風まかせ旅紀行
千葉県 佐倉市「弱ペダ」見物ポタ
2014年3月22日(土)
まだ強い北西の風が吹く季節、軟弱ポタリストの私は部屋に引き篭もる事を考えてしまうのですが、今日は違います。目的地の千葉県佐倉市は、本拠地から南東方向。ずっと追い風でスイスイ走れるはず。なぜ佐倉市なのかというと「弱虫ペダル」のスタンプラリーをやっているという話を聞いたからなのです。スタンプラリーをやるつもりは無いのですが、どういう感じで開催されているんだろう?という野次馬根性なのです。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)。
午前7時半に2代目5号車と共に出発。まず利根川を目指して東へ向かいます。冬の名残があるこの時期・時間に、この辺りを走るのは新鮮だなぁ。
見沼代用水を越えて新川用水沿いの道に入ります。桜がチラホラ咲いていました。
満開にはまだまだ時間は有りそう。
新川用水沿いに沿って進み加須市から久喜市、旧鷲宮町に入って立ち寄ったのは、毎度おなじみのここ。まだ朝早いので人影もまばら。大酉茶屋の前の舗装が綺麗になりました。
セブンイレブン久喜鷲宮五丁目店で「ツンダレトマトケチャップ」をゲット。ここから先の道程のほうが圧倒的に長いのですが、ここで買って行かないと、後では入手出来ないのです。
鷲宮神社から幸手を通って千葉県野田市の関宿を目指します。特に詳細にルートを決めて出て来た訳ではないので、Garminの画面をちら見しつつ適当に右へ左へ。
関宿橋で江戸川を渡って千葉県に入ります。利根川左岸へ移動するため、関宿橋からちょっとだけ北上して、関宿博物館を経由して境大橋を向かいます。
関宿博物館で補給休憩。この博物館、幾度と無く来た事はあるのですが、中を見学した事は無いのです。何時か見学しないとなぁ。
県道17号線の境橋を渡って茨城県に入りました。しばらくは利根川左岸を下流へ向かいます。左にチラッと見えるのはホームセンターのホーマック境町店。
進行方向の右側、利根川の向こうに小さく見える真っ白な富士山。
左側、畑の向こうに筑波山。この辺りまで来ると、やっぱり自宅近くで見るよりも大きく堂々とした山ですな。
追い風を受けて、ほとんど漕がなくても時速30kmオーバーで進みます。いやぁ快適快適。
常磐自動車道と、つくばエクスプレスの下を通って守谷市から一瞬だけ取手市に入ります。新大利根橋で利根川を渡り柏市へ。
柏市から我孫子市に入って国道356号を進みます。ここからしばらくはJR成田線に沿うように東へ進みます。
印西市に入って北総鉄道北総線・印旛日本医大駅近くのコンビニで補給し、印旛沼方向へ向かいます。今回は走行距離がそこそこ長くなるはずなので、意識的にコンビニに立ち寄るようにしました。コンビニから再出発すると、同じ方向に進むロード発見。あっという間に置いて行かれましたが。
南北の印旛沼を結ぶ印旛捷水路を山田橋で渡ります。水路の隣に延びているのは印旛沼自転車道。台地との標高差がハッキリと見て取れますね。
印旛沼の畔まで来ました。後は、あの眼の前の丘を超えれば目的地の佐倉市。時間はあとちょっとで午後2時。佐倉市に入って見て回る時間は有りそうです。
佐倉市に到着。ひときわ目立つ石・レンガ造りの建物は、川崎銀行佐倉支店として大正7年に造られた建物だそうです。今は佐倉市立美術館の一部として使われています。
お目当てはここ、東京近郊では残っているのは珍しいとされている武家屋敷なのです。
武家屋敷っていうと、何かこう堂々とした長屋門を持った邸宅を思い浮かべるんですが、この質素さ。田舎の豪農のほうが数倍立派というのが泣かせますなぁ。
屋敷通りのどん詰まりにある「ひよどり坂」。台地から高崎川に降りる竹林の中の坂道。
折角なので旧河原家住宅を見学していく事に。見学出来る3軒の中では大きく、ここに移築される前は土地も広かったらしいですが、やっぱり豪農の家と比べると質素だよなぁ。まぁ農家は作業場である土間なんかも大きですからね。
畳、障子、襖。そういや、親父の実家は畳、障子で襖で続きの間を仕切ってるから、これと同じなんだな・・・。もっと狭いけど。
台所。板の間じゃなくて縁のない畳敷きなんですね。
板の間。冬は寒そうです。
廊下の突き当りに厠。そうそう、爺ちゃんの家も突き当りがトイレでした。外側じゃなくて内側の廊下から繋がっていたけど。
で、その旧河原家住宅の門の脇に巻ちゃんが居るのでありました。佐倉市が市内各所にキャラクターを配置してスタンプラリーを仕掛けていて、そのうちの1つがここなのです。
さて、そろそろ帰り道を〜と思い、武家屋敷の通りから、現国道296号への合流点に来ました。そこに立つ道路案内板は結構古そう。
さて、幕張方面へ走りだそう、と思ったのですが折角なので、ちょっと戻って佐倉城址に立ち寄って行く事に。
佐倉城址の巨大な堀跡。久しぶりに来ました。以前、国立歴史民族博物館に来た時は、まだ学生だったな。
城址内で咲いていた桜。こっちは満開に近い状態でした。河津桜かな?
佐倉藩最後の城主だった堀田正倫が明治23年に建てた邸宅、旧堀田邸にも立ち寄ってみました。
庭は無料で常時開放されています。広いなぁ。こうも大邸宅だと、欲しい・羨ましいとかいう感情を通り越して、別世界でも見ているような感じ。
そして旧堀田邸に居るのは、目立ってナンボや〜の彼でした。そう言えば、だけど、最初に通り掛かった佐倉市美術館に田所さんが居たらしい。
旧堀田邸を出て再び旧国道296号に戻って来ました。旧国道のそのまた前身は成田街道。その名残なのか、古い民家が多く残っていました。
街道の一つ裏の道沿いに残る共同井戸。
その共同井戸近くに建つ、佐倉市の有形文化財に指定されている山口家住宅。店鋪と蔵が連なった形は、佐倉市内には少ない形式らしい。へええ。
さて、そろそろ帰り道のことを考えなくてはなりません。日没までには未だ少し時間があるので、総武本線沿いを千葉市方向へ向かって走行距離を稼ぐことにします。Garminの画面をチラ見しながら、佐倉市から四街道市、千葉市に入って稲毛区、花見川区と通って幕張駅にたどり着いた所で本日の自転車活動は終了。
走行距離は151.6kmでした。走る人には何でも無い距離なのでしょうが、これでも自己最長。走ろうと思えば後もうちょっと走れたかな? ほとんど平坦で、なおかつ追い風という条件だったから疲労も抑えられたようです。
All Photographs by Ryo Masuda 2013.
Took a photograph with FINEPIX F800EXR by FUJIFILM.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.10.29]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp