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風まかせ旅紀行

新潟県 三条・五泉・加茂界隈ポタ Vol.2



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旧校舎

村松公園近くに残る愛宕中学校の旧敷地と旧校舎。そして、なぜか「料金所」の立て看板。混雑する桜の時期は駐車場として利用されているのでしょうか?

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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紅葉を見ることが出来た

園内には、まだ少し残っていた紅葉を見ることが出来ました。


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ふるさと会館前の案内図

公園内のふるさと会館前に立つ五泉市内の観光案内図。村松公園に来ると、なぜかここで記念撮影してしまいます。


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ここから金津油田跡へ向かう

さて、ここから少し北上して県道白根安田線(地図左上)に入り金津へ立ち寄ってみます。

国指定史跡 新津油田金津鉱場跡


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犬の銅像

ふるさと会館脇に建つ犬の銅像。はて、何だろう?


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忠犬タマ公だそうだ

忠犬タマ公というらしい。新潟駅前にも建っているそうです。へぇ。[左]

すっかり冬の用意が終わっている村松公園の中を通過します。[下]


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冬支度の終わった村松公園

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県道7号線で五泉市街方向へ

村松公園を出て国道290号に合流。国道290号を少し西へ移動すると、このT字路交差点に出ます。ここで五泉市(県道7号線)方面に向かいます。


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蒲原鉄道跡

廃線跡(蒲原鉄道)に建つローソンで補給した後、細道を北西へ向かいます。小さな交差点で再び廃線跡に出会いました。かつての踏切の上から村松駅方向を見たところ。ちなみに立ち寄ったローソンは村松駅前通店というらしい。


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村松市街を後に

遠ざかる村松市街を振り返った所。大きい店が増えましたね。


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あの丘陵を越えます

次は前に見えるあの丘陵を越えて信越本線の古津駅方面に向かいます。お目当ては金津の産油設備跡。[左]

丸田という交差点で県道41号線に入り金比羅山脇の峠道をヨロヨロと登ります。ここも新しく開削された峠道で北側に旧道が残っているようです。[下]


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丸田交差点から名無しの峠へ

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産油設備跡

先ほどの峠から一挙に降りてくると、すぐに金津の産油設備跡に到着。この辺りは、かつては石油の一大産地(金津油田)で、今でもその名残を見ることが出来ます。同じ新潟県内では出雲崎にある尼瀬油田跡も有名。

石油の里に残る産業遺産・・・新潟市秋葉区
石油の世界館


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集油タンク

集油タンク。集油池から送り出された原油をこのタンクに貯め、自然沈下によって油と水を分離するんだそうです。もちろんそれだけでは不十分なので後工程で更に分離を繰り返します。


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レンガ造りの計量タンク

容量90kリットルの計量タンク。原油の量を計りつつ、自然沈下で油と水を更に分離するタンク。[左]

加熱炉。原油を70℃まで加熱し分離しやすくするための炉。左右とも同じ炉で交互に使って作業したそうです。

これら煉瓦造りの設備、まるで明治・大正期の近代遺跡の様ですが(そうである事間違いはないが)、操業を終了したのは、なんと平成8年の事。[下]


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2基ある加熱炉

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中野邸

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「中野邸について」

産油設備とは道を挟んで反対側に建つ中野邸の長い塀。この油田の掘削に成功した中野貫一の邸宅で、現在は中野邸記念館として管理運営されています。[上]

中野邸記念館は12月から翌3月いっぱいまでの冬季は閉鎖。ということでこの日は既に冬季休館中でした。[左]


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石油文化遺産施設案内図

中野邸記念館の前を通る県道41号線から、少し脇に逸れたところにある石油井戸に来ました。


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鉄塔が目立つ

高く聳える鉄塔は下に位置する井戸から管を引き抜くためのもの、らしい。


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巨大な木製プーリー

電動機からベルトを経由して減速し、クランクを回してロッドで押したり引いたりの力に変え、各井戸に伝達してポンピングするようです。それぞれの井戸に電動機が在るわけじゃないんですね。[左]

黒々とした原油が溜まっている集油池。[下]


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原油の残る集油池

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今でも火気厳禁

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旧国道403号

集油池の周りは今でも火気厳禁。辺りはそれほど強くない油の匂いがします。[上]

金津油田から新潟県立植物園の前を通って、旧国道403号に出ます。ここから矢代田駅までの間、信越本線の西側に出来たバイパスのおかげか交通量が少なめ。[左]


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見事な石積みの切り通し

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信越本線西側の細道

矢代田駅から田上駅までの間は、交通量の非常に多い国道403号をソロソロと走ります。田上駅の少し先から、国道東側の細道へ。丘陵と平野の境目をトレースしてグネグネと進みます。その途中に通りかかった、見事な石垣で出来た小さな切り通し。[上]

国道403号に再合流し、今度は国道403号の西側の細道へ。信越本線の踏切を渡り、暫くはその西側を移動。[左]


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陣ケ峰駅跡

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信越本線を越えていた跡

その細道を道なりに進むと、国道403号を横切り、信越線の上を跨線橋で越えます。すると、向かって右に何か盛土状の構造物が。あ、あれが話しに聞く蒲原鉄道の廃線跡か! 加茂駅を出発して一つ目の駅、陣ヶ峰駅の跡のようです。[上]

信越本線と県道497号線をオーバークロスする橋台。1990年代まで橋自体も掛かっていたようですが、今は撤去されています。[左]

蒲原鉄道・・・廃線跡探訪


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市道とのオーバークロス跡

もう一箇所、市道をオーバークロスするところに残る橋台。ここも廃線後暫くの間は橋が残っていたとの事。


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盛土が残っている

県立加茂農林高等学校の裏手に残る盛土跡。手前側は削られて無くなっています。元々手前に向かってに下りてくる形だったようです。奥にはトンネルが残っているとのこと。[左]

廃線跡見学はこの辺にしてひとまず加茂駅前へ出ることにします。加茂川を渡りメインストリートである県道9号線へ向かいます。[下]


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加茂川

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雁木の通り

雁木が続く通り。冬の風景も見てみたいものです。[左]

アーケードが長く続く県道9号線。このまままっすぐ進めば信越本線・加茂駅です。[下]


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アーケードが続く

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信越本線・加茂駅

加茂駅前で一休み。駅に内科医院が在るらしい。


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柳沢馬道ハイキングコース

加茂駅前からも、国道403号を避けて信越本線の東側の市道を走ります。保内駅前を過ぎて県道212号線へ。「柳沢馬道ハイキングコース」にも指定されている道らしい。


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影が長くなってきた

小さなアップダウンの在る細道。だいぶ影が長くなって来ました。


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上野原遺跡

その道沿いにある上野原遺跡。


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こちらも発掘されたのだろうか

上の案内板と道を挟んで反対側の様子。写真を見ると、この辺りも発掘調査されたようですね。


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道は平野から少し上がった所にある

遺跡近くの道から見た越後平野。遺跡が残された当時から、信濃川は頻繁に氾濫する川だったのでしょう。今のように立派な水田が広がるようになったのは、大河津分水開削以後の近世の事です。


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渡瀬橋へ向かう

廃線跡由来の国道289号を横断し、五十嵐川を渡る渡瀬橋へ向かいます。


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五十嵐川の夕景

渡瀬橋上から見た五十嵐川の夕景。ここまで来れば出発地点までは残り2km弱。12月にしては暖かな日で、最後の方は長袖Tシャツに半袖Tシャツのレイヤリングだけで走る事が出来ました。雪に閉ざされる前に走ることが出来て、色々収穫のあったポタリングでした。


走行経路3村松公園から金津油田、県立植物園前を通り信越本線沿いの旧国道403号へ。


走行経路4加茂市街の陣ヶ峰駅跡から、加茂駅前、信越本線沿いを走り保内駅から上野原遺跡、渡瀬橋、三条市総合運動公園に戻りました。


ルートプロファイルです。走行距離は約79km、累積標高は1000m弱でした。

GPSログはこちら「log20101205_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)



All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.11.16]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp