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風まかせ旅紀行

新潟県 北陸道 弥彦-赤塚(佐潟)


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2010年3月14日(日)

昨日の寒い雨(時々雪)から一転して、良いお天気の新潟県内。なのに起きたら午前10時(^-^;。 いや、一旦午前8時に起きたのですが、外を見たら思ったよりも曇天&風が強いのを見て2度寝してしまった訳で。

まぁこの時間からでも走る時間は取れるだろうということで、準備しておいた3号車ことBD-1をジムニーワイドに積み込んで、道の駅「国上」へ。昨日の時点では、新津・五泉辺りのサイクリングロードを走ろうかと考えていたのですが、移動時間が勿体ないので、急遽近くに変更したという訳です。だったら早起きしろって話ですが(^-^;

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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道の駅「国上」 くがみと読む

移動途中、なんだか怪しげな雲が見えたりして「あれ?走れないかも?」と思ったのですが、まぁ兎に角道の駅までは行ってみようと、到着する頃には青空が広がっていました。早速駐車場の奥の方に車を置いて、BD-1を展開して出発準備。今日はサドルバッグ以外に、珍しくフロントバッグまで装着。代わりにウエストバッグは無しで体は軽装。


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それっぽい道に入ってみる

特にコースを決めずに道の駅「国上」をスタートしたのですが、車の多い県道を走ってもツマラン、というか気疲れするだけなので、ふと思い付いて北陸道を辿って新潟市の佐潟辺りまで往復してみることに。これなら日が余り傾かないうちに戻ってこられそうです。県道を逸れて、この道に入ったときは北陸道だという確証はなかったのですが・・・。[左]

暫く行くと北陸道(北国街道)の案内柱が建っていました。どうやら左側のお宅は旅籠跡のようで。特に宿場って訳でもないんですけどね。この辺りは割と集落が途切れずに続くから、各集落にポツポツと旅籠があったのでしょうか?[下]


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左の民家は旅籠跡

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弥彦山と御殿山の間を登る

弥彦に向かって北上する北陸道。ちょうど弥彦山と御殿山の間を登っていきます。結構な上り坂でした。今になって地図を見ると、この区間の北陸道はもう一つ西側の細道なのかも知れません。こちらは車道化されたときに新規に開削された道かな。[左]

弥彦神社側に降りてきました。正面に見えている鳥居が越後一宮の弥彦神社。ここに来たのは昨年11月に菊まつりを見に来て以来ですかね。[下]


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鳥居が見えてきた

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鳥居とBD-1

鳥居をバックに記念撮影。BD-1と共にこの鳥居前に来たのは、実は初めてかも知れません。前回この辺りを走ったときは5号車だったかな?


弥彦から温泉で有名な岩室へ向かうちょうど中間辺りの岩瀬に蔵を構える宝山酒造


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高い杉が印象的な種月寺

同じく岩瀬にある種月寺。以下、案内版より抜粋

福知山種月寺は、道元の法流にある南英謙宗が、1444年(文安3年)越後の守護上杉房朝の援助によって建立した。その後、この地の豪族小国氏の外護を受けて栄え、つねに多くの雲水たちが、修行にはげんでいた。

本堂は平成元年に国指定の重要文化財に指定されました。
新潟市の文化財-重要文化財 種月寺本堂


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岩瀬の一本杉

種月寺から直ぐの所にある”岩瀬の一本杉”。樹齢は推定700年超。江戸時代には、この木の霊が近くの松の大木(こちらは明治6年に枯れたらしい)の霊と共に、御伊勢参りに出掛けるという話”お杉とお松の御伊勢参り”が伝えられたそうです。”まんが日本昔ばなし”でも放送された民話だそうで。へー。


岩瀬を出ると、直ぐに岩室です。前方右に見えている立派な建物は、岩室温泉病院(現・岩室リハビリテーション病院)。


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お、案内板発見

岩室温泉の中心部を通過すると、また細い道になります。ううん?この細道が北陸道なのだろうか?と不安になってきたところに案内板発見。どうやらちゃんとトレース出来ているようです。この辺の北陸道は中部北陸自然歩道の一部にも指定されているんですね。[左]

樋曽を通り過ぎて、大通川放水路に差し掛かる辺り。雲よりも青空の方が広くなってきました。[下]


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大通川放水路に差し掛かる

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旧庄屋佐藤家

福井の旧庄屋佐藤家。立派な屋根です。保存されている訳ではなく現役のようです。お願いすると中も見学させて貰えるらしいのですが・・・。流石に一人だと突入する気が起きません。


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旧家が多いような・・・

福井の中を進む北陸道。他に比べて旧家が多いような気がします。三根山藩のお膝元だった関係でしょうか?


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国道460号沿いの大きな旧家

北陸道と国道460号との交差点にある旧家も、思わず振り返る程の大きさ。


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三根山藩址

ちょっとだけ北陸道を外れて三根山藩址へ。と書くと意図して立ち寄ったようですが、国道460号を横断してからの北陸道が分からず、ウロウロしているうちにここへ。分かりにくいところに限って、なぜか道案内が無いんですよ。

さてさて、三根山藩と言えば、戊辰戦争で窮地に陥った長岡藩へ米百俵を送った藩として有名(なのかな?)。元は長岡藩の初代藩主の4男が分家した藩です。

米百俵の送り主 越後三根山藩


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再び北陸道

三根山藩址からそのまま進むと、再び北陸道に合流。うーん、僅かな区間だけどトレースし損ねた。これで宿題が残ってしまって再訪する口実が出来ました。


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意外な事に果樹園に出くわす

松郷屋を抜けると、果樹園が広がっていました。これは意外、こんな所で果樹園の風景を見ることが出来るなんて。そう言えば、三条から加茂辺りは梨が名産だから、この辺りでも作れるんでしょうね。


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稲島辺りの北陸道

稲島辺りの北陸道沿いに建つ旧家。大きな鬼瓦が印象的です。長岡以南の豪雪地帯だと、雪に備える為か屋根の造作がシンプルな気がします。気がするだけかな?


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不審者チェックする住猫

稲島の北端で住人(住猫?)に検められる筆者。いやぁ不審者な事は重々自覚してますが、猫にまで見とがめられるとは、トホホ。[左]

稲島北端に建つ北陸道の道標。興味を惹いたのは、道標の建つ向こう側(林側)にも道っぽい形が見えたから。車道へ改築されたときに付け替えられたのかもしれませんね。[下]


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奧にも道に見える

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次の布目まで1.2kmほど

次の集落、布目に向かって田圃のど真ん中をユラユラと進みます。この、道のユラリユラリ具合が何とも言えません。如何にも旧道という感じです。[左]

北陸道は、布目の先で県道に合流。さて、この先何処かで折り返して出発地点に戻らねば成りませんが、どこまで行こうかなぁ〜。ここまで来れば佐潟が近いし、通り掛かったことはあるけど立ち寄ったことがなかったので、良い機会だから行ってみようということに。県道を走り出すと、道の反対側に笹祝酒造株式会社がありました。新潟県と言えば酒所と言われるだけの事はあって、ちょっと行くと直ぐに酒蔵があるんですよね。[下]



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赤塚

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向こうに見えるのは角田山

途中、県道沿いのコンビニでお昼ご飯を仕入れて、佐潟西側、赤塚の中の旧道っぽい道を進んで行きます。なんにも案内が無いけど、これ北陸道なのだろうか?[上]

佐潟に到着です。佐潟は南北を砂丘に囲まれた東西に細長い湖で、流入する河川が無く砂丘を浸透してきた湧き水で維持されているそうです。

湖面の向こうに見えるのは角田山(481.7m)。地元では遠足コースとしてポピュラーだと聞いたことがあります。山頂からの眺めは良さそうですね。[左]

ラムサール条約湿地「佐潟」


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ラムサール条約820番目の登録地

新潟県内では2ヶ所あるラムサール条約登録地のうちの1つで、1996年3月23日(あ、誕生日だ)に登録されました。県内のもう一ヶ所は、阿賀野市にある白鳥の越冬地としても有名な瓢湖です。

瓢湖/阿賀野市


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鴨が居た

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農業用水路沿いを走る

白鳥の姿は見つけられなかったけど、鴨が沢山居ました。白鳥は既に北上した後かな?[上]

佐潟を眺めながら、遅めの昼ご飯を補給した後、はてどの辺りを走って、道の駅「国上」まで戻ろうかと思案。ひとまず行ったことのないJR越後線の巻駅まで出てみようということで、GPSを頼りに農業用水沿いを走ります。車も来ないし自転車をノンビリ流すには良い道です。[左]


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巡回中の白猫さん

田圃を巡回中の白猫さん発見。暫く鋭い目でジロジロと身元チェックされましたが(^^; 今日は猫にチェックされる日だなぁ。


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JR越後線 巻駅

ブルボン巻工場を横目で見つつ、田圃の中を進んで巻町の市街地に突入。この日は高校新入学の説明会か何かがあったらしく、保護者同伴の生徒を沢山見掛けました。いや〜怪しい格好で怪しい自転車に乗った怪しい人が居る!と通報されるんじゃないかとヒヤヒヤ(=_=; そして巻駅に到着。[左]

巻駅を離れて、そのまましばらくは越後線に沿うようにして南下。岩室駅手前から西に進路を変えて田圃の中を進みます。お、佐潟で見た角田山が、大分北側に見えるようになってきました。[下]


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岩室駅西側から見た角田山

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誰も来ない道

西中で、南北に延びる走りやすそうな道を見つけて進んでみます。車も全く来ないし、こりゃいいや、最高!そのまま西中、夏井、エビ穴、井田と進みます。


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弥彦山、多宝山

井田の手前から見た弥彦山・多宝山。写真左側、アンテナタワーが沢山建っている方が弥彦山です。中越方面のテレビジョン波は、あの山頂から発信されているんですね。

新潟県 弥彦山・多宝山


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やっぱり誰も来ない道

ここの道も誰も来ません。独り占めです。農繁期になると軽トラやらトラクターで賑わいそうですが。


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出発地点近くまで戻ってきた

道の駅「国上」近くまで戻ってきました。北東の方を見ると遠くには雪の残った山々が見えています。出発した頃に比べると、随分雲が少なくなりました。ちょっと遅めの時間からのポタリングになったけど、いやぁ出掛けてきて良かった。


走行経路1です。往路の道の駅「国上」から弥彦神社脇を通り岩瀬、樋曽、福井、復路の西中、夏井、井田を通り、道の駅「国上」に戻りました。


走行経路2です。往路の樋曽、福井、稲島、佐潟、復路は、佐潟から巻駅、和納、西中を通りました。


ルートプロファイルです。距離は48km弱でした。GPSログはこちら「log20100314-1.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)

昼近くからの短距離ポタリングでしたが、天気も回復し、最後は気持ちいい青空の下、ノンビリ走ることが出来ました。次回も新潟県内か、さらに北へ越県してみるか!? でも先立つものがないから近くでしょうね〜。


All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.11.23]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp