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風まかせ旅紀行

埼玉・群馬・茨城・千葉県 荒川・江戸川120km


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2009年9月20日(日)

前日の土曜には、移動&公用の会議出席という事で一日終了。天気予報を見ると、翌日は晴天らしい、が、先立つものが寂しいので遠出は無理。といって荒サイでは変化に乏しくつまらないので、利根川沿いを走ってみることにしました。JR高崎線の神保原駅まで輪行し、そこから利根川沿いを下流へ向かい、途中で江戸川に入って適当に切り上げるという、有って無いような計画です。


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JR高崎線 神保原駅

朝、小一時間輪行して、2号車と共に降り立った神保原駅。この駅に輪行で訪れたのは、今年春以来2回目。


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駅前から真っ直ぐに進む

駅前から真っ直ぐに進んで、利根川右岸堤防を目指します。


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右岸土手を目指す

二度目なので、特に迷うことなく土手を目指します。しかし、今日は良い天気だなぁ〜。


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堤防上に出た

神保原駅を出発して程なく、利根川右岸堤防の上に出ました。ここから先、ひたすら利根川を下ってみます。


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利根川自転車道に合流

板東大橋の袂で、利根川左岸から渡ってきた利根川自転車道に合流します。


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犬の顔に見える体育館

犬の横顔に見える建物は、私立本庄第一高校の5階建ての体育館。さすが私立、立派な体育館。しかもこれが第2体育館ときたもんだ。隠れて見えませんが、その向こうには県立本庄北高校が有ります。


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上武大橋が見えてきた

上武大橋(県道14号線)が見えてきました。昭和9年に竣工した10連のワーレントラス橋。竣工当時の「大橋」も今は手狭になったようで、上流川に歩行者専用の橋が造られています。老朽化と渋滞緩和とで、掛け替える計画があるようで。


強い追い風に背中を押され、あっという間に熊谷市妻沼の刀水橋(国道407号)が見えてきました。


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熊谷県土整備事務所設置の案内板

刀水橋から直ぐの所に設置されている自転車道の案内板。武蔵大橋までしか書かれていませんが、今日は武蔵大橋から下流へ向かって走る予定。


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河川敷に広がる妻沼ゴルフ場

左側に妻沼ゴルフ場を見つつ先に進みます。グライダーの滑空場近くには土手上で見物している人もいるので注意しましょう。


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利根大堰までもう少し

福川と利根川の合流地点にある水門が見えてきました。これが見えれば利根大堰までもうすぐです。


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利根大堰から流れ出る各用水

利根大堰に到着です。ここ、利根大堰で取水された水は、武蔵水路、埼玉用水路、見沼代用水の3本に別れて流れていきます。見沼代用水沿いに南下すれば、川口・赤羽近くの荒川に出ることが出来ます。


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行田サイクリングセンター

堤防から降りたところにある行田サイクリングセンター(2020年3月に廃止されました)。中にはテーブルと椅子が用意されているので、休憩に良い場所です。以前は建物の中に自販機が一台有ったのですが、いつの間にやら撤去されてしまいました。すぐ近くの民家に、それに替わるように自販機が設置されたので、水分補給は心配有りません。


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コース案内

行田サイクリングセンター内に設置してあるコース案内。一言に「利根川沿いのサイクリングロード」と言っても、実のところ、群馬県が管理しているものや、このコース案内のように埼玉県内で完結しているものやら様々です。かく言う筆者も全く把握できていません。まぁ出てきた道を適当に乗り繋いで行きましょう。ひとまず、ここから加須サイクリングセンターまでは、利根川右岸堤防を進みます。

ちなみにここから加須サイクリングセンターまでは「利根サイクリングコース」として埼玉県が整備したもの。


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暫くは堤防中腹を進む

行田サイクリングセンターからしばらくの間は、堤防外側の中腹を進むため、群馬県側が全く見えません。


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掛け替え作業が続く昭和橋

羽生市内に入って、国道122号の昭和橋の袂まで来ました。この橋は2006年に旧橋のすぐ下流側に掛け替えられて、随分広くなりました。以前車で通りかかったときには旧橋撤去の真っ最中でした。橋脚も撤去されたかなぁ?と思っていたのですが、おや、橋桁は綺麗に消滅しましたが、手前の橋脚は新しくなっているぞ?

調べてみたら、旧橋の位置にも新しい桁を渡して、上下2車線ずつになるんだそうです。ここは渋滞ポイントだからなぁ。奧の橋脚は古いままに見えるんですが、補強して再利用するんでしょうかね? 手前の橋脚も外側を補強した状態なのかな?


新しい橋の開通と同時に、昭和橋のすぐ傍に出来た道の駅「はにゅう」。ここで一休みです。


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実際の締切跡は少し離れている

道の駅の片隅に、史跡を示すこんな石柱が建っています。そう古そうには見えませんが、昭和18年建立と結構古い。ちなみに川俣締切跡とは、

川俣締切跡は、それまで分流していた利根川流路のうち会の川筋を文禄三年(1594)に締め切った跡である。近世以前の利根川は、武蔵・下野両国の国境を南へ流れ、現在の東京湾に注いでいた。千葉・茨城両県境を東流し、千葉県銚子市から太平洋に注ぐ現在の流路は、利根川東遷事業と呼ばれる近世前期の大規模な流路変更と河川改修によって付け替えられたものである。後略

なんだそうです。埼玉県内には、他にも荒川・利根川分離や、荒川の流路変更、見沼干拓など江戸時代から大規模な治水事業が多かったんですね。まあ、山間部を除けば大宮台地以外は、殆ど低湿地帯ですから、それだけ重要だったんですね。


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さらに下流へ

道の駅「はにゅう」前後は、道路付け替えの為、何処がサイクリングロードなのか判然としなくなっていますが、車道を少し進むうちにサイクリングロードが復活、相変わらず堤防の中腹を進みます。


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やがて堤防の上に戻る

やがて、堤防の上に出ます。ああ、やっぱりこの方が眺めが良くて良いや。風の影響はマトモに受けてしまいますが。


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加須サイクリングセンター

東北自動車道をアンダーパスして加須市へ。案内に従って堤防を降りていくと(最初見逃して通り過ぎましたが)、行田のそれにそっくりな加須サイクリングセンターが有ります。そっくりというか建物は設計上全く同じなんだろうな。


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何か見えてきた

加須サイクリングセンターからさらに堤防上を進むと、向こうにガラス張りの建物が見えてきます。


加須未来館。名前だけは以前から知っていたのですが、来るのは初めて。堤防から直接出入り出来るので、サイクリストの補給ポイントには絶好の場所です。


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冷や汁うどん

館内には小さなレストランが有ります。館内を見て回るうちに良い時間になったので、ここでお昼ご飯にします。注文は食券制なので、気弱は私でも気兼ねなく入れます(^-^;)。頼んだのは、冷や汁うどん(大盛)=600円。味噌とごまを合わせた汁で頂きます。亡き母がよく作っていたので、一般的なものだと思っていたのですが、ここのご当地(加須・行田辺り?)メニューらしい。家はキュウリ・ナス・ミョウガ・青ジソだったなぁ。いつか作ってみよう。


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東武線をアンダーパスする

お昼ご飯後、少しノンビリ休憩した後、再び利根川堤防上へ繰り出しました。が、東武日光線に行く手を阻まれ、迂回することに。ひとまず堤防から降りて東武線をアンダーパスします。その先栗橋の住宅街を右往左往する羽目に。


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国道4号

栗橋の住宅街を何とか抜けて国道4号線の利根川橋に来ました。ここから利根川左岸に移動して、さらに下流へ向かうことにします。その先は通ったことのあるルートなのでちょっと安心。


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茨城県に入る

利根川橋を渡ると茨城県に入ります。埼玉県群馬県と来て、今日3県目ですね。


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利根川左岸

ここから先、しばらくは一度走ったことがあるルート。前回は下流から上流に向かって走り、渡良瀬遊水池を抜けて、JR東北本線の乃木駅から輪行したんだっけな。


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筑波山が見えてきた

うっすらとですが、筑波山見えてくるようになりました。が、残念なことに風向きがやや向かい風になってきました。


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道の駅「さかい」目指して進む

ひとまず道の駅「さかい」を目指して進みます。しかし人が少ないなぁ。


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対岸に見える関宿博物館

対岸に、利根川と江戸川の分岐点に建つ、千葉県関宿博物館の建物が見えてきました。水運の重要地点と言うことで関宿藩が置かれました。実際にあった関宿城は、少し離れたところに位置していたようです。


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境河岸の常夜灯

その関宿の対岸のこちら茨城県側には、復元された境河岸の常夜灯。


関宿と境町に掛かる境大橋の近くに、道の駅「さかい」が有ります。ここでちょっと休憩タイム。この日は、敷地内でフリーマーケットが開かれていました。


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江戸川左岸

さて、境町から先は利根川を離れて江戸川沿いを南下することにします。江戸川には右岸にも左岸にもサイクリングロードが有るのですが、今回は左岸ルートを走ります。境大橋で茨城県境町から千葉県野田市関宿に入り、先ほど見えていた千葉県関宿博物館をグルッと回り込むようにして江戸川左岸へ。


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千葉県産コーシン牛乳のミルクシュー

途中シュークリーム分(筆者の5%位はシュークリームで出来ています^-^;)が不足してきたので、堤防上を外れてセブンイレブンへ。一ヶ所だけ、堤防からすぐの場所に建つローソンが有ったのですが、堤防から降りる道が前後に見当たらず・・・。結局ちょっと先の宝珠花橋近くのセブンイレブンへ。でもご当地モノ(なのかな?)のシュークリームをゲット出来ました。


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キッコーマンの本拠地

東武野田線を越えて、いよいよ野田市の中心部に近くなってきました。左側に見えてきたのは、キッコーマンの工場。


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御用醤油醸造所

やがて見えてきたのはキッコーマンの御用醤油醸造所、通称「御用蔵」。宮内庁に納める醤油をしている(いた)建物で、1939年(昭和14年)、つまり紀元2600年に建てられたものです。実はオンラインショッピングで、ここで作られた醤油が普通に購入出来ます。

実は、この2日前の9月18日に、大規模補修を兼ねて違う敷地への移築が発表されました。江戸川土手から眺められる最後のチャンスだったみたいです。
キッコーマンニュースリリース:キッコーマン「御用醤油醸造所(御用蔵)」の移築について


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江戸川を渡って埼玉県

さあて、そろそろ帰路を考えなくてはいけません。どの辺で切り上げようかなぁ〜と考えるうちに玉葉橋近くまで来て、走行距離は90kmを越えました。この辺りは一度来たことがあって土地勘はあるし、JR武蔵野線も近くなったから、武蔵野線のいずれかの駅から輪行することに。ということで、江戸川を渡って埼玉県吉川市へ入ります。


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JR東川口駅から輪行

さて、橋を渡ってから真っ直ぐに進めないのが、なんとも埼玉県の道らしい所。右へ行ったり左へ行ったり、イオンレイクタウンをかすめたりしつつ、JR武蔵野線の東川口駅に到達。ここから南浦和・浦和駅経由でJR高崎線へ乗り換えて帰宅。

最寄り駅のひとつ手前から、再び2号車を展開して、夕日の中を7km程ノンビリ走って帰宅。走行距離の合計は127km弱になりました。JR東川口駅へ到着した時は、まだまだ余裕があったから150km位は走れるようになったかも。


走行経路1、神保原駅から、利根大堰・行田サイクリングセンターまでの走行経路です。


走行経路2、行田サイクリングセンターから、加須サイクリングセンター・加須未来館・国道4号線を経由して茨城県境町までの走行経路です。


走行経路3茨城県境町から、千葉県野田市の江戸川左岸を経由して埼玉県越谷市までの走行経路です。


走行経路4埼玉県越谷市内から、JR武蔵野線東川口駅までの走行経路です。途中、断続になっているのは路面からの衝撃でGPSの電源が落ちてしまったためです。


ルートプロファイルです。距離は119km弱でした。GPSログはこちら「log090920-1.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。


All Photographs by Ryo Masuda 2009.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.12.22]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp