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風まかせ旅紀行

新潟県 十日町-西山-長岡 vol.2



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専称寺山門として残る北条城大手門

鯖石川沿いの県道を北上すること約8km、信越本線を越えて北条(きたじょう)に到達。ここは越後毛利氏の北条氏が居城、北条城を構えたところだそうです。その北条城の城下、専称寺に大手門が現存しています。[左]

北条城・・・埋もれた古城

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)

北条から、もう少し信越本線沿いに北上し、越後広田の少し手前で東へ。県道11号線(柏崎小国線)で柏崎方向へ向かいます。その途中にある山澗の集落。青空に緑がよく映えるなぁ。[下]


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山澗の抜けていく

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畔屋トンネルを抜ける

標高差100m程を登り、畔屋トンネルを抜けます。結構広いトンネルですが、歩道部分はさほど無いので、車道をとっとと走り抜けるのが良策でしょう。もっとも自転車は軽車両だし。


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海が見える?...はず

さて、トンネルを抜けて柏崎市へ入りました。ここから海が見えるはずなのですが。あの白く見える辺り、海?


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柏崎刈羽発電所から延びる送電線

さて、その先は県道73号線(鯨波宮川線)を走って西山へ向かいます。ここは一度走ったことがある道です。初秋の東頸城 越路・小国・柏崎編ですね。[左]

この道沿いには、なかなか国内で見られない施設があります。それは天然ガス田の掘削施設。ちゃんと商用稼働している施設です。柏崎を中心としたこの辺りは、かつては石油の一大産地。現在でもあちこちにガス田があります。[下]

石油資源開発(株)


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国内ではなかなかお目にかかれない

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目立たない場所に立つ「曾地峠の郷」案内板

国道8号との交差点、曾地の交差点にある自販機コーナーの片隅にこんな案内板が立っています。この交差点、何回も通っているんですが、こんな案内板が有ったとは全く気が付きませんでした。


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角さんの台所」でお昼ご飯

北条から約1時間で道の駅「西山ふるさと公苑」に到着。時刻は午後1時前。この道の駅にある「角さんの台所」という名の食堂でお昼ご飯にします。外から見るとこぢんまりしているのですが、中は意外に広く明るくて、なかなか快適です。この日のお昼ご飯は、カツ丼700円也。

お昼ご飯後、さて、すぐに出発しようかとも思いましたが、後はゴールの長岡駅までノンビリ走れば良いだけだし、距離も無いし。ということで午後2時くらいまで道の駅の資料館で、中越地震と中越沖地震の写真資料を見たりしてました。


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このバス停の近くには

角さんの台所」の角さんとは、そう、他でもない故田中角栄氏の事です。この道の駅の近くに角栄氏の生家と、田中真紀子氏の自宅があります。ちなみにこのバス停の目の前が真紀子氏の自宅。
余談ですが、私の卒業した母校は、国が設置を決めた際に故角栄氏が長岡市に誘致した経緯が有るとか無いとか。もう一校は愛知県豊橋市。分かる人はこれで分かってしまう(^^; なんせ国内に2校しか無いもんねぇ。


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長岡に向かう

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新しい地蔵トンネル 右には旧道が続く

さて、いよいよ最終ステージ、道の駅「西山ふるさと公苑」から長岡駅へ向かいます。県道23号線を地蔵トンネルに向かって緩やかに登っていきます。[上]

地蔵トンネルに到着。おや?なんだか新しい? そうでした、数年前に新しいトンネルが完成し、昔のトンネルは閉鎖されたんですってね。以前のトンネルは、内部でのすれ違いが不可能だったので、柏崎側・長岡側の両方の坑門に信号が設置されていて、交互通行だったんです。[左]


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国道8号

県道を進むと、大積町の交差点で国道8号に合流します。この先2km程国道を進み、宮本町に入った所で旧国道、現県道467号線へ入ります。[左]

県道467号線に入ると、道も狭くなりますが、車も少なくなります。路面が茶色いのは融雪パイプから出る錆のせい。この路面の色を見ると雪国に来たなぁと思ってしまうのは私だけでしょうか?[下]


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県道467号線

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物見の松

関原町を走っていると、なにやら石碑と案内板が建っています。何だろう?と思って見てみると、北越戊辰戦争にまつわるものらしい。詳しくは案内板をどうぞ。


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揮毫はあの山県有朋

石碑の揮毫は、その後、首相になった山県有朋の書だそうです。


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越後交通の廃線跡

さらに進んで石動町。ここには越後交通が運営していた鉄道の1つ、越後交通長岡線の廃線跡があります。相当前に廃止された路線なのに、なぜこんなに残っているのか?と思ったんですが、ここを通っている関原から西長岡は、1993年に廃止された区間なんだそうです。ただし旅客営業は1975年で廃止しており、それから1993年までは貨物専用線でした。
私が初めて長岡市に来たのは1996年だから、廃止後3年しか経ってなかったんですね、道理で路盤がキッチリ残っていた訳です。


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道路元標

石動町の次は宝地町。ここにも近代遺構(って呼んで良いのかなぁ?)があります。それは大正11年に内務省令で、各市町村に設置が義務づけられた道路元標です。
ここ宝地町の道路元標、道路拡張工事の為に引き抜かれて、すわ!このまま撤去か?!と某blogで話題になっていたのですが、どうも、道路工事終了後に何処かに設置し直すような雰囲気ですね。あと、通過してきた関原町や、大積町にも現存しているそうです。


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喜多町付近

現国道8号との立体交差を越えて、喜多町まで来ました。この辺は長岡在当時によくウロウロしていた、良く言えば思い出の場所です。まあ、余り変わってませんが。レンタルビデオの「ビデオ1」もそのままだったし。[左]

喜多町を真っ直ぐ進み、途中から旧旧道に入って長生橋の袂に来ました。ここにあるのが、市内ではお馴染みのパン屋さん、ボンオーハシの工場。なんだか一時期潰れたとかなんとか聞きましたが、まだ操業しているようで、この日も甘い香りが漂ってました。
なにやらおみやげ物用に「米百俵の群像」なんてのを作っているらしい。時間もあるし、ネタ元を見に行ってみますか![下]


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地元にはお馴染みのパン屋さん

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上の看板の元がコレ

長生橋の袂から信濃川左岸の土手を2kmちょっと下流に行った所にある、ハイブ長岡長岡リリックホール。そこに、上の看板の元になった米百俵の群像があります。


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結構以前からある像なのです

小泉元首相の所信表明演説(だったっけ?)に取り上げられて、急に有名になりましたが、この群像は、それ以前に建てられた物。長岡市民の間では有名な話だったことが分かります。多分郷土史かなにかで習うんだろうな。埼玉県民が渋沢栄一を覚えているのと同じ(のような)


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結構揺れる長生橋

さて、後は長岡駅へ行くだけ! リリックホールまで来たので、このまま国道8号の長岡大橋を渡っても良いのですが、長岡市に来たら長生橋を渡らないと、どうも戻ってきた気がしません。いや、戻ってきたわけではないんですが(^-^; と言うことで、長生橋まで戻ってきて、信濃川を渡ります。結構揺れるんだよな、この橋。


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与謝野晶子の歌碑と長生橋

2006年10月15日の時と同じように、与謝野晶子の歌碑の前で、本日ラストの記念写真。

長岡駅前で自転車を輪行バッグに仕舞い込み、階段を上がって券売機で新幹線の乗車券を買い込みます。改札を入って電光掲示板を見上げると、お!すぐに東京行きが来る!! ドカドカを階段を上がって東京行きに乗り込みます。オール2階建てのMAXときの降口脇に自転車を置いて、補助シートに座って一息。2階建て新幹線の補助シートって使っている人を見たことが無いような気がしますが、有ること自体、余り知られてないのかなぁ?


走行経路2、北条から畔屋トンネルを通って、道の駅「西山ふるさと公苑」までの経路です。


走行経路3道の駅「西山ふるさと公苑」から新地蔵トンネルを通って、長岡駅までの経路です。

GPSログはこちら「log20080518_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


ルートプロファイルです。走行距離は約90km、累積標高は+1179m,-1309mでした。道の駅「西山ふるさと公苑」で1時間休憩していた割には、平均速度が高い方ですかねぇ。いつもは10km/h台ですから。



All Photographs by Ryo Masuda 2008.
Took a photograph with IXY DIGITAL 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2024.01.08]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp