TOP MENU旅紀行>新潟県・寺泊・弥彦界隈

風まかせ旅紀行

新潟県・寺泊・弥彦界隈


photo-j20050725-1

2005年7月25日

2005年7月25日(月)・26日(火)は、会社のお盆休みの前倒し分。その前日の24日の日曜日は、長野県内に用事があったので、そのまま新潟県まで足を伸ばしてみることにしました。

今回は、新潟一宮として有名な弥彦神社にほど近い、道の駅「国上」を拠点にして、弥彦山山麓をぐるっと時計回りに一周するコースを走ってみました。前半は、海沿いを北上、後半は田圃風景の中の農道を南下することに。

午後5時過ぎに長野県小諸市を後にして、飯山市を経由して国道117号をひたすら北上。道の駅「国上」にたどり着いたのが、午後10時前でした。そのまま狭い車内で縮こまって寝てしまいました。あまり寝たような気がしないのですが、気が付けば午前7時半でした。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


photo-j20050725-2
後ろに見える建物は「てまりの湯」
バタバタと初出動の1代目5号車を組んで、サドルバッグとeTrexを装着。デジカメとツーリングマップルはウエストバッグに入れて装備。

出発前の道の駅「国上」の風景。ドンヨリと曇った空ですが、結構強い北風が・・・。後で海沿いを北上する時に、この風、苦しめられることになります。しかし、曇っていて逆に助かりました。これで直射日光をジリジリ浴びたら、干からびてしまいますから。


photo-j20050725-3
寺泊鰐口付近
道の駅「国上」を出発して、県道2号線を南下し、渡部橋で大河津分水を越えて、県道549号線、276号線、169号線を辿って道の駅「良寛の里わしま」を目指します。折角なので、前回、海岸線沿いを離れた場所から、再び海岸線をトレースしてみようと言うわけです。


photo-j20050725-4
116号バイパス交差点で地図を確認
国道116号と県道との交差点で道を確認中。国道116号はすっかりバイパスで付け替えられていて、eTrexのほうの少々古めの地図ではデータが無い部分もあります。そんなときは、他の県道や地名との位置関係を見ながら現在位置を掴みます。


程なく到着した、前回ポタリング時の折り返し地点道の駅「良寛の里わしま」。この建物は、国道116号が現在の位置に付け替えられたのと同時に出来たもので、それ以前は、もう少し奥まった所にある建物が道の駅として機能してました。現在は新旧併せて道の駅「良寛の里わしま」になっています。


photo-j20050725-6
道の駅の直ぐ傍に工場がある
グレープシャーベットを頬張りながら、ふと自販機に目をやると、ぬお?ブルボンの自販機? なかなか関東エリアではお目に掛かることが出来ませんね。さすが地元。


photo-j20050725-7
県道277号線で日本海へ
前回も通った県道277号線で日本海を目指します。前回は、海沿いから内陸側に向かって走りましたが、今回は逆です。今回のポタリングで乗っている5号車、ハンドルから両手を離してもスッと直進するほど安定性が良くって、こんなふうに走りながらでも、撮影が出来ちゃいます。


photo-j20050725-8
生まれ故郷でもないのに懐かしい風景
同じく県道277号線を走行中に撮影。穏やかに広がる田圃、民家、そして裏には里山。あー、なんか、帰ってきた!という感じがします。別に新潟生まれという訳ではないのですが。生また土地じゃないけど、育った所、とは言えますね。


photo-j20050725-9
日本海が見えてきた!
程なく丘を下り、日本海が見えてきます。お、一ヶ月ちょっとぶりの日本海! ん、でも太平洋より頻繁に見ているかも。


photo-j20050725-10
1ヶ月ちょっとぶりの日本海
前回、海を離れた地点まで来ました。日本海をバックに記念撮影。天気まで、前回と同じような感じです。ただ、今回は結構蒸し暑いです。


photo-j20050725-11
旧街道を辿る
暫く海岸沿いの国道402号を北上して、寺泊の町に入ります。町の南端に、旧道との分岐点を見つけて、迷わず旧道へ。こんな感じの町並みが延々と続きます。昔の北陸道の面影を十分に残していますよね。「奥の細道」の松尾芭蕉一行も寺泊の北にある野積で日本海側に出たそうですから、この道も通ったはずです。


photo-j20050725-12
日蓮の像
寺泊に縁のある歴史上の人物といえば日蓮です。「硯水の霊井」と呼ばれ、佐渡への流刑を受けた日蓮が、ここで佐渡行きの船を待つ7日間滞在し、その間説法を行ったとされています。そこに立っている昭和39年に建てられた日蓮の像。


photo-j20050725-13
アメ横と聞くと上野よりこちらを思い出す
旧道を離れてやってきたのは寺泊アメヤ横町。寺泊と聞いて新潟の人が思い起こすのは、やっぱりここ? でも、この日は記念撮影だけで、何も食べずに後にしました。というか、ここにちゃんと寄ったこと無いんです。

寺泊観光協会


photo-j20050725-14
ちょっと雲行きが心配
寺泊を後にして、国道402号をさらに北上。大河津分水を再び渡り、野積の集落に入ります。国上山を中心にして出発地点の道の駅「国上」の反対側に到達したことになります。この先、弥彦山・多宝山・角田山と続く山塊の海側をひたすら北上することになります。車では何回か通った事が有るのですが、自転車での走行は初めて。


photo-j20050725-15
来た道を振り返る
寺泊から柏崎にかけて迄と同じように、山が直接海に落っこちていく地形ですが、寺泊以北の方がやや厳しい感じがします。歩道のないトンネルが連続していて、自転車には辛い道です。向かい風が強く、遮る物もないので速度もガクーンと落ちてしまいました。


photo-j20050725-16
先は厳しい道が続く
落石注意の案内板が立っていますが、この辺りは崖というより壁に近い感じですね。この日も擁壁工事をしていました。


photo-j20050725-17
角田岬の灯台
角田岬の灯台が見えてきました。この先にある角田浜海水浴場付近で一息入れて、海岸線を離れます。ちょうど角田山の裾野を回り込むような形ですね。


photo-j20050725-18
角田山 別名 長者原山
海岸線を離れて、県道46号線で角田山の裾野を回り込みます。右側が日本海側、左側が進行方向です。この辺りから、地面が砂地になります。田圃ではなくスイカ畑が広がります。

そうそう、ここまで来る間に現役競輪選手(と思われる)3人とすれ違いました。弥彦競輪に出走する選手なのでしょうか、特徴有るヘルメットと、シングルギアのピストレーサーに乗っていたので、直ぐにそれと分かります。しかし、シングルギアであの道を走るとはさすがプロ。


photo-j20050725-19
神社の境内をお借りしてお昼ご飯
松山の集落に入り、県道46号線と県道2号線との交差点にセブンイレブンを見つけて、早めの昼ご飯にします。セブンイレブンの側に鳥居を構えた広場が有ったので、そこを拝借しました。思えば道の駅「国上」を出発して以来、補給らしい補給をせず約50kmを走っていたことに。ハンガーノック寸前ですね。


photo-j20050725-20
新潟大学近くまで来た
昼ご飯を補給して一休みしつつ、何処まで北上するか考えます。新潟大学の側を流れる新川辺りまで北上してから、南下するコースを撮れば100km位になるかな? 県道2号線を北上して程なく新川まで到達。JR越後線の内野駅に近い橋の上です。後ろに見えている高い橋が国道402号でしょうか。ちょうど晴れてきて、結構暑くなってきました。


photo-j20050725-21
再び見えてみた角田山は未だ雲の中
さて、新川を後にして、今度はひたすら南下します。今度は海沿いではなくて、内陸の農道を走ります。北上の時に苦労させられた北風を背に受けて、西蒲原広域農道を時速30kmで快走するうちに再び角田山が見えてきました。


photo-j20050725-22
米百俵誕生の地
弥彦に寄っていこうという訳で、農道を離れて再び県道2号線へ。岩室村内で見かけた「米百俵誕生の地」 米百俵と言えば長岡藩のお話ですが、その長岡藩に米百俵を恵んだのが、この地にあった三根山藩なのだそうです。

「米百俵」の精神・・・長岡市


photo-j20050725-25
温泉街にやって来た
弥彦までやってきました。この辺りは温泉地が多く、弥彦温泉、岩室温泉、観音寺温泉と色々あります。そうそう、出発地の道の駅「国上」にも温泉があります。ん?あれは鉱泉だったかな? 残念ながらこの日は休館日だったんですけどねー。


photo-j20050725-27
夏休みだもんなぁ
偶然にもこの日はお祭りでした。地元小学生かな? 御神輿が町の中を練り歩きます。


photo-j20050725-24
お買い得な物件? 掃除が大変そう
弥彦山麓の斜面に開けた町の路地を、駅に向かって降りていくと、なかなか良い佇まいをしている建物が。旅館だったのでしょうか? これ、なんと売ってました。誰か買いません? 建物はかなりの大きさでした。個人で買ったら、、、うーん、掃除が大変そうだな、とか考えることが庶民的(^-^;


photo-j20050725-26
弥彦線・弥彦駅
JR弥彦線の弥彦駅です。社殿のような作りで、そうだ、こんな駅、前もどこかで見たなぁ?と考えたら、出雲大社の旧駅もこんな感じでしたネ。

ここから、程なく出発地点の道の駅「国上」に戻り、弥彦山麓周回コース走破となりました。


今回の走行経路です。途中海沿いの経路が途切れているのはトンネルの影響です。この海沿いの国道402号、角海浜の付近で不自然に山の中を走りますが、実はここに東北電力の原子力発電所を建てる計画がかなり以前からあり、それを避けているのだそうです。

こうしてみると、うーん、角田浜以北の、国道402号より一つ内陸寄りの道を走っても良かったかな?

GPSログは、こちら「log20050725_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarth等でご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


ルートプロファイルです。走行距離は約93km、トンネルの総延長を含めると95km位だったでしょうか? 累積標高は1000mとなりました。40kmから44kmのあたりのピークが、原子力発電所予定地を避けて山沿いを走る所です。88kmあたりのピークが弥彦の町のアップダウンです。全体的にほぼフラットなコースでした。


今回は、新造した1代目5号車で、有る程度まとまった距離を走ってみようという実験的な要素が強かったのですが、フラットなコースであれば100km位は走れるんだなぁという手応えを得ました。さて、まだまだ続く新潟ツーリング、次回は少し山側を走ってみようかな?

All Photographs by Ryo Masuda 2005.
Took a photograph with IXY DIGITAL 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2021.05.29]に加筆修正しました。

この記事のURLをQRコードで表示



Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp