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風まかせ旅紀行

群馬県 多々良沼・茂林寺・城沼


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2008年11月30日(日)

土曜日は天気が良いにもかかわらず、仕事で一日終了。という事で休みは日曜日と言うことだけに。しかしだよ、全く儲からないのに忙しいばかりってのはどうなんだ?

愚痴はこれくらいにしておいて、日曜日、いつものダラダラ日曜日よりはちょっとだけ早起きして、3号車をジムニーワイドに積み込んで出発。向かった先は埼玉・群馬・栃木・茨城県に隣接する渡良瀬遊水地。まあ、上のような理由で懐の中は大寒波状態なので遠出は出来ないのです。午前9時半前には、渡良瀬遊水地の中央エントランス駐車場に到着。パタパタと3号車を展開・身支度を整えて、午前9時半過ぎに出発しました。この前の小春日和とは違って、今日は典型的な冬晴れで遠くまで見渡せます。日光方面から筑波山、ええと富士山は見えなかったか・・・。が、その代わり北風強い・・・。やっぱり部屋でおとなしく引き籠もってれば良かったかもと、早速後悔。軟弱サイクリストだなぁ。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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強風のためか自転車の姿が見えない

渡良瀬遊水地から渡良瀬川方向へ北上中。天気予報で、北風が少々強めになると分かっていた為か、自転車の姿もまばら。にしても、本当に良い天気です。これで無風なら最高なんですが。もっとも無風ではこんなに綺麗な青空にはならないんでしょうけど。


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渡良瀬川改修記念藤岡公園の石碑

この日は、LLBeanのネックウォーマーにCampagnoloのウィンターキャップという完全冬型装備で走り出したんですが、北風に向かってヒーヒー言いながらペダルを回していたら、数キロ行かないうちに暑くてたまらないという状況に。藤岡公園の石碑が有るところで停車して、ウインドブレーカとネックウオーマーを撤収。以後ずっと荷物を持って走る事に。


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文化会館の一角に立つ田中正造像

藤岡大橋で渡良瀬川左岸に渡って、新開橋近く、文化会館の一角にある田中正造の銅像を見ていくことにします。文化会館の一角というよりも、セブンイレブンの裏手と言った方が分かりやすいかも知れません。ここに来るのは4年ぶり。セブンイレブンで朝ご飯を調達して再出発。


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新開橋南詰

新開橋で再び渡良瀬川を渡って右岸に。画面左隅にちょっとだけ写っているのは東武日光線です。ここから暫く渡良瀬川右岸を遡ることにします。


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渡良瀬川右岸を進む

向かい風の中、渡良瀬川右岸を遡ります。風の為か、あまり自転車も見かけません。


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桐生足利藤岡自転車道

板倉町のグライダー滑走場近くに立つ、「桐生足利藤岡自転車道」の案内図。ここを走るのは2度目で、2004年に2号車で桐生まで走りました。


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グライダー滑空場

格納庫から出されて展開中のグライダー。グライダーにとっては、風のある今日のような天候のほうが良いのでしょうか? ここでグライダーを眺めながら、さっきセブンイレブンで仕入れていた朝ご飯をパクつきます。

日本グライダークラブ


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出来て間もないのか綺麗な迂回路

さらに進むと、迂回路を示す案内板が。案内板に従って進むと、お、綺麗に舗装された迂回路が。一時設置な迂回路で終わりにするには勿体ない位の作りです。このまま残す、という事は無いだろうなぁ。


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渡良瀬大橋北詰から直ぐの所にある

出発時は足利辺りまで往復するつもりだったのですが、完全な向かい風に早速退散モード。渡良瀬大橋が近くなったところで、足利まで行くのを諦めて、多々良沼と城沼を回って渡良瀬遊水地へ戻るルートを考え始めます。その前に、ツーリングマップル関東甲信越に載っている「田中正造翁の墓」に寄っていくことにします。


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館林教育委員会設置の案内板

館林市指定の史跡になっており、館林市教育委員会設置を案内板が立っています。詳しい内容はそちらにお任せするとして、ここの墓は、田中正造没後、しばらくしてから分骨され建てられたものです。


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足尾鉱毒訴訟被告之碑

こちらは昭和47年に建てられた「足尾鉱毒訴訟被告之碑」。今でも献花が絶えないようです。この事件については、私も小学校の授業で習った以外には「マンガ日本の歴史」で読んだくらいで、詳細な事について勉強した機会はありません。今度図書館で文献を借りてみようか。


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風に波立つ渡良瀬川

渡良瀬大橋から次の高橋大橋の間は、そのまま渡良瀬川左岸を遡り、高橋大橋で再び右岸へ。橋の上から見る渡良瀬川の水面は細かく波立っていて、風の強さを示しています。さて、ここからは渡良瀬川を離れて、多々良沼へ向かいます。


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「樽の口」

一般道海老瀬館林線を走行中に不思議な看板(?)を見かけて停車。館林市が建てた地名に関する案内板でした。なかなか良いことをしますね、館林市。地名は、その土地の歴史を示す貴重な資料でもあるはずなのですが、平成の大合併時に、簡単に「聞こえがいい音だから」と、縁もゆかりもない地名に変更するのが多すぎる・・・。


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「正神橋」

一般道海老瀬館林線を進むと、県道8号線との交差点近くに同じ案内板を見つけました。今度は正神橋。


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正神橋周辺

正神橋周辺の様子。今は橋が架かるような大きな川は無いのですが、昔は、多々良沼からの流れがこの交差点辺りを流れていたんでしょうか?


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川の向こうは群馬県立館林美術館

正神橋から多々良沼に向かって川沿いを遡ります。川の向こうに見えるのは群馬県立館林美術館


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結構広い多々良沼

多々良沼に来たのは今回が初めて。想像していた「沼」よりも、ずっと広々していました。管理人のオヤジさんとカメラマンのオヤジさんの話を立ち聞きしていたら、富士山をバックに飛ぶ白鳥の姿を撮れるんだとの事。ただ「400から500mm有れば〜」なんて言っていたから、貧乏人の私には無理だなぁ。


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鴨カモ

白鳥の姿は見えませんでしたが、その代わり沢山の鴨が居ました。


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彫刻の小径

多々良沼の東側、土塁状に少し高くなった松林が南北に広がっているのですが(古代渡良瀬川の自然堤防?)、その中に彫刻の小径が有ります。


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松林の中に建つ彫刻

松林の中を延びる小径に沿って、彫刻が建っています。散歩コースには良いだろうなぁ。

彫刻の小径・・・群馬の観光旅行情報サイト We love群馬


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館林駅方向へ移動中

多々良沼を後にして、館林駅方向へ移動中の一コマ。赤いスプリングがワンポイントでカワイイでしょ(^-^; しかし、ホイールを真ん中に捕らえるのは難しいなぁ。


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並ぶ東武車両

館林駅北側の南栗橋車両管理区館林出張所(旧館林検修区)に並ぶ東武鉄道の車両達。丸目のヘッドライト車両、懐かしいな。野田線沿いに住んでいたときは良く乗ってました。しかも冷房なんかない、扇風機のみの車両が現役の頃。


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古い家屋が残る県道2号線沿い

「大街道」や「代官町」といった地名の残る県道2号線沿いには、それを忍ばせる建物が残存しています。
このまま城沼へ行くつもりだったのですが、ふと「分福茶釜」のタヌキで有名な茂林寺が近いことを思い出して、寄ってみることにしました。


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館林城土橋門

茂林寺へ向かうために、県道2号線から県道7号線へ入って南下。交差点から300m程進んだところで館林城跡の字を見つけて寄り道。これは昭和57年の発掘調査を元に復元された、土橋門。正門とは違い通用門的な役割だったそうです。周りの土塁は復元ではなく、当時からのものだそうで。


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両脇に並ぶタヌキたち

国道354号を横断して1.5km程行くと、低湿地帯の一角に建つ茂林寺に到着。表参道に建つ数軒の土産物屋さんも暇そうにしていました。まあ、時期じゃないからなぁ。さて、山門脇にBD-1を置いて門を潜ると、左右にずらっと並んでいるのは、ああ、なるほど、皆さんタヌキです。


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夜見たらビックラします

顔が、ユーモラスというか、結構怖いんだな、これが。補修のセメントがまた痛々しい。だれか新しく奉納してやって下さい〜。


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城沼の西端

茂林寺から来た道を少し戻り、裏道を抜けて城沼に到着。ここへ来るのは2007年の春以来。一見すると川なんじゃないかと思うくらいに細長い沼です。尤も、大昔は渡良瀬川の主流がこの辺りを流れていたという説もありますし、現在でも地図を見ると多々良沼近くを源流とする流れが、この沼を通って下流の矢田川に繋がっていますので、川というのもあながち間違いでは無いのかも。


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城沼の北側を西から東へ移動

沼の北側にある遊歩道を通ります。沼の東端からは、県道365号線を追い風に乗って快走して、板倉ニュータウンへ。渡良瀬遊水地の西側を通る県道9号線に出たものの、土手の上へ上がる道が見当たりません。ま、道が無ければ押して上がるまで!とこんな事が出来るのが自転車の魅力。渡良瀬遊水地の土手に上がると、後は1kmほど南下して出発地点の駐車場に戻りました。


今回の走行経路です。 GPSログはこちら「log081130-1.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


ルートプロファイルです。走行距離は約53km、4時間半の小さな旅でした。やっぱり風は天敵だなぁ。ずっと追い風なら良いのですが(^-^;


All Photographs by Ryo Masuda 2008.
Took a photograph with IXY Digital 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2024.01.06]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp