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風まかせ旅紀行

新潟県 朔日峠・高田城趾・直江津


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2007年10月14日(日)

前日の10月13日(土)は、朝から長野県小諸市に出没。折角早起きして長野県小諸市まで来たので、このまま少し足を伸ばして、新潟県上越市まで移動。柿崎にある道の駅「よしかわ杜氏の郷」で車中泊して、上越市内ポタリングしてみることに。コースは、以前から予定コース「朔日峠・経塚峠・北陸道」として考えていたのを少し短くして、朔日峠・高田城跡公園・直江津を回ることに。午後6時近くに小諸市を後にして、高速道路と一般道をヒタヒタと移動。午後9時には道の駅「よしかわ杜氏の郷」に到着。ここは、敷地の一角にセブンイレブン、道の反対側には日帰り温泉施設と、まるで車中泊してくれと言わんばかりに取り揃っています。同じ事を考えている人がチラホラ居るようで、中にはキャンピングカーの姿も。良いなぁ。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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朝の県道338号線を原之町へ

他にやること無いので、午後10時には寝てしまいました。翌朝5時近くに寒さで目が覚めます。毛布一枚じゃ寒かったか。ゴソゴソと寝袋を取り出して二度寝して、次に目が覚めたのは午前8時近くでした。ちょうど9時を回ったところで6号車をお供に出発。まずは県道338号線で原之町へ向かいます。


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朝の静かな原之町

朝の原之町を通過します。朝だから静かなのか、休日だから静かなのか。それともいつもこんなに静かな町なのかな?


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道ばたのコスモス

原之町内で県道61号線に入ります。交差点を曲がって直ぐ、小学校か中学校への道沿いに咲いていたコスモス。


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県道61号線から望む尾神岳

県道61号線を一路南下、朔日峠へと向かいます。向かって左側に見えているのは、山頂の形が特徴的な尾神岳(757m)。


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県道61号線脇にもコスモス

県道の路肩に咲くコスモス。道幅も広いし、交通量もそれほど多くなく、とても走りやすい道です。ツーリングだけじゃなくてロードレーサーのトレーニングコースとしても良さそうだけど、誰とも会わなかったなぁ。


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刈り取りの終わった田圃の向こうに米山を望む

山口集落の辺りから少し振り返るように見た米山(992.6m)。今年中に登るぞと思いつつ、結局行けずじまいだった山です。いや、まだ今年は終わってないんですけどね。さすがに12月にこの山に登る装備もスキルも持ち合わせてないもんで。


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路線改良中の朔日峠

あっという間に朔日峠へと到達。エッチラオッチラ登りだします。標高差にして100m程度しかないので、急ぐ必要もありません。まあ急ぐことも出来ませんけど。途中、路線拡張工事中で狭くなっているので、要注意。工事が終われば朔日峠は全線2車線道路になるんですね。


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登り切った

峠を登り切ると浦川原側に待っているダイナミックな下り坂。写真に県道から左に入っていく砂利道が見えていますが、帰ってきて地図を見ると点線の道路が。どうやら旧道?


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峠が浦川原地区と吉川区の境

朔日峠は上越市内の吉川区と浦川原区の境になっています。


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ほくほく線まで来た

峠からの下り坂を駆け下りると、ほくほく線の線路が見えてきます。開業から10年足らずにも関わらずコンクリート面が古く見えるのは、この辺は国鉄時代に建設が始まっていたのかな?


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保倉川を渡る

国道253号を越えて保倉川も渡って、再び県道61号線を南下します。


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国道253号の新道?

1キロも進まないうちに、県道61号線の上空を横切る、真新しい橋梁とトンネルが目に入ります。国道253号のバイパスでしょうか?


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横住に向かって緩やかに登る

県道61号線脇を流れる保倉川の支流を溯るようにして、横住へ向かって走ります。道は緩やかな登りが続きます。


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誰が植えたか県道沿いのお花畑

県道脇に時折見掛けるお花畑。冬の3ヶ月間は雪に閉ざされて、青空とは無縁の白と灰色の世界になる中越地方。春から秋までは、その憂鬱な冬を吹き飛ばすかのように、どの家の庭先にも「これでもか!」と言わんばかりに花が咲いています。


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廃校になった小学校

横住集落の中心にある小学校。いや、かつてあった小学校跡。手間はプール跡。既に廃校になっていました。今はスクールバスで離れた小学校まで通っているのでしょうか? それともこの地域には、本当に子供がいなくなってしまったのだろうか?


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筆塚

小学校跡からすぐの所にある、筆塚。筆塚自体はさほど古くはなさそうなんですが、その両脇にあるお地蔵様と思しき石仏。お顔も判別付かないくらい摩耗していて、かなり古いものなのでは?


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杉の木に作られたハサ木

さて、そのまま道なりに県道61号線を進んで、国道405号へ出ようと思っていたのですが、もうちょっと走れそうなので、県道278号線に入って少し回り道をしてみることにします。道沿いには、こんなふうに杉の木に作られたハサ木を見ることが出来ます。時折「近年見なくなった」と書いてある文献を目にしますが、この辺りでは珍しい光景ではありません。


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国道405号に入った

国道405号へ合流し、高田城址公園を目指します。国道といっても、この辺りはこんな感じ。まあ、これは旧道化した部分なのですが。新しく2車線になった場所でも、ほとんど車が来ないので快適に走ることが出来ます。


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杉の木と棚田がこの辺りの風景

田圃の畦道に杉の木。ハサ木に使うために植わっているのでしょう。杉の木と棚田の連続が、この辺りの典型的かつ印象的な風景です。


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懐かしい看板を掲げた元自転車店

国道405号を辿って飯田川沿いまで下りてくると、道沿いに民家が多くなってきます。懐かしい自転車メーカーの看板を掲げているのは、元自転車店でしょうか?


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扇状地形の根本にある古墳群

飯田川が平野部に差し掛かる、ちょうど扇状地の付け根にあるのが宮口古墳群。平野と丘の上に合計33基もの古墳が点在しているそうです。


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小さな古墳がポコポコと点在する

本当に小さな円墳です。しかし7世紀に作られて以来、よく破壊されずに残ったものですねぇ。これより遙かに大型の前方後円墳があった埼玉県行田市埼玉古墳群なんか、昭和に入ってから土採取の目的で破壊され見る影もない物もあるんですが。


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青田南葉山から妙高山にかけての山々

宮口古墳群から高田城址公園へ向かいます。当初ルートとして予定していた市道には「通行止め」の看板が。Garmin eTrexの画面を見て、適当な道でリカバリーしつつ走ります。


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指出街道に入った

四辻町に入ったところで県道13号(指出街道)へ合流。途中から北側に新道が作られていますが、直進して旧道へ入り、上野田、長面、平成町、戸野目、四ヶ所と辿ります。


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街道沿いにはそれらしい町並みが残る

戸野目の街道沿いには、それらしい町並みが残っています。左側の建物は、どうやら現役時代は医院だったようです。調べたら小柳医院といい、現役の建物は別にあるらしいです。しかし、趣のある建物だよなぁと思ったら、ここで映画の撮影も行われたことがあるらしい。
ふみ子の海


稲田橋で関川を渡り、ようやく高田城址公園に到着。桜の名所として有名ですが、実は来たのは今回が初めて。内堀の中は上越教育大付属中学校、内堀の廻りには上越総合技術高、城東中、高田北城高、上越教育大付属小、高田南城高、高田高と、上越市中の高校が集結しちゃったのでは?と思えるような学校だらけの場所になっています。


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JR高田駅

高田城址公園で小休止後、JR信越本線の高田駅へ移動。駅舎の前に奇抜?なデザインの屋根が出来たため、外から直接駅舎を見ることは出来ません。


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少なくなった雁木通り

ツーリングマップル(関東甲信越3)を見ると、駅から少し離れた位置に「高田の雁木」と書いてあります。14万分の1の地図では、場所が判然としませんが近くなので寄ってみることにします。うん、この辺か? 確かに大型のアーケードになってしまった駅前よりは、雁木通りが良く残っています。


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船をイメージしているJR直江津駅

高田駅前から県道579号線、交通量の多い旧国道18号を北上して直江津駅へ。南口から自転車を担いで連絡通路を渡って北口へ。不思議な形をしている駅舎ですが、これは客船飛鳥をデザインモチーフとしているからだそうです。でも、なんで飛鳥なんだろう?


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どの家にも屋根へ登るハシゴがある

駅北側を東西に延びる県道468号線、昔の国道8号沿いの民家。どの家にも、屋根の雪下ろしに登る為のハシゴが備え付けられています。
さて、地図を見ると、駅から1.5kmほど西に行ったところに国分寺があるらしい。折角近くまで来たので寄ってみることにします。こんなふうに、臨機応変にコースを変えて立ち寄れるのが自転車ツーリングの良いところ。


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越後国の国分寺

駅前から、そのまま県道468号線を西に向かうと、程なく越後五智国分寺に到着。聖武天皇によって各地に作られた国分寺の流れを汲む寺ですが、実は最初の国分寺の位置とは違うんだそうです。上杉謙信によって再建されたときに、現在の所在地になったそうです。


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立派な三重ノ塔 だが未完成

安政3年(1856年)に着工した三重ノ塔。9年後には上棟されますが、部分的には未完成。そう言われてよく見ると、2階、3階の部分の高欄が無かったりします。


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荒川橋から関川河口を望む

来た道を戻って、荒川橋で関川を渡ります。河口はもちろん日本海。


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佐渡汽船の直江津ターミナル

佐渡汽船の旅客ターミナルへ立ち寄ります。見ると軽食コーナーがあります。そう言えば、今日はまだ何も食べてないんだよなぁ、と思い出す途端に空腹感が襲ってきます。岩海苔ラーメンで遅い昼ご飯にしました。


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海沿いの北国街道を辿る

遅いお昼ご飯の後、しばらくターミナル前のベンチで休憩。あとは海沿いに延びる旧国道8号、現在の県道468号線、129号線を辿るだけ。旧国道であり、北国街道でもある県道468号線、129号線は、こんな道が延々と続きます。走る車も少ないだろうと思いきや、意外に頻繁に車が通る道でした。ちなみに路線バスもここを走るので要注意。


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どんとの石井戸

最近のツーリングは、なぜかゴールに近づくに従って向かい風になるケースが多いのですが、ご多分に漏れずこの日も向かい風。急ぐ必要もないのでノンビリ走って潟町に入ると、なにやら教育委員会の立てた案内板が目に入ります。


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豊富な水量を維持している井戸

「どんとの石井戸」と呼ばれる井戸、今でも豊富な水量を維持しています。井戸のある地点から、JR信越線の潟町駅を越えて北陸道の向こう側に大潟水と森公園があり、朝日池と鵜ノ池が有ります。この二つの池、これといって海へ注ぐ川が見あたりません。二つの池の水が地下を通って井戸に湧き出しているのかな?


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夕暮れ近い日本海

夕暮れ迫る日本海。潟町まで来れば、ゴールの道の駅「よしかわ杜氏の郷」まで、残りは幾らもありません。


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3,5号車に続いて6号車も日本海見参

2005年6月に3号車、同じく2005年の7月には5号車と共に見た日本海。そして今回の6号車で3台目になりました。逆に太平洋側へ連れて行ったのは3号車だけだったりするのですが。埼玉県から新潟県って意外に近くて、それこそ太平洋側にツーリングに行くより楽なんだよなぁ。


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空も秋模様

見上げると空も秋模様。今年の新潟県内ツーリングも今回で終わりかなぁ?11月中にもう一度来られるかなぁ?


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真っ直ぐな信越本線を越える

上下浜駅のすぐ西側の踏切で、真っ直ぐに伸びているJR信越線を越えて、県道338号線へと入ります。残り2km程を走って道の駅「よしかわ杜氏の郷」へ、無事、帰り着きました。


走行経路1道の駅「よしかわ杜氏の郷」〜朔日峠〜浦川原駅です。

GPSログはこちら「log20071014_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


走行経路2、浦川原駅〜県道61号線〜県道278号線〜国道405号〜宮口古墳群です。


走行経路3、宮口古墳群〜県道13号線〜高田城址公園〜高田駅です。


走行経路4、高田駅〜春日山駅〜直江津駅〜五智国分寺〜佐渡汽船ターミナルです。


走行経路5佐渡汽船ターミナル〜北国街道(旧国道8号)〜上下浜駅〜道の駅「よしかわ杜氏の郷」です。


ルートプロファイルです。走行距離は約82km、累積標高は約1,300mでした。


All Photographs by Ryo Masuda 2007.
Took a photograph with IXYDIGITAL500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
Special Thanks 'カシミール 3D Ver.8.7.1' 1994-2006 Sugimoto Tomohiko.


この記事は[2024.01.12]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp