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風まかせ旅紀行

群馬県 中山道@熊谷-高崎


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2008年4月5日(土)

前日金曜日は夜遅くまで、というか土曜日朝早くまで、トラックバック実装のphpなど書いていた影響で、寝たのは午前3時近くになってから。8時に一旦目が覚めるも、二度寝して、ようやく起きたのは午前10時になった頃。外を見ると良い天気です。早速布団を干して、朝ご飯。せっかくの良い天気なので、外に行こうということで、12時近くになってから、中山道を辿って群馬県高崎市まで行ってみることにしました。干してあった布団を取り込んで、5号車と共にそそくさと出発。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)

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鴻巣宿北端に位置する追分

まず通りがかるのは、中山道と行田街道との分かれ道、その名もずばり「追分」交差点。忍藩城下町の行田を通り、日光例幣使街道に合流する道で、日光脇往還の1つだそうです。


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この辺はよく通る道

さて、ここはひとまず真っ直ぐ進みます。この先現国道17号に出にくい事もあって、交通量も少ない道です。


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元荒川の桜並木

吹上宿北側を流れる元荒川の土手は桜が満開でした。大して広くない土手下の広場は、お昼時と言うこともあって、あちこちでレジャーシートが広がっていました。天気も良いし、近所にこんな所があって良いなぁ。


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県北唯一の百貨店

さて、この後中山道は西側に折れて、荒川土手沿いを行くんですが、すっかり忘れて、現国道17号を北上してしまいました。ま、近所だし、このルートは後で再取材だな。
もう一度中山道のルートに乗ったのは熊谷宿に入ってから。中山道の上に建つ、八木橋百貨店。元々中山道沿いにあった商店が大きくなって今に至ったそうで、その縁もあって、1階の通路が中山道に沿った作りになっています。


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「旧中山道跡」石碑

中山道ど同ルートの通路入り口近くにある「旧中山道跡」の石碑。意外なほどに道標が少ない中山道にあって貴重な道案内です。


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百貨店内の通路から続く中山道

通路の反対側から続く商店街。休日の昼過ぎというのに、このゴーストタウンぶりはなんなんだろ? と、普段は引き籠もりな私が言っても、なんだか説得力が(^-^; さて、この先、中山道は、現国道17号に合流して1.7kmほど先で、現国道の西側に分岐します。


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新島の一里塚

中山道は、熊谷市新島で現国道17号から、西側に分かれて続きます。中山道に入って幾らも行かないうちに一里塚があります。塚の上の欅は樹齢300年余だそうで。ところが文献には「榎」と書いてあるらしい。不思議。


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一里塚近辺の中山道

一里塚付近の中山道。この辺りは国道にも指定されたことが無いのか、街道時代を彷彿させるような道幅の狭さで続きます。


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小さな神社の桜

深谷市国済寺にある小さな神社。桜の花の見頃は過ぎていましたが、新緑との色の取り合わせが綺麗。


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深谷宿常夜燈(東側)

深谷宿の常夜燈。これは東側のものです。


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日本煉瓦専用線の廃線跡

常夜灯のすぐ傍を南北に繋がる不自然な歩道。これは、JR高崎線の深谷駅と、利根川沿いにあった日本煉瓦製造の工場とを繋いでいた専用線の廃線跡。すっかり、煉瓦工場自体も廃止されたものと思っていたら、工場自体は操業中※1なんだそうで。

※1 2006年、会社設立当初の使命は完遂したとして自主解散したそうです。
その後、工場跡に残された輪窯の一般公開に行ってきました。


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町の映画館

深谷駅からすぐの仲町にある小さな映画館、深谷シネマ。頑張ってるなぁ。


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七ッ梅醸造元

元禄7年(1694年)創業の造り酒屋さん、田中藤左衛門商店。清酒「七ツ梅」が文字通りの看板だそうです。なぜ「7ッ」なのかというと、七つ刻の梅の香りが最も良い、という由来なのだそうです。

一般社団法人まち遺し深谷


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菊泉醸造元

平成13年から6年間に5回も全国新酒鑑評会金賞を乗している菊泉こと滝澤酒造。文久3年(1863年かな?)創業で、現在は5代目が社長らしいです。6代目がweb書いてるみたいですよ。


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滝澤酒造周りの様子

滝澤酒造の周りの様子。電柱を取っ払って、アスファルト剥がして、窓ガラスが障子紙になると、江戸末期へタイムスリップできそうです。


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深谷宿常夜燈(西側)

深谷宿西側の常夜燈。天保11年(1840年)に、地元の富士講が寄進したものだそうです。


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岡部市岡下辺りの中山道

深谷宿を出た中山道は、一旦原国道17号を横断して、北側に出ますが、これもまたすぐに原国道17号に合流して岡部へと向かいます。岡部町(現在は深谷市の一部)に入ると、再び北側に旧道が分かれていきます。


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遅い昼ご飯

さて、この先中山道は、国道17号深谷バイパス・小山川を越えて本庄市へと向かいます。その前に、すぐ近くにある道の駅「おかべ」でお昼ご飯にします。折角だから青空の下で食べられるものはないかな〜と探していると、お握りと唐揚げを売っているのを発見。コンビニのおにぎりと同じつもりで3つ買ってみたんですけど、これは大きいぞ?! ちなみにこの大きさで1個120円、唐揚げ170円で、合計530円とリーズナブル。


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滝岡橋を渡った先

さて、お昼ご飯も済んだところで、中山道を進みます。滝岡橋で小山川を渡ります。実際の中山道時代は、ここは渡し舟で通っていたようで。


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子育地蔵

暫く元小山川沿いに進むと、石仏群が有りました。何となく記録用に写真を撮ってきて、帰ってきてから調べてみたら、鞘堂が掛けられているのが牧西子育地蔵というんだそうです。


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本庄宿

本庄宿に入りました。深谷宿に比べると、余り古い建物が目に付かない感じもします。もっとも隣の深谷宿は、中山道でもかなり大きい宿場だったということもあるでしょうが。


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神流川橋下流側を渡し舟で渡っていた

本庄宿を出た中山道は、現国道17号を横断し北側へ。そして神流川橋の手前で再び現国道17号に合流します。写真は、神流川橋の上から眺めた神流川(下流方向)。中山道は、この橋の上流側を渡し舟で渡っていたそうです。


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古戦場跡の碑

神流川橋を渡った先にある神流川古戦場跡の碑。遠い本能寺の変に関係する戦が、こんな所でも行われた事は、あまり知られていませんね。地元の中学校だと地域の歴史で教わるかな?


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ガトーフェスタハラダの工場 増築中?

神流川橋を渡ってすぐに目に付くのが、ガトーフェスタハラダの工場。残念ながら買ったことが無いんだよなぁ。オンラインショッピングもあるから、今度使ってみようかな。


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見通し灯籠(復元)

新町に入ってすぐ、中山道は現国道17号から北側に分かれて進みます。その分岐点に建っているのが見通し灯籠(復元)。元々は別の位置に有ったものを移転させたそうです。


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新町ガイドマップ 中山道は「?」

しばらく行って温井川を渡る手前に案内板が立っています。ここで、中山道の位置を確認。よしよし、オンコースだぞ。と思いきや、この看板が示している「旧中山道」は、どうも違うらしい・・・。本来の中山道は橋を渡って北側に分岐する道なんだそうです。うわっ、ミスった。


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烏川を渡る ここも昔は渡し舟

柳瀬橋で烏川を渡ります。橋の上から下流を眺めます。中山道は、ちょうど見えている辺りを、渡し舟で渡っていたそうです。


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旧国道17号

柳瀬橋を渡りすぐに左に曲がり、現国道17号を横断し、後はそのまま旧国道17号(現県道121号線)を辿ります。この道には「東国文化歴史街道」という愛称が付いているようです。その割には道案内が不備だけどなぁ。この辺りの実際の中山道は、既に消滅してしまった区間が有るんだそうです。


走行経路1です。GPSログはこちら「log20080405_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。


走行経路2です。


ルートプロファイルです。距離約57km、標高差は100mも有りません。総じてフラットなルートです。一部、現国道17号と重複する区間があるので、同じようなルートで走行する方は事故にお気を付けて〜。


関連情報

街道情報で参考したページ

All Photographs by Ryo Masuda 2008.
Took a photograph with IXYDIGITAL 810 IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
Special Thanks 'カシミール 3D Ver.8.8.0' 1994-2008 Sugimoto Tomohiko.


この記事は[2024.01.09]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp