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風まかせ旅紀行

新潟県 栃尾・加茂・三条界隈


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2007年6月2日(土)

梅雨入りも近づいた6月最初のお休み。以前から「旅紀行」の「今後の予定」に掲載してある「栃尾・加茂周遊コース」を取材しなければなぁと、その機会を伺っていたのですが、6月は月末に向かって忙しくなるし、まともに休めるのは、この土日だけかもしれない・・・。ということで、思い立ったが吉日とばかりに、早起きして日帰りの強行日程で行ってきました。

土曜日、午前5時過ぎに起きて、午前5時40分にはアパートを出発。午前6時10分に東松山ICから関越自動車道に乗り、一路新潟方面へ。午前8時過ぎに小出ICを降りて、国道290号で栃尾に向かいます。午前8時45分には「道の駅R290とちお」に到着。ちょうど、東松山ICの入り口近くのガソリンスタンドで給油したので、そこからの距離を測ってみたのですが、220km位でした。意外に近いんだなぁ。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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今日のお供はBD-1

「道の駅R290とちお」に到着してすぐに出発準備。BD-1を展開して、フロントバッグとサドルバッグを取り付けます。今日はウエストバッグではなくて、久しぶりのフロントバッグ装備。ハンドルバーにGPSを取り付けて電源ON。衛星を捉まえる間に自販機で500mlのお茶を買ってボトルケージへ。自分でも驚くほどテキパキと作業を終えて、なんと午前9時前に走り出すことが出来ました。遊ぶ時だけは手際が良いんだよな(^-^;[左]

まず、刈谷田川沿いを下流方向へ。一旦、国道290号へ出ることにします。今日はGarmin eTrexにルートデータを転送してあるので、基本的には画面上に表示されるマーカーを拾いながら走ればいいので、迷うことも無く気楽です。[下]


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刈谷田川沿いを走る

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国道と県道の分岐点

下樫出で国道290号を離れて県道9号線へ。この先しばらくは県道9号線を走ることになります。


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県道9号線を走る

県道と言っても、道幅は先ほど別れた国道290号よりも広いくらい。おまけに車の通行量も少なく快走出来ます。この辺の家屋は、長岡市以南で見られるような一階を高くした構造にはなっていないことから、あまり雪が多くない事が分かります。ちょうど長岡市辺りが積雪の多いところと、そうでもないところの境目らしい。新潟駅前なんか、雁木はおろか消雪パイプすら無いんですよね。


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名前の由来が知りたい「人面」

二日町まで来るとT字路に出ます。県道9号線の指示に従って右折。しかし、人面って凄い名前ですね。由来は何だろう?


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掻き集められた道祖神

二日町にある八幡社の境内には道祖神が集まって建っています。なんで、こんなに集まっているのか?と思ったら・・・


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こんな訳で集まったらしい

廃仏毀釈のあおりで集められてしまったらしい。山中の旧街道を辿るには石仏は欠かせない手掛かりですが、どうやら、この辺りの旧街道沿いには、道祖神の姿は無くなってしまったらしい。


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大野原集落近くは路盤が新しい

塩谷川近くから大野原集落付近は、道が付け替えられたようで、綺麗な路盤が続いています。これ、ロードレーサーで走ったら気持ちいいだろうなぁと考えていると、反対側からロードレーサー3台が。皆さん、考えることは同じようで(^-^;


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大野原で左折して9号線を追う

大野原で左折。さらに県道9号線を辿ります。この先、梨の木トンネルまで、塩谷川の支流の九川谷川に沿って緩やかに登ります。


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まだ残雪が見える守門岳方向

大野原の集落で左折して、田圃に真ん中に出ると、雪を残している守門岳の山塊が一望できます。登ってみたい山の一つではあります。登山初心者の自分にはちょっち難易度高いかなぁ。


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道沿いは花の季節

道沿いはちょうど花の季節。守門岳が見えなくなっても、風景に飽きることはありません。


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アフリカ金盞花かなぁ?

しかし、これ何かな? 花にはトンと疎い私(^-^; 自転車のパーツに関してはやたら詳しくなりましたが。


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梨の木トンネル

梨の木トンネルが見えてきました。もっと小さいトンネルを想像していたんですが、結構大きな断面を持つ普通のトンネルでした。トンネルの向こう、斜面を登っていく何か平たい箇所が見えます。トンネル以前は尾根を越えていたのでしょうね。


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三条市側に残る旧道跡?

梨の木トンネルを抜けて三条市側に下っていくと、途中に県道により沿うように細い道が存在するのに気が付きます。旧道ですかね?


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国道289号に突き当たる

荒沢で国道289号に合流します。ここから近い「道の駅漢学の里しただ」に寄っていくことにします。ええと、この交差点で、右か。


先の交差点から、1kmほどで「道の駅漢学の里しただ」に到着。ここに来るのは、2002年の8月以来2回目です。


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田屋の上り坂から振り返る守門岳

「道の駅漢学の里しただ」でコーヒー休憩の後、加茂市に向かって走り出します。五十嵐川を渡り、田屋の集落から上り坂に差し掛かります。振り返ると守門岳が見えていました。


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国道290号の楢木峠付近に残る旧道跡

上谷地で国道290号に合流。楢木峠を越えて下高柳へ出ることにします。この楢木峠越えの前後の国道290号はここ10年位の間に拡張工事が行われたようで、あちこちに旧道の痕跡が残っています。これは、峠の手前にある旧道。拡張される前は、対向車が来たら避けられないような狭い道だったんだなぁ。


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広く快適な現在の国道290号線

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加茂川沿いを走る国道290号

楢木峠を越えて、軽いアップダウンを繰り返しながら下高柳を目指します。さすがに県道9号線に比べれば車の通行量も多いですが、道も広いし、特に危険を感じる事はありません。[上]

下高柳からは先は加茂川沿いに伸びる国道290号。ここも気持ちよく快走。ロードレーサーのグループとすれ違いました。グループと言っても2人でしたが。[左]


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加茂市街で目の合った猫

黒水の集落で国道290号を離れて県道へ。加茂市街に入って若宮町をウロウロしていると、何か目線を感じて、キョロキョロ見てみると猫がこっちを見ている(^-^;。雁木の下の日陰でゴロゴロしながら不審者のチェックだろうか・・・。[左]

町の真ん中を流れるのは市の名前にもなっている加茂川。加茂市内で信濃川に合流します。[下]


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町の真ん中を加茂川が流れる

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雁木が続く加茂市街の商店街

加茂駅前からずっと続く商店街。今でも雁木が残っています。やっぱりこれくらい低くないと、吹き込んでくる雪は防げないだろうなぁ。長岡駅前なんて、やたら高くしちゃったもんなぁ。


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青海神社

加茂市中心部にある青海神社。平安時代には既に文献に登場する古い神社だそうです。加茂市の名前の由来も、都が京都に遷都された際に、京都賀茂神社の社領になったことに由来するそうで。


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廃線由来のR289

加茂市を後にして、お隣の三条市へ向かいます。国道403号とはJR信越本線を挟んで東側、丘陵の裾に広がる集落を繋いでいる細い路地を走ります。今日前半の幅広い快走路とは、また違ったおもしろさがあります。三条市内で国道289号を横断。この国道289号、廃線由来だそうで、そう言えば、あのカーブ具合が鉄道っぽい。国鉄時代のJR弥彦線がかつて東三条の東側、越後長沢まで伸びていた時の名残なんですね。


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三条競馬場跡 コース内に入れる

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今日は凧合戦の日だった

さて、三条市内に入り、五十嵐川に沿って三条競馬場跡を目指します。ちょうど凧合戦が開催されるということで、折角なので寄り道してみることに。信濃川の河川敷に広がった競馬場跡。ダートコースまで入ることが出来ます。[上]

試合開始の合図で一斉に舞い上がる凧。たこ揚げ大会ではなく、凧合戦なので、対戦相手の凧を落とすんですよ。なので試合中は、何処の凧が何処の凧を落としたのかアナウンスが流れます。[左]


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集落を繋いで走る

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刈矢田サイクリングロードに合流

凧合戦を見物しつつの休憩後、再びJR信越本線の東側に戻り南下します。暫くこんな道をノンビリと走ります。[上]

見附市内で刈谷田川を渡り、出発地点の栃尾に向かいます。たしかこの辺に栃尾電鉄の廃線跡を利用したサイクリングロードが有るはずだよなぁ、と本明町付近で県道を逸れて旧道へ入っていくと、呆気なくそれを見つけることが出来ました。正式な名称は刈谷田サイクリングロードと言うらしい・・・。[左]


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実は栃尾電鉄の廃線跡

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栃尾に戻ってきた!

廃線跡らしく、一直線に延びるサイクリングロード。県道も陸橋になって上を越えていきます。ただ、路面もコンクリート舗装だし、頻繁に出てくる大きな車止めが邪魔だし、総延長距離も短いので、本当にサイクリングで使う人は居ないだろうなぁ。この日は地元の高校生が、自転車通学していました。通学には良いかもね。車来ないわけだし。[上]

太田町で廃線跡から離れて、小貫を通って栃尾市街へ。後はこの坂道を駆け下りれば栃尾新町です。[左]


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ここにも雁木通りが残る

栃尾市街の雁木。雪の季節だと、絵になる風景なんですよね〜。雪の季節に写真撮りに来ようっと。こうして午後3時前に、無事「道の駅R290とちお」に戻ってきました。戻って早速クールダウン&水分補給の為にソフトクリームをパクついてました。そう言えば、名物あぶらげは結局食べずじまい(^-^; それに、ポリタンクを車に積み忘れて行ったので、近くの杜々の森の湧水も汲んで帰れませんでした。それはまた、次の機会に。[上]


今回の走行経路1「道の駅R290とちお」から楢木峠までです。 GPSログはこちら「log20070602_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


走行経路2、楢木峠から加茂駅前までです。


走行経路3加茂駅前から三条競馬場跡までです。


走行経路4加茂駅前から三条競馬場跡までです。


ルートプロファイルです。走行距離は約83km、累積標高は約900m、所要時間は5時間40分でした。


走行距離が83kmと、過去BD-1で走ったポタリングの中では、一番長い距離を走ることが出来ました。あまりアップダウンもなく、交通量の少ない道を走れたのが要因でしょう。前半は、南蒲原の緩やかで緑豊かな丘陵地帯を走り抜け、後半は集落を繋いで走る細道、途中には競馬場跡や廃線跡を辿ることが出来て、なかなか変化に富んでいて、走っていて飽きることがないコースでした。


関連URI

All Photographs by Ryo Masuda 2007.
Took a photograph with IXY Digital500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
Special Thanks 'カシミール3D Ver.8.7.1' 1994-2006 Sugimoto Tomohiko.


この記事は[2024.01.27]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp