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風まかせ旅紀行

栃木県・粟野町・大越路峠


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2005年7月10日

先月の新潟県内ポタリング以来、なかなか遠出して自転車に乗る機会が作れず、おまけに日曜日でも極端に暑いか、雨が降っているかのどちらかでした。そんなこんなで7月になってしまい、週末になる度天気予報と睨めっこしていると、ん?降水確率が割と低いぞ? ということで、栃木県内の小さな峠に行ってみることにしました。

東北道岩槻ICから一路栃木県へ。栃木都賀JCTから東関東自動車道へ入り、一つ目の都賀ICで降ります。今回は、都賀ICの近くにある、つがスポーツ公園を拠点にすることにします。いつも都賀ICを通り過ぎて現終点の宇都宮上三川ICを出て、芳賀町のほうまで行くので、その道すがら、良さそうな公園が有るなーと思いながら通り過ぎてました。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


この大越路峠、現在は通行出来なくなったようです。2022.3.20追記


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リトルリーグの練習が始まる
スポーツ公園ということで、こんなよく整備された野球グランドが有ります。朝から少年野球のチームが練習しています。こんなグランドで練習できるなんて、僕がリトルリーグでやっていた頃よりずいぶん恵まれているなぁ。

活気づく野球グランドを横目に今日の相棒、4号車ことGIANTのXtC NRS3を組み立て出発です。暑くならなければいいなぁ。


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立派な民家
ひとまず県道3号線に出て、北上し小倉橋を目指します。途中、金崎の街で見かけた立派な民家。こんな家が点在していて、古くからの集落だったことが分かります。


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地図の道は何故かこの中へ
国道293号を渡り、さらに東北自動車道を越えると、西方総合公園にたどり着きます。東北道沿いの小高い丘に作られた公園で、裏側は宇都宮西中核工業団地になっています。公園の中の道を通って、工業団地内の道路へ抜けました。eTrexには、なぜか公園の中の道も普通に通れるような書き方されてました。公園が後から出来たのかな?


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穏やかな思川
工業団地を越えて県道37号線に合流、さらに思川沿いに北上します。深程の集落で、県道と思川がぐっと近くなります。土曜日の雨で水量が多いかな?


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歴史的建造物の密集地帯?
県道37号線から県道15号線へ合流し、さらに思川沿いを遡ります。口粟野の街に差し掛かると、お?交差点に素晴らしい建物が。


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部分的にタイムスリップ
傍らには、丸形ポストが立っています。なんだかこの一角だけ昭和初期で時代が止まっちゃったみたいです。明治初期というほど古くはなさそうですから、足尾銅山が活気づいていた頃に建ったんでしょうかねー? この県道15号線を東に登っていけば粕尾峠を経て足尾に行けますからね。


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田圃が緑の絨毯に見える
さらに思川に沿って遡っていくと、だんだんと山に囲まれてきます。うーん、田圃の緑が綺麗だなー。
この日は午前中は、写真のような曇天で、あまり暑くならずに助かりました。


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さて、これを登ります
思川を遡り、大越路峠への交差点まで来ました。緩やかな斜度でまっすぐ伸びていくのが、最近になって出来たトンネルへ至る新道です。その脇、田んぼの中を伸びていくのが旧道です。


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旧道の橋の上で一息
旧道の橋の上まで来ました。迫る上り坂を前にして一休み。思川の水面が綺麗です。しかし、誰も来ない道だなあ。。。結局、この橋の上で休憩している間に通り過ぎた車は1台だけでした。


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釣り人が多数
思川では鮎が釣れるようで、あちこちで釣り人を見かけました。共釣りかな?

さて、いよいよ登ってみることにしましょうか。と言っても峠の標高は330m。この橋の上からそれほど大きな標高差も無いですし、距離も短いのでのんびりと登ることにします。


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ジリジリと登り出す
上を行くのが新道、これから登る旧道は、この先薄暗い林の中に消えていきます。旧道沿いに民家など有るわけではないので、ほとんど林業関係でしか使われないようです。

登りだして直ぐに、舗装が新しくなっている部分がありました。新道開通に伴って旧道の九十九折りの一つが無くなっていたのです。と言うことは、、、そう、本来の旧道の2倍は有ろうかと思われる勾配でグングンと登っていきます。新道のトンネル入り口にさしかかる手前で、新道の標高に追い付き、トンネル入り口では、その上空50mくらいを等高線に沿って回り込んでいきます。


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結構キツい上り坂
新道開削によって道筋を変えられた旧道も、新道のトンネル上を過ぎると、元の勾配に戻って、山肌を縫うように標高を上げていきます。擁壁のコケの緑が見事。誰も来ないし、一人静かにペダルをクルクルと回して登っていきます。


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旧道は見事な石積みに支えられている
もうちょっとで峠です。旧道の下のほうを見ると見事な石積み。しかし、結構急な斜面に、あの石積みを築いてその上に道があるのですから、結構怖い作りですね。


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峠にある竣工記念碑
峠にある竣工記念碑です。心なし画面の構図がおかしいのは、辺りを大きな蜂が飛んでいるのが気になって心ここにあらずだったのです。うーん、救急セット積んできてないし、刺されたら最後です。


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なんか峠のこっち側とよく似た風景
峠からの眺め。下の方に見えてみるのが下永野の集落です。相変わらず蜂が辺りを飛んでいます。おー怖ぇ。長居は無用ですねー、さあ、峠を下ることにしましょうか。


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この道結構気に入りました
県道32号線で栃木方向へ向かいます。最近新道が出来て快適な道になっていますが、今年出たツーリングマップル3関東甲信越を見ても、この新道が載っていません。んー、しばらく新道を走ってから、eTrexにもツーリングマップルにも道の記載がない所を走っていることに気が付きます。快適ですが味気ない新道を後にして旧道へ。こんな道が集落を縫って延々と続きます。


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夏祭りに遭遇
国道293号を越えて大森町辺りにさしかかると、太鼓の音が聞こえてきました。音を頼りに行ってみると夏祭りに出会いました。後ろの立派な倉と相まってなかなか趣のある風景写真になりました。


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株式会社栃木ミツカン
体調が万全ではなかったこともあって、今日は昼過ぎ終わりにしようと、栃木市街地を掠めてくるっと向きを変えて再び北上して、出発地点を目指します。と、途中で見かけたミツカンの工場&物流センター。へー、こんなところに工場が有ったんだ。


走行経路です。走行距離は50kmちょっと、累積標高は700mでした。

GPSログはこちら「log20050710_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


ルートプロファイルです。22km過ぎにピークが大越路峠です。やっぱり新道建設で付け替えられた部分の勾配が、他の地点に比べてきつくなっていたことが分かります。平均時速は14.8kmでした。いつもは10kmちょっとですから、珍しくハイペースで走ったようです。交通量の少ない道だったからかな? 今回はお昼ご飯休憩も無かったですし。


梅雨明け間近。だんだんと暑くなって来て、関東の平野部をツーリングするには、少し厳しい季節になってきました。次回は、ちょっと遠出してみようかなと計画中です。


All Photographs by Ryo Masuda 2005.
Took a photograph with IXY DIGITAL 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2022.03.20]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp