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風まかせ旅紀行

山口県〜九州3県放浪 2日目 福岡県北九州市門司区〜大分県日田市 Vol.1



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2015年4月29日(水)

昨日、山口県新山口駅を出発して関門海峡を渡り門司に入って一泊。今日、二日目の予定ルートは門司から七ツ石峠を通って苅田で中津街道に合流。そのまま街道を辿って大分県中津市に入ります。次に耶馬溪鉄道跡のサイクリングロードで山中に分け入り、国道212号の旧道、伏木峠を越えて日田市に向かいます。予定距離でも120km近くあるので、あまりノンビリ見て回っていると日没になりそう。ペース配分を気にしながら進むことにしましょう。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)

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海の上の県境

朝8時、ルートイン門司港を出発。関門海峡に面した国道198号を進みます。向こう側は山口県下関市。海の県境って何だか新鮮。


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大型フェリーも行き交う

大きな貨客船が来ました。青島との間を往復する国際フェリーのようです。フェリーで旅行も一度やってみたいなぁ。ちなみにこのオリエントフェリー、下関−青島航路は2015年末で休止になったようです。


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国道を避けて路地を進む

車の多い国道を避けて、並行する山側の細道に入ります。まず一つ目のポイント、七ツ石峠を目指します。


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真っ直ぐな上り坂

まっすぐに登り始めました。この先、一旦県道71号線に合流し、東部斎場入口交差点を左折します。[左]

七ツ石峠を越えて降りてきました。先に見える高架は九州自動車道。[下]


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七ツ石峠を越えた

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旧・北九州空港方面へ向かう

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古そうな細道を進む

バイパスと旧道が分かれたり合流したりする、県道25号線の旧道を進みます。沼南町一丁目交差点を右折し、かつての北九州空港方向へ。この先で旧北九州空港の滑走路跡を横切ったのですが、その事に気が付いたのは帰宅後の事でした。[上]

この細道が中津街道だろうか?と当てずっぽうで辿ってみたのですが、違うらしい。が、しかし、古くから有りそうな中津街道と並行して延びる道なのです。[左]


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お祭り中の宗像神社

道なりに進むと、先ず天疫神社、日豊本線を越えて直ぐに浮津島神社、そして暫く進んで県道254号線との合流した先に有る宗像神社。いずれも祭事の最中でした。


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宗像神社前の県道254号線

ここから先、暫く県道254号線を進みます。国道10号バイパスを横断し、日豊本線の朽網(くさみ)駅の前を通過。


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苅田町役場前脇のコンベア

さらに進むとTOTOの工場が日豊本線の向こう側に見えてきます。苅田小学校近くで日豊本線を横断し、その東側を走る県道64号線へ。中津街道だと思われる道筋を辿るうちに苅田町役場前に来ました。その役場手前にあるのは石灰を運ぶコンベア。埼玉県内でも秩父や日高で見掛けますね。[左]

セブンイレブンで小休止の後、国道10号を横切って、その東側を延びる中津街道へ。暫く行くとその街道を横断する線路に行き合います。小波瀬西工大前から苅田港に向かって延びる貨物支線。まるで廃線跡のようですが、まだ休止扱いらしい。

福岡県苅田港務所福岡県[下]


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休止中の貨物支線

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中津街道

国道10号の東側を並行して、微妙に左右にカーブしながら進む街道。[左]

街道沿いで見掛けたレンガ造りの塀。去年、佐賀県内で偶然通り掛かった長崎街道沿いにもレンガ造りの塀を持つ民家が有りましたね。近くの炭鉱由来のレンガを流用したのか? それとも最初から新品のレンガで作ることを考えたのか?[下]

佐賀県唐津市〜長崎県諫早市 Vol.1


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レンガ造りの塀もチラホラ

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小波瀬川左岸の街道

国道10号行橋バイパスと国道201号(国道10号の旧道?)の分岐点の二崎交差点を横断し、少しの間、小波瀬川左岸を遡ります。もうすぐ行橋市の中心部です。


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小波瀬橋の先

小さな、しかし交通量の多い小波瀬橋を渡ると、古い道筋を感じさせる街並みになります。


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街道に面した正八幡神社の鳥居

道なりに進み、次に長峡川を渡ります。その先郵便局のある交差点で左折。この辺りの地図を見ると、今でも間口が狭く奥行きの長い、特徴的な地割りが並んでいますね。本来の中津街道は行橋市中町交差点で県道28号線を横切り、スーパー「サンディ行橋店」まで行ってコの字状に戻ってくるんだそうですが、当時からの短絡路を進み正八幡神社の鳥居まで来ました。


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境内に有る中津街道の案内板

その正八幡神社の敷地に、街道に面して建てられていた中津街道の案内。地図を見ると三角点もこの鳥居近くに有るようですね。


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下流に山が見える今川

次に、その名もズバリな今川橋で今川を渡ります。ここは国道496号に指定されています。下流にあるのは県道28号線の豊国橋。その先は海のはずなのに山が見える? 蓑島山といって、今は埋め立てられて地続きですが、かつて島だったそうです。城跡でもあるんだとか。


橋を渡った先、高校前のY字路を左へ進みます。暫く進むと県道28号線に合流し、そのまま県道を進むと国道10号バイパス、その先は国道10号となります。今井入口交差点まで国道を進み、そこから少し中津街道へ復帰。が、その先は又国道に戻ってくるようなので、ここは早めに中津街道を離脱して、途中、新田原駅に寄り道。


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歴史の里・新田原マップ

駅前に建てられていた行橋市教育委員会作成の案内板。さて、ここ新田原駅から中津街道を少し離れて、日豊本線の西側へ向かいます。


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中津街道を離れて少し西へ

静かな路地を進みます。こういう時、自転車だと自身がとても静かなので、その場所の雰囲気を音の面からも感じられます。NHKラジオで「音の風景」っていう番組が有ったなぁ。


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屋外展示されているT-33

立ち寄ったのはここ、県道58号線沿いにある築上町物産館「メタセの杜」。ここで給水&トイレ休憩。道路沿いの目立つ所に置いてあるのはロッキードのT−33。本田技研がHondaJet開発に際して、中古を2機買ったんだそうですね。ちなみに展示されているT-33は、まだ国有財産だそうです。


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下築城から上築城辺りを通る

県道58号線から、その旧道と思しき道筋へ入ります。下築城から上築城辺りの古くから有りそうな街を辿ります。実はこの辺は一度来た事が有るはずなのだが・・・。


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椎田駅近く

椎田駅近く中町辺りだったかな? 今になるとアチコチ見て回りたい所が沢山有ります。昔来た時に、ちゃんとルート考えて見て回れば良かった。


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ちょっとだけ国道10号

城井川を渡り日豊本線を横断して、その東側へ。椎田駅近くでは、また旧道らしき道筋をウロウロした後、国道10号に合流。「大分」までの距離が出てきました。中津までは小一時間というところか。


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もしかすると石橋?

暫く国道10号を走り、滝ノ本交差点で海側に折れて細い路地に入ります。ここが中津街道かな?と考えつつ、ちょっと進むと小さな橋が有りました。最初は気にも留めずに通り過ぎようとしたのですが、あれっ?石橋に見える?というので撮っておいたのです。


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松江辺りの街道

豊前松江駅まで後少しという所の旧道。この辺りは海が間近ですが、ご覧のようにアップダウンが結構有ります。地図を見ると海岸沿いまで山の尾根が続いてきているのですね。それで日豊本線も海ギリギリを走っているのか。


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木造駅舎の豊前松江駅

昭和7年生まれの木造駅舎が現役の豊前松江駅です。明治30年に豊州鉄道の駅として開業したときは松江駅だったようですね。


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郡境を示す石柱

駅前を横切り、その先でY字路になります。そこを右に行くのが街道らしいのですが(帰宅後に知った)、そこを左に行き旧国道へ。自動車教習所を左に見て国道10号の下を潜ると、先ほどの街道が右から合流してきます。その直ぐ先に古そうな石柱が目に入ってきて停車。郡境を示すものでした。[左]

郡境表示の先、一度、県道113号線に合流するものの直ぐに街道へ。八屋地区に通り掛かると、ここもお祭りのようです。[下]


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ここでもお祭り

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この辺りが八屋宿か

菅原神社の東側を流れる川沿いに屋台が並んでいて賑やかでした。地元を持たない私にとっては、そういう景色は羨ましいのです。さて、道が細くなったけど、宇島駅の目の前まで街道が続きます。


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宇島駅東側にある連続踏切

宇島駅東側にある、ちょっと変わった形の踏切。2つの踏切がこうも隣接しているのは初めて見ました。手前の左手から来て奥の道へ行く時、うっかり線路を歩きそう。さて、この踏切を奥に進むのが中津街道。おそらく。


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大正九年八月竣工の佐井川橋

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下流は周防灘

道なりにずいずい進んで、佐井川に掛かる佐井川橋に来ました。親柱には大正九年の文字が。大正時代に永久橋が掛けられたという事実は、この道筋が重要な路線だった事を伝えています。藩政時代は此処が境だったらしい。ところで、さっき通ってきた八屋地区には、つい最近まで明治時代に造られた石橋が現役だったようですが。[上]

佐井川橋・・・土木学会 選奨土木遺産

佐井川橋から下流を眺めると、直ぐ先は周防灘。ここが佐井川の最下流に掛かる橋なのですな。[左]


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県境の山国川

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広さが逆に寂しい

次に来るには山国川。今も地名が残る小犬丸の渡し船が有った所だそうです。川の向こうは大分県。初の大分県ですよ! 左にチラッと見えている橋が小祝橋。その向こう側は中津城跡。[上]

さて、今は渡し船が無いのでほんの少し山国川を遡り、県道108号線の山国橋を渡ります。渡し船の対岸、小倉口と呼ばれる所から続く道です。かつては国道だったこともあるのだろうか? 2車線分ある広い道が続いています。広い分、何となくセンターラインの跡も見えるような・・・。[左]


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中津城の水門

西門跡から場内に侵入。水門から本丸跡に入って、暫く城跡を見て回りました。


城下町を少しウロウロした後、次へ向かうルートの起点、中津駅へ来ました。なんだか新幹線の駅のようですが、高架化されたのは案外古く1977年との事。


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駅前に立つ福沢諭吉先生の像

中津駅前で腕組みしているのは、この方でした。私には縁のない方だ、財布的な意味で。


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県道675号線

中殿町のセブンイレブンで補給し県道675号線に向かいます。この微妙なカーブ具合・・・いかにも鉄道跡っぽい。そう、かつて中津駅から延びていた耶馬溪鉄道跡を走るのが、今日の大きな目的。「メイプル耶馬サイクリングロード」として大部分は自転車専用道化されています。が、まず、そこに辿り着くために一般道に転用された区間を走ります。

大分交通耶馬溪線・・・津島軽便堂写真館


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古城駅跡

古城駅跡を示す石碑。道の反対側だったのと、当時を偲ぶような物は残っていない様子なので、望遠で覗くのみ。


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日田の字が出てきた

三光原口辺りの県道697号線との交差点。今日の目的地、日田の字が出てきました。この交差点、つい最近までT字路だったようです。左側が新しく出来た道か。


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田園風景になってきた

宅地を抜けて田舎の風景になって来ました。が、車道は車が多く、更に路肩が狭いので歩道を徐行して進むことに。もう少し行けば車道と別れて廃線跡が単独になるはず。

レポートはVol.2に続きます。



All Photographs by Ryo Masuda 2015.
Took a photograph with FINEPIX F1000EXR by FUJIFILM.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.10.28]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp