


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アーチ部分にもデザインが施されている

垂直材の数が先ほど見てきた親沢橋と同じなので、径間の大きさは同じ位なのかな? ただ親沢橋と違って親柱があります。右側は後から作られた物のようだけど左側は橋と同程度に古そうです。姫川本流を跨ぐからなのか? アーチ部分にも凹みのデザインが在るのも親沢橋と違いますね。桁部分は彫り込みが深くなり一層欄干的に。


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親柱の袂に案内板がある

親柱の袂には案内板が設置されています。親沢橋にも設置して欲しいなぁ。親柱に土木遺産のプレートが見えていますね。


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川というより湖に掛かっているよう

少し下流側の旧国道の橋の上から見る姫川橋。直ぐ下流に姫川第3ダムがあるため、川と言うより幅の狭い湖に掛かっているように見えます。


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これもそこそこ古そうな旧国道の橋

こちらも姫川橋と同じく旧国道の橋。流石に姫川橋よりは後の時代でしょうけど、それでも昭和40年代かなぁ? この先には旧国道の廃道区間があるらしい。今は国交省の機材置き場になっている廃道はストリートビューでチラッと見る事が出来ます。


親沢橋
親沢橋の場所はこちら
姫川橋
姫川橋の場所はこちら

All Photographs by Ryo Masuda 2023.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2025.10.11]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp