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風まかせ旅紀行

新潟県 大沢峠・十日町・松代


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2007年9月16日(土)

いよいよツーリングの季節到来に加えて、3連休と来れば居ても立っても居られない! しかし財布を見ると泊まり掛けで出掛けるには心許ない・・・。というか全く足りない。ということで、先週と同じく新幹線で1時間のお手軽輪行日帰りツーリングとなりました。場所は新潟県南魚沼郡湯沢町から同県十日町市にかけてのコースを設定、初めて魚沼スカイラインまで登るコースです。自身の日誌記事を遡ると、ちょうど一年前の2006年9月16日に、やはり同じ魚沼丘陵ツーリングを実行していますので、2年連続の魚沼丘陵ツーリングとなりました。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


午前5時半過ぎに起床。埼玉県北部に位置する熊谷駅を、午前7時12分に出る「たにがわ401号」越後湯沢行きに乗り込むと、小一時間で越後湯沢駅に到着。連休中ということで混んでいるかな?と思っていたのですが、杞憂に終わりました。


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三国街道を進む

午前8時過ぎに、越後湯沢駅に到着。東口の階段下でコソコソと5号車を組んでペットボトルの茶を買い込んで出発。駅の南側を回り込むようにして三国街道に合流します。この辺りは去年走った所なので、既に頭の中にコースが入っています。


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広々とした青空

JR上越線の大沢駅が近くなってきたところで、三国街道を外れて大沢峠方向へ向かいます。その田圃の真ん中から、舞子後楽園スキー場のある飯士山方向を見た風景。


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刈り入れまでもうちょっと

こちらはガーラ湯沢スキー場湯沢高原スキー場のある高津倉山方向を見た様子。田圃は刈り入れ寸前といった感じで、これより標高の高いところにある田圃では、既に刈り入れが始まっていました。


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上越新幹線の下を潜る

上越線を潜り抜けて登り始めると、今度は新幹線の高架下を潜ります。雪対策のため、高架の上には屋根がかけられていて、新幹線車内からは外を見ることが出来ないんですね。越後湯沢から長岡まではトンネルと、このような高架部分の連続です。


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大沢山トンネル

予想外に新しいトンネルが出現。国土地理院の地図閲覧サービスにある2万5千地形図には、未だ記載の無い2002年竣工の大沢山トンネル。冬期も通行出来る、塩沢付近から十日町市への最短ルートです。


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トンネルから旧道への取り付け道路

トンネル向かって右側に作られた、旧道への取り付け道路を登ります。後ろを振り向くとこんな感じ。作られたばかりの道路ですが、雑草が白ラインを越えて茂っていて、一見すると廃道のような感じを受けます。


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車一台がやっとの旧道

峠道は、自動車が一台通れる幅の道が、ススキの中を延びていきます。さすがにこんな所を好き好んで走ってくる車は居ないだろうと思っていたのですが、1台下りてくる車に遭遇しました。それ以外はバイク1台と遇っただけで、ススキの揺れる音の中をひたすら登りました。


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段々標高が上がってきた

標高600mを越えてくると、眼下に南魚沼市の平野部が見えてくるようになります。この峠道、上越国際スキー場のゲレンデを突っ切っています。いや、もちろんスキー場の方が後から出来たのでしょうが、こんな風景を眺めながら滑ることが出来るんだなあ、今度のスキーシーズンに来てみようかな?


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魚沼スカイラインに到達

標高700mを越えて魚沼スカイラインに到達。ちょっとだけ十二峠方向に移動して、上越国際スキー場のリフト降り場に行ってみることにします。


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登った甲斐があった

ここは上越国際スキー場の大沢第3ロマンスリフト降り場。正面に見えているのは巻機山(1967m)、その裾野に田圃が広がります。自転車のクランクの先に見える道は、1時間ほど前に通ってきた道。


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大沢峠は上越国際スキー場の中

大沢峠は上越国際スキー場の中にあります。が、何処が峠なのかいまいちハッキリしない峠です。石碑ぐらい建ってないかなぁ?と探してみたんですが、見あたらず。2万5千地形図にはそれらしい点線があるんですが。歩いてみないと分からないか?
しかし、「おしるこ茶屋」のほうが気になりますが、残念ながらスキーシーズンのみの営業らしい。


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魚沼スカイラインを北上

栃窪峠から十日町へと下りるルートを辿るために、魚沼スカイラインを北上します。

魚沼スカイライン・・・新潟県


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雲に夏の名残を感じる

六日町側が一望出来る場所に来ました。正面に見えるのは越後山脈の巻機山(1967m)の山塊。雲が夏の名残を感じさせます。実際、この日は真夏日になったんですけれども。


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栃窪峠から十日町側に降りた

あっという間に栃窪峠に到着。もうちょっと魚沼スカイラインを走っていたい気分ですが、国道253号は車の通行量が多くて走りにくいので、ここから十日町方向に下ります。


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山と積まれた薪は炭焼用?

峠を下り始めてすぐの辰ヶ平に建っていた庚申塔と、薪の山。大きさから見て、暖房用ではなく炭焼き用のものでしょうね。


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ガードレールのない川沿いの道

辰ヶ平からちょっと行くと、道は羽根川に沿って進むようになります。右側は4,5mの高低差で川へ落ち込んでいるのですが、ガードレールが有りません。除雪の邪魔になるので、あえて設置されていないんでしょうね。しかし、怖くてついつい道の中央を走ってしまいます。


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道から河原、川面が繋がっている

上の写真からすぐの位置、右カーブを曲がると、そこは道から河原に直接下りられる場所があります。まだ午前中だというのに、先が思いやられる暑さ。バテないように、ここでちょっと補給しておこうということで、河原に下りて一休み。


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下り坂を一気に下って十日町へ

狭い道も峠近くだけで、しばらく下るうちに広く快適な道に。殆どクランクを回すことなく十日町に向かっていきます。


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自転車で訪れるのはちょうど一年ぶりの十日町

JR飯山線の十日町駅に到着。以前、ここに自転車で訪れたのはちょうど1年前の2006年9月16日。BD-1堀之内〜三坂峠〜十日町を回るポタリングの時です。


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雪よけの屋根が続く

駅前からずっと続くアーケード。豪雪地帯にある商店街ならではの風景です。以前は長岡駅前もこんな感じだったと記憶してますが、あっちはもっと大きいのに改築しちゃったんだよなぁ。


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小嶋屋でお昼御飯〜これも去年と一緒

十日町駅からちょっと離れたところにある道の駅「クロステン十日町」。ここにあるお蕎麦やさん、小嶋屋でちょっと早めのお昼ご飯にします。選んだメニューこそ違いますが、小嶋屋でのお昼ご飯も、1年前と全く同じパターン。ここへ来ると、道の駅の小嶋屋へ来てしまうのは、もう半分習性みたいなものだなぁ。


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信濃川を渡り東頸城丘陵へ

お昼ご飯後、写真展を見たり、お土産を見たり、雪祭りのビデオ見たりしてノンビリ。このまま暑い時間帯をやり過ごそうかとも思いましたが、今日はもうちょっと脚を伸ばしたいので、1時間ほどの滞在の後、午後の日差しの下へと出ました。
道の駅を出て、妻有大橋で信濃川を渡り、東頸城丘陵へと向かいます。


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名もない峠道を登る

妻有大橋から、山野田・東善寺・山谷と辿って、県道75号線を権現山に向かって登り出します。気温が上がった分、朝に登った大沢峠よりもきつく感じます。


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峠に到着 一休み

峠に到着して一休み。直線距離にすると、2.2km程しかない登り道ですが、いやー辛かった。フロントトリプルのギアがインナーになっている写真が何よりの証拠。ここから高倉の集落を通り抜けて、国道403号に合流します。


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道の右側が絶壁に等しい崖

よっしゃ〜、下り坂〜なのですが、県道の右側は絶壁でガードレール無し。コースアウトして山側に激突するならまだマシですが、崖側に落っこちたんではネタになりません。いや、ネタになるかもしれないけど、二度と書けなくなるかも。ここはブレーキングしたまま、慎重に坂を下ります。補助ブレーキレバーが有って良かった。


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権現山の北側にある高倉集落

権現山の北側にある高倉集落。渋海川支流にある平地に開けた場所です。古い民家が多くて雰囲気抜群ですが、残念ながら廃屋になっているのも多いです。


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綺麗な地層が露頭する渋海川

室島で国道403号に合流します。室島ってパッと見ると「宝島」って見えるんですよね。さて、このまま、国道403号を南下して今日の終点・まつだい駅へ向かうか、それとも一旦北上して道の駅「瀬替えの郷せんだ」に寄っていくか? まだ日も高いし、ここから往復しても5kmほどの位置なので、寄っていくことにします。 途中、渋海川で見掛けた地層の露頭。


あまりの暑さに道の駅で腰を据えて休憩。アイスがうまい! 午後2時前後と、ちょうど一番暑い時間帯。テントの下に設けられた休憩場所で、暑さをやり過ごします。


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竣工間もない?スノーシェード

道の駅「瀬替えの郷せんだ」でしばらく休憩した後、国道403号を南下して、まつだい駅へと向かいます。室島から直ぐの所にある、竣工間もない感じのスノーシェード。この辺りは、まだ国道っぽいのですが、、、。


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これでも立派な国道

上のスノーシェードから程なく、道はこんな状況に。別に脇道に逸れた訳ではありません。これでも立派な国道403号です。もはや普通車同士のすれ違いすら困難な状況。


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さっきと同じ渋海川とは思えない風景

国号403号をゆっくりと南下します。4枚上の写真と同じ渋海川なのですが、全く違った川に見えます。渋海川は長岡市内で信濃川に合流して日本海へと注ぎます。この下流に母校があるんだよなぁ。


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斜面の上まで田圃が続く

斜面の上まで田圃が続いています。斜面に広がる田圃と、杉林のコントラストが東頸城丘陵の風景を印象的にしている、と思います。決して標高が高い訳でも市街地から極端に遠いという訳でもないんですが、隔絶された雰囲気があります。


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国道253号を松代方面へ

国道253号に合流しました。今日の終着点、ほくほく線まつだい駅までは、もう幾らもない距離ですが、これまでの道と違って一番交通量が有る上に、トンネルを2カ所走り抜けなくてはなりません。越後湯沢行きの電車までは、まだまだ時間に余裕があるので、路肩をゆっくりと走ります。


午後3時10分、無事ほくほく線まつだい駅に到着。ここは、ほくほく線の駅と、道の駅「まつだいふるさと会館」が1つの敷地に建てられています。パタパタと5号車を輪行バッグに格納して、電車の時間まで一休み。道の駅の中は冷房が効いていて快適。


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ローカル線っぽさはあまり無い

電車の時間が近くなって来たのでホームへ。ほくほく線と言えばローカル線ですが、開通して間もない路線なので、あまりローカル線っぽさがありません。在来線最速の160kmで特急電車が走るため、架線も路盤も強固に作られています。

午後4時ちょっと前の越後湯沢駅行きに乗り込んで、1時間ほどウトウトするうちに越後湯沢駅に到着。最短で乗り換えられる新幹線は、わずか6分後。さすがに自転車を担いでいては間に合わず、1時間ほど後のMAXとき340号に乗り込んで、午後7時半には自宅に戻ることが出来ました。初めてほくほく線を利用した輪行でしたが、なかなか面白かったです。


走行経路1です。GPSログはこちら「log20070916_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


走行経路2です。


走行経路3です。


ルートプロファイルです。走行距離は約70km、累積標高は約1,500mでした。


All Photographs by Ryo Masuda 2007.
Took a photograph with IXYDIGITAL500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
Special Thanks 'カシミール 3D Ver.8.7.1' 1994-2006 Sugimoto Tomohiko.


この記事は[2024.01.15]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp