風まかせ旅紀行
新潟県 能代川りんりんロードお花見ポタ
お知らせ
この記事で採り上げた「能代川りんりんロード」ですが、2020年7月現在、サイクリングロードとしては放棄されているようです
【新津】「能代川りんりんロード」をご利用のみなさまへ
2010年04月24日(土)
数日前の天気予報を鵜呑みにして、この土曜日は雨だと思いこんでいたのですが、昨日深夜(というか今朝早朝?)になって天気予報を見直すと、あれ?晴れマーク!? ということで、晴れているのに外へ行かないのは、なにか損をしているような気がして仕方がない貧乏性の筆者は、急遽、新潟県新潟市の道の駅「新潟ふるさと村」をベースに、五泉・村松方面へお花見ポタリングすることに。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
道の駅「新潟ふるさと村」の直ぐ裏にある、信濃川河川敷の駐車場に車を置いていざ出発。今日のお供は3号車ことBD-1。新しくなった(けど中古)トランスポーターに3号車を乗せたのは初めてだったのですが、リア席がそのまま使えるのは新鮮。以前は小さな3号車とはいえ、リア席を畳まないと乗せられませんでしたので。
まず信濃川左岸の土手の上を進むことに。一通りのルートは作ってきたものの、事前の情報は何も無し。まぁ何処まで土手を辿れるのか分からないけど、いざとなったら担いで降りれば良いのが自転車の良いところ。
幾らも行かないうちに見事に咲いた桜に遭遇して、直ぐに寄り道。後ろは綺麗な青空ですが、見た感じとは裏腹に気温はとても低く停まっていると寒いくらい。ちなみに進行方向は自転車の向きとは反対。ちょっと行き過ぎてから戻ってきたんですね。
暫く行くと、川の向こうに桜並木が見えてきました。中ノ口川、信濃川、鷲ノ木大通川が合流する辺りですね。中ノ口川は三条市の南で信濃川本流と分岐して流れる川ですね。とすると、旧白根市や旧月潟村は巨大な中州、と言えるかも。
中ノ口川を渡って桜並木の近くに行ってみます。おお、ちょうど満開? これで風が無くて気温がもうちょっと暖かいと最高なんですが。
折角なので桜の木の元に3号車を置いて記念撮影〜。思えば自転車で桜見物ってやってそうでやってなかった?
花の間から、少しだけ若葉が顔を覗かせていました。この土日が見頃なのかも。
向こうに見えるのはビッグスワンスタジアム。2002年のサッカーワールドカップに合わせて建設された多目的スタジアムです。なんだか近くに見えるんですが、直線距離にして5km以上離れています。
冬用グローブ着用で信濃川沿いの県道を快走中。指切りグローブも持って出たんですが、それどころじゃない寒さ。4月末だというのに・・・。
向こうの方に丘陵地帯が見えてきました。あの麓が今日の目的地辺り。青空も見えていて一見暖かそうに見えるんですが走っていても寒い〜。しかし、この道は車が少ないですね。
大郷橋で信濃川を渡り、そのまま東へ直進して、沿道に菜の花が咲き誇る国道403号を横断します。旧新津市に中心部までもうすぐです。
さつき野駅の北側にある踏切で信越本線も越えて、さらに細い道を進んで行き、能代川に到着。この能代川沿いにあるサイクリングコース「能代川りんりんロード」を五泉市の村松まで走ってみます。
村松に向かって南下する前に、先ず一旦北上してみます。すると、サイクリングロード沿いに何か案内板が建っているのが見えてきました。三ノ堰跡とな?
寛永年間から昭和50年まで、ここに三ノ堰と呼ばれる農業用水の取水堰が有ったそうです。なぜ”三”なのか、と思ったらさらに上流に一ノ堰、二ノ堰が有ったそうです。へー。
能代川沿いのサイクリングロードを村松方向へ進んでいきます。追い風を受けてトップギアで進みます。まあ、18インチホイールと56-12tのトップギアだから、速度は大したこと有りませんが。
羽越本線を越えます。ちょうどその辺りに能代川の旧河道と現・能代川の合流点が有ります。川の向こうに見えている施設は浄化センター。
いやー、これで曇天じゃなか最高なんですけどねぇ。曇天はともかく4月末にこの寒さはなんだろう。
さらに南下して国道460号を越えると、素晴らしい桜並木が登場! 満開だ!
今を盛りに咲き誇っています。出掛けてきて良かった〜。。この先2km近く桜並木が続きます。しかし見物人が少ないですね。綺麗な桜を独り占め。
動画で桜並木1
折角なので動画も撮影。動画だと、桜並木が「続く」感じがよく分かりますね。
サイクリングロード沿いには何カ所か休憩ポイントが設けられています。ここ柄目木りんりんパークもその一つ。元々あった地域の公園を活用して整備し直したようで、サイクリングロードからは少し離れていますが、駐車場も有って車+自転車にも使えそう。
磐越西線が近くなってきました。夏季の土日・祝日にはSL(C57-180号機)が定期運行しています。
磐越西線を越える辺りまで桜並木が続いています。磐越西線の車内から見る桜並木も綺麗だろうなぁ。
磐越西線の下を潜り抜けて再び土手の上へと戻ると、河川敷からガサゴソと何か動く音が。なんだ?と目を遣ると雉が歩いていました。近くで見ると結構大きいんですよね。本拠地、埼玉県内の荒川河川敷内でもよく見かけます。
桜の次は菜の花の黄色でした。
猿橋付近を過ぎると一般道や市街地から、やや離れたところを通ります。チラホラと水水の入り始めた田圃を眺めながら進みます。
おっと、いきなり路面状況が悪くなりました。あれ?何処かでサイクリングロード本道から外れたらしい。幅は自転車1台分、しかも凹凸が激しくて大変です。まあ行けるところまで行ってみましょう。
ん? 向こうから猫が歩いてきます。自転車から逃げるそぶりなど全く見せません。随分肝の据わった猫ですこと。それとも猫にとっても空気名存在なんですかね、私。
そしてあろう事か、目の前に座って通せんぼ・・・。仕方なく自転車を降りて、直ぐ脇を押して通ることに。各地でいろんな猫にバカにされてきましたが、ここまでされるのは初めてです(T_T
水の張られた田圃でえさを漁るカラス。こいつもちっとも逃げません。この特異体質を生かして動物写真家にでも転身するか!?
さて、本当にここがサイクリングロードなのか怪しい感じになってきましたが、川沿いに舗装路が続いているのでそれを辿っていきます。そして、見えている橋の先に「ここはサイクリングロードです」の案内板を見つけたのでした。よしよし、まだ先に行けそう。
向こうに、残雪を被った山々が大きく見えてきました。市内の管名岳、大蔵岳、不動堂山のようです。最高峰の管名岳でも909mですが、そうは見えない堂々とした山容です。
学校の傍まで来ると、とうとう両岸共に未舗装になってしまいました。ちょっと迂回してその先を確認しますが、やっぱり未舗装。川沿いを辿れるのはこの辺り迄のようです。そして桜が綺麗なこの道は、もしかして蒲原鉄道の廃線跡?
さて、折角ここまで来たので村松公園に寄っていくことにします。村松の中心部、国道290号を東へ。
程なく村松公園に到着。新潟県内桜の名所の1つに数えられる村松公園は、明治39年に日露戦役記念事業として造成されたものだそうです。なかなか歴史有るなぁ。
せっかくの桜並木なので、BD-1を入れて記念撮影。
村松公園を後にして次に向かったのは蒲原鉄道・村松駅です。鉄道路線は廃止されて久しい(1999年廃止)のですが、バス運行事業などを継続しているので本社として残っているんですね。
かつての駅構内は同社のバス駐車場として使われています。向こうに見えているローソンも蒲原鉄道が運営しているそうです。しかし、廃止後10年以上経つのに舗装しないのはナゼでしょうね?
五泉駅に向かって延びる廃線跡の敷地。一部は道路の拡張に使われて消えていますが、まだ結構残っています。
教習所近くに残る橋台。向こうの廃線跡の敷地に黄色いトラックが置かれていますが、あの辺りから一旦右にカーブした後、左カーブで五泉駅前に繋がっていました。
さて、この先何処へ立ち寄ってから、道の駅「新潟ふるさと村」に戻るか。ひとまず五泉駅に立ち寄って、駅前の観光案内図を見ます。あぁ五泉と言えばチューリップだ! しかもちょうど時期でチューリップまつりをやっているらしい。
案内に従ってチューリップまつり会場に到着。あれ?あんまり咲いてませんね。それとも既に開花して花取られちゃったかな?(球根生産なので花は直ぐに取るんです)
どうやら天候不順で開花が遅くなって居るみたいです。けど、結構大勢の人が見物に来ていました。
来月の連休には富山県内ポタの予定だけど、砺波辺りのチューリップは見頃かなぁ? 残雪の管名岳、大蔵岳、不動堂山をバックにしてみるとなんだか富山っぽい風景。
チューリップまつりの会場から磐越西線を越え、能代川左岸のサイクリングロードへ合流します。
能代川を渡って能代川左岸のサイクリングロードに戻ってきました。来たときよりも青空が広くなってきたかな?
動画で桜並木2
往路とほぼ同じ場所で、同じように動画を撮ってみました。日が差していたので往路の時より、より一層綺麗に見えます。
後は往路と同じ道をひたすら冷たい北風に逆らって走ります。ふと、途中で見掛けた道標っぽいもの。セメント製? うーん、「左」くらいしか分かりませんね。「左」の右には「右」って書いてあった感じですが。
ビッグスワンスタジアムが見えてきました。出発地点はもうすぐです。
駐車場に戻ってきて、本日のポタリングは無事終了。
BD-1を畳んで車に積み込んで帰路に着きます。来るときは時間短縮のため高速道路を使いましたが、帰りは急ぐ必要も全くないので、海沿いの国道402号を通って夕日を眺めていくことにします。
海沿いに出ると、あらびっくり。雲が全く在りません。あまりクリア過ぎても夕焼けってツマラナイんですよね(贅沢^-^;)。そんなわけで、道の駅「越後出雲崎天領の里」に車を停めて、暫し夕日見物。ちなみに撮影はPENTAX *istDS2、手持ちです。あー1脚でも良いから車に積んでおけば良かった。
日本海に沈む夕日。やっぱりなんか寂しくなる風景ですねぇ。
走行経路1、道の駅「新潟ふるさと村」から能代川サイクリングロードまでです。
走行経路2、能代川サイクリングロードに入ってから、村松公園、村松駅、五泉駅、チューリップまつり会場を経て能代川サイクリングロードまでです。
ルートプロファイルです。距離は80km弱、高低差はほとんど無いコースでした。GPSログはこちら「log20100424_0.gpx」です。カシミール3DやGoogleEarthでご覧下さい。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
実は、これほど桜が眺められるコースとは思っていなかったのですが、能代川沿いの桜並木は見事でした。もう一つ予想外だったのは、北風の強さと気温の低さ。最高でも17,8度だったんじゃないでしょうか。終始ライトシェルベストを着たままでしたが、それでも走っていて寒さを感じました。グローブは最後まで冬用でしたし。まぁその寒さのお陰で桜が散らずに残っていてくれた訳ですが。思えば、まともなお花見ポタのレポートってこれが初? さて、次回は何処へ取材に行こうかなぁ。
All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.11.23]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp