風まかせ旅紀行
長野県 中山道・塩尻峠-伊那街道・善知鳥峠 Vol.1
2017年6月17日(土)
久しぶりに安曇野から木崎湖辺りを走りたい。でも、折角遠出するのに日帰りは勿体ないなぁ。前日入りして、塩尻から松本方面を開拓してみようということに。日帰り遠征の時より遅い時間、もっと正確に言えば出勤と同じ自宅を出発して、午前10時過ぎに「道の駅小坂田公園」の駐車場に到着。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)。
早速、母艦から3代目5号車を切り離し、中山道を塩尻峠目指して出発です。その先は諏訪湖畔まで降りて・・・考えてきたのはそこまでで、それから先はGPSマップを見ながら適当に散歩するのが今日のプラン。
まず、小坂田の池の畔を通り抜けて、旧国道20号に合流。その先で中山道に入り柿沢集落の中を登っていきます。
登ってきた道を振り返ってみます。結構登ってきたな。
切り通しになった長野自動車道を跨道橋で越え、国道20号を横断すると道幅が急に細くなり、街道らしくなります。
下に見えるのは国道20号。この辺りの標高は既に約900m。出発地点は800mくらいでしたから100mほど登ってきました。
東山集落の手前で国道20号に一旦合流。この先で、再び左に分かれるはずですが、さて何処だ?
国道20号との分岐点には、ちゃんと道案内が出ていました。さすが天下の(元)大動脈。
道の先も気になりますが、後ろの景色も良いので、何度も停車しては振り返ってしまいます。[左]
6月上旬といえども標高1,000m近くだから涼しいだろう、と期待していたのですが、この日は日差しも強く気温も高め。道の先の日陰に早く入りたい、という気分になります。[下]
東山一里塚で来た道を振り返ります。諏訪や塩尻はどちらを見ても山ばかりですが、山に囲まれているという重苦しさというか閉塞感、隔絶感みたいなものが薄くて、何か明るい風景という印象。
標高1,000mを越え、峠の直ぐ下までやってきました。民家の庭に残る「明治天皇塩尻嶺御膳水」の石碑。
石碑を過ぎると、勾配が15%は越えようかという急坂になります。ちなみに諏訪側から登ると、もっと急勾配な事は地形図で予見していたので塩尻側から登った次第・・・。
何とか乗車したまま峠まで登ると、そこには大きな石碑と石造りの祠が有りました。
板碑は明治天皇行幸を伝え記すものですね。
展望台に登って、明治天皇も行幸の際にその景色を褒めたという諏訪湖を眺めてみます。少し靄っていますが、それでも感嘆する景色です。
さて、峠を越えると塩尻市から岡谷市に入り、諏訪湖に向かって急坂を下っていきます。あまりに急で、自転車を降りて歩いた区間もありました。下りで歩いたのは東海道の「二の曲り」以来だ。諏訪側から登ってきた街道歩きらしき人とすれ違います。
長野自動車道の塩嶺トンネルの上辺りに来ました。急勾配区間を抜けたようで一安心。[左]
岡谷ICの北側を回り込んで進みます。[下]
住宅街の路地にしか見えませんが、現在の国道20号の北側を比較的ストレートに続く中山道。
今井に入った所で、由緒有りそうな門構えの民家と、これまた見事な枝振りの松を見掛けて停車。
門の反対側には「明治天皇今井御小休所」の石碑。なるほど由緒ある民家のようです。
諏訪大社下社秋宮前の下諏訪宿に向かって緩やかに降りて行きます。
途切れること無く民家が続くのですが、何処の家も緑が多くて、気持ちの良い道中です。
和田峠近くから流れてくる砥川を渡る手前、お手製の道案内に助けられて細い路地へ入ります。
砥川を渡ります。流れの先に鉄橋が見えているのですが、それは中央本線のもの。
下諏訪町下諏訪で国道20号に合流。写真は来た道を振り返ってみたところ。右にちらっと映っているのが国道20号。
少しの間、国道20号を進み大社通に入ってセブンイレブンの先で左に入って下諏訪宿。この道の突き当たりが中仙道と甲州街道の合流地点になります。[左]
宿場街道資料館となっている商家跡。建物は明治7年の大火の後に建てられたものだそうです。実際に幾つかの旅館として盛業中ですね。[下]
折角なので諏訪大社下社春宮に行ってみます。この湯田坂も何か好きな風景で、この後、度々訪れることになります。[上]
下社春宮にやってきました。ひっきりなしに人が訪れていました。観光客より地元の人が多いように見えました。[左]
来た道を戻って下社秋宮の前の大社通に来ました。諏訪を自転車散歩するのはこれが初なので、どっちを向いても目新しくてワクワクするのです。冬の寒さは厳しそうだけど、一度暮らしてみたい街だなぁ。
下社秋宮にも参拝。ここもやっぱり地元の人が多いかな?[左]
さて、この先どうするか? 諏訪湖を一周して岡谷に出ることにして、まずは下社秋宮から甲州街道を上諏訪方面へ進んでみる事にします。[下]
レポートはVol.2に続きます。
All Photographs by Ryo Masuda 2017.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.10.28]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp