風まかせ旅紀行
新潟県 久比岐自転車道 Vol.2
能生から木浦へ。また、右に日本海、左に山を見ながら進みます。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
木浦までは余り距離はありません。すぐに家並みが見えてきます。
木浦から鬼舞を通過する自転車道。国道8号からも離れて、大きく山側へ回り込むように進みます。
鬼舞の五霊神社境内に建っている不思議な電柱。海の監視用にしては、なにか取って付けたような不自然感が。左側上に使われずに残っている碍子も。これは廃線由来の物なのかな?
鬼舞から鬼伏と、鬼の字が付く地名を辿ります。この先に見えている高見崎を回り込めば、廃線跡は終了です。
高見崎を回り込んで、現線の浦本駅へ続く廃線跡。正面に現線が見えています。
高見崎を回り込んだ自転車道は、国道8号を横断して堤防のすぐ内側を走ります。
海沿いを暫く走った自転車道は、早川を渡る手前で終点になります。折角ここまで来たんだから、糸魚川駅まで行ってみるか。
旧国道8号(と思われる)を辿って海川を渡ります。コンクリートで作られた低い欄干が、如何にも旧道っぽくて素敵。右に見えている赤色の橋が、現国道8号の海川橋。
そのまま糸魚川駅へ向かって道なりに進みます。地図を見ると、旧街道とはまた別の道筋っぽいですね。旧街道は、もう一本南側かな?
午前11時44分、糸魚川駅に到着。出発したのは午前9時を過ぎていたから、3時間は掛からなかったということか。
ちょうどお昼時になったし、さて何処でお昼ご飯を食べようか?と思いつつ糸魚川駅に入ってみると、おや、売店が有って駅弁が売ってるじゃないですか! ということで、早速「白馬弁当」(1,100円)を買い込んで、そのまま待合室を借りてお昼ご飯〜。駅弁なんて、もの凄い久しぶりに買いました。以前に駅弁買ったの何時だったかな? 峠の釜飯以来か? あっちは最近、駅で買ってないしな。
糸魚川駅でお昼休憩の後、来た道を直江津目指して戻ります。北陸本線の向こう側に建設が進む、北陸新幹線の高架。これが開通すれば、関東から富山県・石川県方面へとサイクルツーリングの脚を伸ばすのが、随分容易になります。替わりに北越急行が廃線の瀬戸際に立たされるかもしれませんが・・・。北越急行は関東から東頸城へツーリングに出掛けるときに無くてはならない路線ですし。うーむ、中々巧くは行かないものですね。
早川まで戻ってきました。お、河口に釣り人発見。この季節は、何が釣れるのかな?
再び自転車道に入り、一路直江津へ向かいます。自転車道にチョークで書かれた「GF」の文字と、「GF糸魚川」の案内板。そう言えばグランフォンド糸魚川ってこの時期だったし、準備なのかな? 終わった後なのかな? 帰って調べたら、何と翌日の27日(日)開催でした。
腕のsunnto t3cを見ると、この時点で走行距離が55kmを越えています。ここから30kmは有るわけだから、全行程で80kmを越える事に。まぁ時間も有るへなちょこ脚でも走れるでしょう。
岬の先端、国道と崖の間に有る僅かな平地が北陸本線跡。こうやって見ると、海ギリギリの所に鉄道を通したものだなぁと感心します。もっとも土木工事的には、現線の長大トンネルのほうが難工事なのですが。
ちょうど上の写真に写っている辺りを走行中。
白山トンネル。往路の時とトンネルの印象が随分違います。各トンネルとも糸魚川側のほうが陽当たりが良いようで、トンネル入り口の周囲も明るい。南側だから当たり前っちゃ当たり前ですが。
小泊トンネル。トンネル右上に使われなくなった木製の電柱が突っ立っています。鉄道現役時代のものでしょうか?
海の碧さと、空の蒼さと山々の緑。これで風が向かい風でなければ完璧ですが・・・。海から吹く風は遮る物が無く、速度は往路に比べてガクッと下がります。
岩礁に何か立っている? と注視しつつ近くまで来ると、それ海面に立った電柱でした。なんであんな所に? 昔、防波堤か漁港が有ったんだろうか?
今度は行く手右側の擁壁の上に注目。鉄道の信号用電柱(通称ハエタタキ)が残っていました。さすがにコンクリート製ですが、木製の横木には碍子も残っています。手前の落雪避けの柵は古レールで作ってあります。擁壁を作った頃の古レールだから、かなり古い物なのかも。
ご近所の人が蒔いたのでしょうか、自転車道脇に咲いていたキバナコスモス。秋の空の下で、目が痛くなるほどの橙色を見せていました。
「けた下注意」の標識が残る煉瓦製橋台。往路で見所は全て見た気になっていましたが、案外色々と見落としていたんですね。
あれこれ立ち止まって見物しているので、ちっとも距離が稼げないのですが、それでも残り3.7km地点まで来ました。もう直江津の港が見えています。
自転車道の終点近く。正面、青い道路案内が立つ交差点が自転車道の直江津側終点です。
自転車道終点から、旧道へ入り、さらに浜辺沿いの道を走ってみることにしました。道の脇に何かの石碑が建っているを見つけて停車。1.5m位のコンクリートブロック擁壁の上に有るのですが、登ってみました。それは越後の国に流された親鸞の上陸の地を示す、大正時代の石碑でした。
さて、あとは船見公園の駐車場に戻るだけですが、未だ日も高いので、少し上越市内を回ってみます。まずは、居多ヶ濱から近い五智国分寺。ここも親鸞聖人ゆかりと伝えられています。ここは2007年の秋に6号車で訪れた事があるので、これで2回目の訪問。
端麗な姿の三重ノ塔。慶応元年に棟上げされましたが、実は今でも未完成。よく見ると高欄が無い。
五智国分寺で、上越市内の歴史散策のマップを入手することが出来ました。早速マップを確認しながら、春日山城址へ行ってみることに。距離的にもちょうど良いし。 松の残る加賀街道を春日城方向へ。奧にももう一本の松が立っているのが分かるでしょうか? 往時よりも数は減っているのでしょうが、よく残してくれたものです。
今日最後に、今日最大の登り坂を登り切って、辿り着いた春日山城址。実は初めて来たのです。前回の上越ポタの時は高田城址には寄ったのですが、こちらは素通りしてしまいました。
見上げると上杉謙信の像が。何を見ているのかな?
SPDシューズでの本丸特攻は遠慮して、おとなしく春日山神社へ。途中から上越市街を眺めることが出来ます。
春日山城址から、再び加賀街道を通って海沿いに出て、出発地点の駐車場に戻って、本日のポタリング終了となりました。
走行経路1、直江津の船見公園駐車場から有間川駅の先までです。復路に五智国分寺と春日山神社に寄り道しました。
走行経路2、名立駅から、能生駅の先までです。
走行経路3、能生駅から自転車道を終点を経由して糸魚川駅までです。
ルートプロファイルです。ほぼ全てが廃線跡なので、高低差も有りません。92km過ぎにあるピークが、春日山城跡にある春日山神社までの登りです。走行距離は、約98kmでした。残念100kmには届かず。GPSログはこちら「log20090926_0.gpx」です。カシミール3DやGoogleEarthでご覧下さい。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
All Photographs by Ryo Masuda 2009.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.12.21]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp