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風まかせ旅紀行

長野県 中山道・塩尻峠-伊那街道・善知鳥峠 Vol.2



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右に諏訪湖を眺めながら進む

右に諏訪湖を眺めながら甲州街道を進みます。あらっ? 藻でも大発生しているのか、湖面が緑色。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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湖面が緑色だ

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街道沿いの火の見櫓

初めて走る甲州街道をキョロキョロしながら進みます。消防小屋では定期訓練の後片付けか、ホースが火の見櫓に干されていました。

立派な建物と目立つ灯籠はかつての茶屋跡、橋本政屋。[下]

橋本政屋(はしもとまさや)・・・おいでなしてしもすわ


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茶屋跡の橋本政屋

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棚田

橋本政屋の少し先に広がる棚田。上諏訪の中心も近い所に、こんな田んぼがあるとは想像していませんでした。


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諏訪市大和辺り

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湖名館通り

上諏訪駅の少し先まで甲州街道を辿り、上諏訪駅南側の踏切で中央本線を横断し、大手から湖岸通りへ。古そうな商店・民家が点在する湖名館通りを進みます。通りの名前は、かつてこの先の湖岸にあった「金湖園(きんこえん)湖明館」が由来だそうで。


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乗り場と湖面を進む「おやこはくちょう丸」

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湖岸の県道を時計回りに岡谷へ

諏訪湖畔に到着。白鳥さん遊覧船がお出迎え、と思ったら、これは乗り場で本物は湖上を岡谷方向へ向かっていました。この乗り場、現役引退した先代なのかな? ちなみに「おやこはくちょう丸」、この年(2017年)の11月末で引退したそうです。[上]

湖岸の県道を時計回りに岡谷方面へ向かいます。[左]


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旧道

湖の南側から西側に移り、湖岸の県道から一本山側に入った旧道へ。今の県道は湖畔を埋め立てて作られたんですね。[左]

この旧道、その後「日本縦断こころ旅」の一行も通っていました。[下]


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日本縦断こころ旅」一行もここを通った

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岡谷から辰野へ向かう

さて、岡谷から何処を走ろうか。そうだ、辰野を廻っていこうということで、Garminのマップを頼りに天竜川左岸の細道を進みます。


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アプト式レール発見

川岸東三丁目のある小さな踏切で中央本線を横断して県道14号線に出ます。おっ!足下にあるのはアプト式レール!? このレールが使われていた碓氷峠の周辺では見掛けるのですが、こんな所にも残ってるとは。


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旧道らしき道筋を進む

県道14号線を暫く進むと、右へY字上に分かれていく旧道らしき道筋を見掛けて、そちらを進みます。


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県道14号線

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辰野町に来た

旧道から、また県道14号線に復帰。天竜川沿いのわずかな土地に県道と中央本線、それと中央自動車道が併走します。[上]

天竜川沿いの街、辰野町に入りました。もちろん来たのは初めて。[左]


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駅前に屋台村が出来ていた

辰野駅前に来てみたら、何やら屋台村のようなものが出来ていました。ちょうど「ほたる祭り」の開催時期だったのです。[左]

駅前から伸びる県道14号線にもずらっと屋台が並んでいました。夜になると、もっと賑やかになるのかな?[下]


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県道にもずらりと屋台が並ぶ

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国道153号

辰野町から国道153号、三州街道で塩尻へ戻ることにしました。


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川島駅交差点を右折

しばらく国道153号を進んでいると、中央本線の向こう側に道が併走している事に気が付きました。信濃川島駅の北側で、その道を走ってみることにしました。


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「止まれ」の標識が建つ路地から出てきた

その道へ合流すると、これから進む方向では無く、辰野方向に古そうな橋が見えたので、橋目当てに寄り道。


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昭和6年竣工の橋だった

向かって右側の親柱に彫られた竣工年は昭和6年11月。つまりここは国道の旧道なのでしょう。左右で欄干が違うのは左側が拡幅されたんだろうな。


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さらに立派な橋が現れた

旧国道を塩尻へ向かって進むと、今度は立派な親柱を持つ橋が現れました。すごい!


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こちらは昭和25年竣工

こちらは戦後の復興期、昭和25年1月竣工。此方は先ほどの昭和6年のものより最初から幅が広く作られたようですね。[左]

ちょっと高原の雰囲気がある旧道を進みます。実際、標高は約780mと高い所ですが。中央本線との境に建つガードレール、良く見ると支柱が四角いのです。国道の旧道で残っている事がある、このガードレール、昭和30年代の一時期だけ導入されたものらしい。関東では碓氷峠の旧道や、埼玉県加須市内の国道125号で見掛けたことがあります。[下]


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中央本線沿いを進む

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下雨沢集落を通過

旧国道、というより三州街道の雰囲気が残る下雨沢集落を通過。[左]


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三州街道(伊那街道)小野宿に入った
中央本線を横断して国道153号に戻り、小野宿に入りました。[左]

道路の向こう側に立派な棟飾りの付いた、古い建物を見掛けて停車。停車したものの、車が引っ切りなしに行き交うので横断は諦めて、道のこちら側から観察。小野宿の問屋・名主を務めた小野家の住宅でした。隣の洋風建築は、どことなく郵便局跡っぽいのですが、なんだろうな?[下]


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一際目立つ小野宿問屋跡と隣の洋風建築

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車が引っ切りなしに行き交う小野宿

車が引っ切りなしに行き交う小野宿内の国道153号。三州街道や伊那街道と呼ばれてるようですね。


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国道から外れた街道を進む

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中央本線を跨ぐ蔵造川水路橋

中央本線小野駅の少し手前で左へ分かれていく旧道へ入ります。国道とうって変わって、とても静かな道です。[上]

小野宿の案内板を見ていたら、中央本線にレンガ造りの「蔵造(ぞうぞう)川水路橋」が架かっているという情報をゲット。国道脇に設置された矢印の書かれた案内板に従って進むと、有りました。[左]


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水路橋の案内板

水路橋の傍らに建てられた案内板。周辺は草が刈られ、ちょっとした展望台と小野駅の時刻表まで用意されていました。

蔵造川水路橋・・・土木学会 選奨土木遺産


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善知鳥峠

レンガ造りの水路橋から国道に戻り、緩やかな上り坂を進んで中央分水嶺である善知鳥峠に到着。


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旧国道があちこちに残る善知鳥峠の塩尻側

善知鳥峠の塩尻側にチラホラと残る国道の付け替え跡。

16時半には、出発地点の「道の駅小坂田公園」駐車場に戻って、本日の自転車活動は終了。走行距離は約60kmでした。距離的には短めでしたが、知らない土地をあちこち探検出来て面白い一日でした。



All Photographs by Ryo Masuda 2017.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.10.29]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp