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風まかせ旅紀行

新潟県 東頸城丘陵・峠巡り


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2007年5月4日(金)

世の中はゴールデンウィーク後半へ突入した5月3日。朝早起きして移動するかとも考えていたのですが、既に前日の夜から道路渋滞は始まっているとの情報により挫折。当然、3日の午前中も大渋滞するだろうなぁ〜。ということで、3日午後になってからノンビリと移動を開始して、当日は移動のみ。翌4日、道の駅「ちぢみの里おぢや」を拠点にして、東頸城丘陵の小さな峠を巡ってきました。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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朝の中央通り

3日の夜は道の駅「ちぢみの里おぢや」で車中泊。周りもそんな車ばかりで、駐車場は県外ナンバーのほうが多いような状況。夜明け前は結構寒く、途中でGORE-TEXのレインウェアを着込んで毛布にくるまってました。

翌朝7時に起きて、早速準備。車を第2駐車場に移し、5号車を組んで午前8時前過ぎに出発です。まずは道の駅を出発して中央通りを走り抜けます。


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信濃川を渡る

小千谷駅から続く中央通りを進んで信濃川を渡ります。今日は空より青い信濃川。


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田植え間近の田圃

中央通りを外れて県道49号線に入ります。田圃はちょうど苗代作りの真っ最中。この辺は、田植えを待つばかりって感じですね。


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道見峠を登る

県道56号線から県道341号線に入り、道見峠への登り開始です。この峠は、最初にぐぐぐっっと登った後はグネグネと尾根道を走る、少し変わった峠です。[左]

道見峠への道も尾根ぎりぎりまで田圃が続きます。こちらも田植えを待つばかり。5月末になると、今度は青葉が風にそよぐ風景が見られるかも。[下]


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棚田が続く道見峠

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峠の西側に拓けた法末集落

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復旧された県道を駆け下りる

道見峠を越えた西側には法末の集落があります。小千谷市内から幾らも来ていないのですが、既に山深い感じがしてきます。ここには廃校を利用した「法末自然の家やまびこ」があります。一泊2食付きで5,100円で泊まることが出来るらしいです。 2021年3月に廃止されました。[上]

法末集落を後にして、小国沢川に沿って伸びる県道341号線を駆け下ります。この道は、中越地震の際に夥しい箇所で崩落したそうですが、今ではすっかり復旧されています。復旧時に随分拡幅されたようで、所々に旧道が残っています。[左]


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渋海川

小国町(現・長岡市に入り、小国橋で渋海川を渡ります。この渋海川は、長岡市内、長生橋の上流1kmぐらいの位置で信濃川に合流します。


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終始道幅の狭い石川峠への登り

県道252号線に入り、石川峠へ向かいます。地図を見ると、すぐ南側にある田島峠は177m、今から向かう石川峠は290m位有るらしい。峠からの眺めを楽しみにしつつノンビリと登ります。道はたまに2車線になったりしますが、ほとんどの区間はこんな感じ。ただ、通る車はほとんど無いので怖い感じもしません。石川峠も戦後になってから車道を新設した峠で、旧来の峠は尾根を挟んで500m程北に位置しています。


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萌黄色の季節です

綺麗な萌黄色の新緑。あっちこっちで写真を撮りながら進む事になるので、ちっとも距離は稼げません。まあ、時間はたっぷりあるし〜。


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ステーキハウス八石の入り口

八王子の集落まで、あと1kmという所にあるステーキハウス八石※の看板。帰ってきてから調べてみると、近隣では結構有名なお店らしいです。八石山の登山道の入り口にも当たるので、八石山ハイキングの帰りに寄ってみるのも良いかも。

※閉店しました


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良く原形を留めている雪国の民家

八王子の集落に来ました。集落内で見かけた古そうな民家。雪国の古い民家の形を留めていると思うんですけど、どうなんでしょう?[左]

石川峠は切り通しになっていて展望はありませんが、峠を越えて柏崎市側に降り始めると直ぐに東頸城丘陵の景色が広がります。中央のピークは米山(992.6m)。暖冬で少雪だったとはいえ頂上付近には雪が残っています。翌日、米山に登ってみようかと思っていたんですが、これを見て断念。[下]


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中央のピークは米山

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少し振り向くと刈羽黒姫山

米山から少し北に向くと、刈羽黒姫山が見えます。こちらもちょっとだけ残雪が。去年は5月末の山開きの時にも頂上付近は残雪が有ったから、それに比べれば残雪の量は少ないんでしょうね。


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尼が額峠の西側

石川峠を降りた時点でまだ午前10時半。当初の予定では、県道252号線・県道72号線を北上して塚山峠を越えて、小千谷に戻るコースを走るつもりでしたが、だいぶ時間に余裕があるので、県道25号線を走って、尼が額峠と廻谷峠を越えてみることにしました。


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苗代造りの真っ最中

短い距離を登り尼が額峠を越えて田圃の中の県道25号線を進みます。ちょうど盆地のようになっているため、どちらを向いても山が見えてちょっとした高原気分です。


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廻谷峠への登り坂から見る刈羽黒姫山

廻谷峠への上り坂から見た刈羽黒姫山。黒姫山の名前は全国に3カ所ありますが、内2カ所が新潟県内ですね。でも、一番有名なのは長野県の黒姫山ですねぇ。Wikipediaにも刈羽黒姫山だけ項目が存在しないし・・・。ブナ林が綺麗なんですよ〜。

風まかせ旅紀行 新潟県柏崎市・黒姫山


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傍らには石仏群

道の傍らには石仏群。後ろに見える木造の建物は、廃校になった別又小学校。しばらくの間は「べつまた農村工房」として使われるようです。


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県道522号線を快走

廻谷峠を下り、県道522号線で柏崎方向へ進みます。広くて舗装状態も良い快走路です。おまけに車もあまり来ません。鵜川を挟んだ西側には国道353号が走っていますが、こちらを選んで正解でしょう。


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32.7km/hで北上中を示すGPS画面

どれ位の快走路なのかというと、こんな感じで、片手にデジカメ持って適当に漕いでも、時速30kmオーバーになる程。[左]

廻谷峠から4km強走ったところで県道73号線に入り、新潟産業大学の前を通過して国道291号へ。JR信越線の安田駅付近から次の北条駅付近まで国道291号を走り、北条駅を過ぎた辺りから細い路地を拾いながら塚山峠を目指します。[下]


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信越本線東側の細道を辿る

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塚山峠

塚山峠は、すぐ隣にある広田峠に代わり、明治初年に開削された道でだそうです(柏崎市のweb「広田峠・塚山峠」より)。 道理で2つの峠が、わずか300mしか離れていない訳です。


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久しぶりに来た三波春夫像

塚山峠を降りると旧越路町の塚野山に出ます。ここは三波春夫とヨネックス創始者の米山氏の故郷です。ヨネックスの新潟生産本部は、今でもこの地に有るんですよ。久しぶりに来た三波春夫像の前で小休止。連休とは言えども、ここに来る人はそんなに居まいと思いきや、意外なほどひっきりなしに人が訪れます。

さて、日陰でこの後のルートを考えます。当初は県道357号線の薬師峠を越えて小千谷に戻るつもりでしたが、まだ12時を回ったばかりだし、もう少し遠回りしていこうということで、県道72号線を走り来迎寺駅に出てから小千谷に戻ることにしました。


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県道72号線を北上

往来のための県道と言うよりも、農道としてあるような県道72号線を走ります。ちょうど昼時の為か、農作業の車も見あたらず、通りかかる車も極端に少なく、なかなかの快走路です。この道で一人のサイクリストとすれ違いました。


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岩塚製菓の巨大プラント

渋海川を挟んだ対岸に巨大な工場が見えてきました。岩塚製菓のプラントです。この近所にも数カ所工場を持つ大メーカーです。ご近所に本社・工場を構える越後製菓も大メーカー。この辺は米菓のメーカーが集中している地帯です。柿の種で有名な浪花屋長岡市に本社・工場があります。


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来迎寺駅近くの朝日酒造

この辺のもう一つの特産品と言えば、酒。ま、どちらも米が原料ですが。朝日酒造来迎寺駅近くに工場を構える酒造メーカーです。「久保田」が有名かな?


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偶然見つけた魚沼線西小千谷駅

来迎寺駅前から魚沼線跡の道を走り、途中でそれと別れて白山運動公園へ。運動公園でひと息入れて、出発地点の道の駅「ちぢみの里おぢや」まではあと少しです。旧国道291号を駆け下りて小千谷市街に入ります。途中の交差点でちらっと見えた郵便局が気になって、少し行き過ぎてから戻ってみると、果たして、そこは魚沼線の西小千谷駅跡でした。新潟まで直通運転されていれば、結構需要があったような気もするんですがねぇ。


今回の走行経路1です。GPSログはこちら「log20070504_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


走行経路2です。


走行経路3です。


ルートプロファイルです。走行距離は約91km、累積標高は約1,400m、所要時間は6時間20分でした。


この後、道の駅「ちぢみの里おぢや」の温泉で汗を流して、柏崎市の観音岬にある夕日が丘公園に移動、ここで日本海に沈む夕日を撮影するのが今日二つめの目的。水平線に雲が広がっていたため、綺麗な夕焼けにはなりませんでした。残念〜。

新潟県内を走るのはこれが6回目ですが、何度走っても飽きません。次回は、田圃に緑の稲がそよぐ頃に来てみたいと考えています。


All Photographs by Ryo Masuda 2007.
Took a photograph with IXY Digital 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
Special Thanks 'カシミール3D Ver.8.7.1' 1994-2006 Sugimoto Tomohiko.


この記事は[2024.01.27]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp