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風まかせ旅紀行

長野県 岡谷-杖突峠-伊那 Vol.1



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2018年4月29日(日)

ここ2年ほど、安曇野から松本、諏訪辺りまでを自転車活動の範囲にしてきましたが、諏訪以南の伊那・飯田方面へは脚を伸ばした事がありませんでした。しかし、ルートが思い浮かばない・・・。そうだ、岡谷市の諏訪湖畔を出発して、古くからの自転車乗りには有名な杖突峠を越えて伊那へ。伊那から辰野を経由して岡谷市に戻るコースなら、お馴染みの駐車場が使えるし、辰野-岡谷間の道も一度走った経験がある。早速カシミール3Dでルートを作成しGarminに転送して準備完了。

杖突峠(つえつきとうげ)・・・国交省中部地方整備局

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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朝靄の残る諏訪湖畔を出発

午前5時台に自宅を出発。午前8時前には岡谷市の諏訪湖畔にある駐車場に到着し、自転車を降ろして出発準備。午前8時16分、諏訪湖畔を反時計回りに走り出します。


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諏訪湖西岸の旧道

釜口水門で天竜川を渡り、諏訪湖西岸の旧道へ。山の中腹に見えているのは中央自動車道。


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2車線に拡幅された旧道を南下

旧道を道なりに南下。二車線に拡幅された旧道を進みます。[左]

諏訪市に入って暫く県道16号線-岡谷茅野線を進み、市立湖南小学校近くから、その旧道らしき道筋に入ります。[下]


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諏訪市立湖南小学校近くの旧道

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諏訪大社上社本宮

等高線をそのまま道にしたようなクネクネを進むと諏訪大社上社本宮に出ました。


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左から県道16号線が合流

諏訪大社上社本宮を過ぎると県道16号線に合流。少しの間、再び県道16号線-岡谷茅野線を進みます。


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歩道に建つ古い道標

歩道に何か建っているのを見掛けて停車。杖突峠へ向かう旧街道との交差点に建つ古い道標でした。「東 金澤宿 二里二丁」とあるのは甲州街道の金澤宿でしょうね。


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もうすぐ諏訪大社上社前宮

県道16号線から再び細道に入って先に進みます。もうすぐ諏訪大社上社前宮に出るはず。


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上社前宮境内の大木

程なく諏訪大社上社前宮に到着。自転車を置いて境内を少し歩いてみる事にしました。透き通った緑が一際綺麗だった大木。楠かな?


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少し登ると鎌倉道の交差する

境内に建てられていた「鎌倉道」の案内。なぜこんなに登った位置を通るのか不思議ですが。近くにある城跡に関係があるのかな?


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名水「水眼」の流れと茅野市街

上社前宮脇から見える茅野市街。左に見える小川は名水「水眼」の流れ。豊富な水量が急な斜面を駆け下っていました。


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上社前宮から少しだけ南下

上社前宮を後にして、また少し南下して杖突峠への登り口へ向かいます。


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安国寺脇の旧道を進む

道なりに進むと国道152号に遮られて細道は終了。その先の県道16号線-岡谷茅野線を少し進んで安国寺交差点を右折し、国道152号の旧道に入ります。


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まずは旧道を登り始める

杖突峠に向かって緩やかに登り始める旧道。[左]

現国号152号に合流し、展望が一段と拓けた所で停車し、休憩を兼ねて暫く撮影タイム。正面やや右が茅野駅辺りでしょうか。[下]


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少し高い位置まで登ってきた

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木陰が多くて助かった

距離7kmちょっとで標高差約400m、平均勾配約6%で登り続けます。木陰が多い道で助かりました。


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一部で拡幅工事中だった

一部で拡幅工事中でした。少し経てば、もう少し走り易くなるかな?


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勾配が少し緩くなった

勾配が少し緩くなりました。峠は近いかな?[左]

登り続ける事、約40分。向かって右手がパッと拓けて霧ヶ峰高原が見えてくると、程なく峠の茶屋に到着。峠はもう少し先なのですね。[下]


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展望が開けると峠の茶屋が近い

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美ヶ原高原から八ヶ岳方面

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諏訪湖方面

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バス停の在る峠

少し高い感じのする湿度のせいか、フロストガラス越しのように白くボケた景色でしたが、それでも素晴らしい展望。早起きして出掛けてきた甲斐がありました。[上]

バス停のある、杖突峠の鞍部まで登ってきました。この先は伊那まで長い長い下りです。[左]

峠から少し下った所に建てられていた、昭和7年12月建石の字が見える開道記念碑。今の車道開通を記念したものですね。漢文で書かれているのでサッパリ分かりませんが、高遠・飯田両候の参勤交代の道だった、という記述も見えます。[下]


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開道記念碑

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高遠側は斜度が緩くて直線的

高遠側は緩やかで直線的な坂が続きます。しばらくの間まったく漕がずに快適なダウンヒル。[左]

所々、現国道152号の左右に現れる旧道らしき道筋を探検。[下]


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どんどん下る

煌めくような緑の景色を楽しみながら、このダウンヒルが少しでも長く続かないかな、と考えたり・・・。[上]

国道152号に合流して、どんどん下っていきます。[左]


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脇本陣役を務めた越後屋跡

何となく宿場っぽい雰囲気のある藤澤に入りました。小さな橋の先に在ったこの建物、立派な玄関を備えている所を見ると、何か重要な役割があったのだろうと思っていたのですが、帰宅後に調べると御堂垣外宿の脇本陣役を務めた越後屋跡だそうで。[左]

先に見える郵便局(藤沢郵便局)の道の反対側にある赤いトタン屋根の建物にも、立派な玄関が在りました。当時の建物そのままに残っているようですが、朽ち果てゆくままになっていて残念。といって修復はおろか維持も大変な額が掛かるんだろうなぁ。[下]

地域の教科書藤澤区御堂垣外(みどがいと)・・・伊那市
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御堂垣外宿

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道脇に咲くのは山吹か

藤澤(御堂垣外宿)を出て、またどんどん下っていきます。左手に咲いているのは山吹かな?[左]

またまた国道を逸れて田圃の中の細道へ。何処を向いても素敵な風景で、国道をどんどん下ってしまうだけでは勿体なくて、あちこちに寄り道するのです。[下]

レポートはVol.2に続きます。


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あちこち寄り道


All Photographs by Ryo Masuda 2018.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.10.29]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp