TOP MENU旅紀行>猪苗代湖一周と軽便鉄道跡 Vol.2

風まかせ旅紀行

福島県 猪苗代湖一周と軽便鉄道跡 Vol.2



photo-20190915-35
諏訪峠へ向かう道沿いに広がる蕎麦畑

お礼を言って立ち去ろうとすると、近く蕎麦の花が見頃の場所があると教えてくれました。場所は諏訪峠を経て須賀川へと伸びる県道67号線の途中。近くのようなので寄ってみる事しました。

峠は舗装工事中で通行止めなのに車が何台か往き来しています。と思ったら路肩に停まった・・・。どの車も同じように写真目当てのようでした。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


photo-20190915-36 photo-20190915-105
一面、白い蕎麦の花

photo-20190915-106
蕎麦の花の向こうに磐梯山

蕎麦の花の向こうに磐梯山を望む撮影ポイントとして有名らしい。


photo-20190915-37
左側が直ぐ湖だが見えない

蕎麦畑から再び中地、船津を通り前浜から館浜辺りを走行中。左が猪苗代湖ですが松の木に阻まれて湖面は望めず。冬はこの松が防風林の役割を果たすのでしょうか?


photo-20190915-107
郡山市水道の取水口

湖の南側、湖南町浜路まで来ました。ここから暫くは県道9号、猪苗代湖南線を進みます。湖面に建つ赤い屋根は郡山市の水道用取水口。[左]

磐梯山が正面に見えるようになってきました。[下]


photo-20190915-38 photo-20190915-39
餉沢辺りからの眺望

photo-20190915-40
向こうに3つ、白い帆が見える

長いスノーシェッドを抜けた先、上下浜の手前で湖面にチラホラと白い帆が見えました。何処かの学校の部活動のヨットかな?


photo-20190915-41
猪苗代湖畔駅近くの旧道

猪苗代湖畔駅近くの旧道は、何やら旧軽井沢ような浮かれた観光地的雰囲気で、何処にも停まる気が起きずに走り抜けます。旧街道を思わせる大きな松並木が印象的。


photo-20190915-42
磐越西線・川桁駅へ向かう

さて、このまま湖畔を走って猪苗代町役場に戻れば猪苗代湖一周は達成出来ますが、まだまだ日も高いし、距離的にも物足りない。ここからオプションプランの廃線跡探訪へ。まずその出発点の磐越西線・川桁駅へ向かいます。


photo-20190915-43
この路も歴史がありそう

適当に路地を拾って川桁駅へ向かいます。


photo-20190915-44
沼尻軽便鉄道記念碑

川桁駅前に建つ沼尻軽便鉄道記念碑。「高原列車は行く」のモデルがこの鉄道だったことを今回初めて知りました。[左]

黄色く色付いた田圃と磐梯山を眺めながら、道路に転用された廃線跡を進みます。[下]


photo-20190915-45 photo-20190915-46
磐梯山を眺めながら廃線跡の路を進む

photo-20190915-47
内野停留場跡

駅跡には案内板が設置されていました。川桁駅から2つめの駅、内野。駅ではなく停留場なのは地方鉄道建設規程の名残?


photo-20190915-48
会津下館駅跡

内野の次は会津下館。ここは停留場ではなく駅ですね。


photo-20190915-49
駅跡の前に建つのはJA支所跡

駅前にある何やら立派な、そして時代がありそうな建物。見た目はまるで石造りですが、木造に漆喰等で化粧した看板建築。一部壊れてた部分から下の木造が見えていました。

昭和9年に建てられ、その後平成15年までJAの長瀬支所として使われていたそうです。
旧長瀬支所 | JA会津よつば - ぶらり、よつばナビ・・・JA会津よつば


photo-20190915-50
有名な鉄道遺構

そして、会津下館駅最大の鉄道遺構といえばこれ! 何故か現存する便所です。「こころ旅」でも採り上げられました。当時のまま放置されている訳では無く、定期的に修理されている感じ。


photo-20190915-51
染付の便器

染付の便器。明治から大正の頃に大流行したそうですが。今では博物館に鎮座しているくらい。

収蔵品案内「古便器について」 | INAXライブミュージアム | LIXIL文化活動 - LIVING CULTURE


photo-20190915-52
奥の一つはどこから来たのか・・・

お隣には絵柄が異なる大便器が2つ残されています。きっと日本一写真を撮られている便器に違いない。


photo-20190915-53
磐梯山の真横に来た

便所跡を離れて廃線跡の路を進み、磐梯山の真横に来ました。麓に見えるのはファミリースノーパークばんだいX2


photo-20190915-54
白木城停留場跡

会津下館駅から2つ進んで白木城停留場跡。


photo-20190915-55
酢川野停留場跡

樋ノ口の先で国道115号に合流し酢川を渡ります。少しの間、国道を進んで旧道との分岐点が酢川野停留場跡。「にっぽん縦断こころ旅」でここが「とうちゃこ」だった回が有りました。


photo-20190915-56

廃線跡に出来た現・国道115号。[左]

交通量の多く、そして路肩の狭い国道を進むのも気が引けるので、ここは一旦廃線跡を離れて酢川野集落を中を行く旧道を進む事にします。[下]


photo-20190915-57 photo-20190915-58
旧道を進む

photo-20190915-59 photo-20190915-60
木地小屋の旧道

photo-20190915-61
終点・沼尻駅跡

次の木地小屋も駅跡の有る国道ではなく旧道を通過。[上]

木地小屋を過ぎると廃線跡は国道から南に逸れて田圃の中へ消滅。少し勾配のキツくなった国道をフラフラと登ります。沼尻スキー場の大きな案内のある交差点を右折すると沼尻駅跡。地理院地図を見ると地名が「沼尻駅前」なのですね。


photo-20190915-62 photo-20190915-108
廃止当時の駅舎が現存

photo-20190915-63
旧道のこれは白看板?

移築、改築されているものの現存している駅舎。[上]

さて、後は登ってきた坂道を「下り坂サイコー」状態で猪苗代町役場へ戻るだけ。同じ道を戻っても面白くないので旧道へ入ってみると、古びた道路案内が残っていました。これは元白看板?[左]


photo-20190915-64
旧道を降りる

白線もすっかり消え失せた旧道を下ります。この少し前に廃線跡との踏切があった、はず。


photo-20190915-65
渋滞が発生していた

現国道115号に合流してみると、猪苗代湖方面へ向かって大渋滞。ついさっきまではそんな様子は無かったのですが。


photo-20190915-66
交通事故対応の渋滞だった

国道459号との交差点まで降りて来ると、行く手にはパトカーが通せんぼ。この先で交通事故があったようで、前後を通行止めにして対応中との事でした。


photo-20190915-67
まっすぐな農道を快走

旧道から農道へと迂回して、猪苗代町役場への戻り道。[左]

右手には磐梯山。結局、午後はずっと雲が乗っかったままでしたね。[下]


photo-20190915-68 photo-20190915-109
再び磐梯山の真東

photo-20190915-110
これが見納めになるかも

久しぶりに見た磐梯山、そして、次に見られる機会は何時になるのやら。これが見納めとばかりに暫くの間脚を止めて眺めていました。


photo-20190915-111
農道を南下して町役場へ

名残惜しいけど、再び農道を南下して町役場へと戻ります。


photo-20190915-69
本町辺り
最後に新町から本町へと商店の建ち並ぶ街並みを見て猪苗代町役場に戻り、本日の自転車活動は終了。

今度は来るとすれば春かな? それとも田圃の収穫が終わって紅葉の頃か。山々が少し白くなった初冬もよさそう・・・と妄想は尽きる事がありませんが、初の猪苗代一周は色々見る事が出来て大収穫でした。



All Photographs by Ryo Masuda 2019.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.10.28]に加筆修正しました。

この記事のURLをQRコードで表示



Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp