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風まかせ旅紀行

新潟県 阿賀野川・瓢湖・福島潟ポタ Vol.2



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水原から福島潟へ移動中

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羽越本線を渡る

水原から天神堂・下福岡・島田・南沖山を通って北上します。低湿地の為なのか、道の片側には排水路が設けられています。[上]

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)

折居川の手前で国道460号に横断して、その先へ。羽越本線を渡って山倉新田から藤屋へ細道を辿ります。折居川に掛かる羽越本線の橋。割と珍しい形をしています。[左]


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すぐ隣りに現国道の橋

飯山新で旧国道460号に合流。荒川川に掛かる橋の上から上流方向を見ると、直ぐそこに現国道460号の橋が見えています。


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白看板

旧国道から羽越本線の月岡駅への交差点には、こんな道路案内板(白看板)が残っていました。正面に伸びているのが今走ってきた旧国道。ちなみに「月岡 4km」は駅までの距離ではなく、温泉街の月岡までの距離。でも、今ここを曲がると駅で行き止まり。かつては駅を越えて道が延びていたんでしょうか?


折角なので、一旦羽越本線の月岡駅まで行って自販機で水分補給しつつ小休止。


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草臥れた案内板

駅前に立つ月岡温泉の草臥れた案内板。この月岡温泉、石油目当てで掘ったら温泉が出た、という一風変わった歴史があります(新潟県はかつて国内屈指の産油地でした)。[左]

休憩している所に、ちょうど新発田行きの普通列車が来ました。地元、新潟トランシス製のキハE120が力強いエンジン音を響かせて発車していきます。[下]


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新発田行き普通列車が来た

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旧国道を進む

白看板の交差点まで戻って、旧国道をさらに進みます。ここまで来れば目指す福島潟は直ぐ近くです。


白看板から500m程進んだ新発田市天王にある、この地の豪農・市島家の邸宅。邸内の12棟と1構が新潟県の文化財に指定されています。

市島邸・・・新発田市


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市島邸裏から砂利道を進む

その市島邸の裏手、水路沿いの伸びる道を見付けたので、進んでみる事に。途中から砂利道になってしまいましたが、25cタイヤのシクロクロスだと割と平気で進む事が出来ます。20〜23cのロードレーサーだと厳しいかなぁ。


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福島潟の南端

福島潟の南端(西端でもある)に来ました。この辺りの干拓事業が本格化するまで、こんな低湿地帯がもっと大きく広がっていたんですね。もっとも、今でもこの福島潟周辺は海抜0m地帯(12500地形図を見ると0mの等高線が有る)で、下流では排水ポンプによって日本海に排水しています。そうでもしないと、直ぐに湛水してしまう地帯なのです。

福島潟干拓のあゆみ・・・新潟県
福島潟・・・にいがた観光ナビ


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国営福島潟干拓建設事業のあらまし
ちょっと進んだ所にある「国営福島潟干拓建設事業のあらまし」。これを見ると、ここ福島潟周辺や、紫雲寺潟、それに中越地方の信濃川周辺などの、新潟県の平野部の大部分は、かつて洪水や泥田・悪田で苦労していた事が分かります。
(信濃川の治水にまつわる歴史は大河津資料館が詳しい)


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木で組まれた仕掛けはなんだろう?
福島潟の東端近くまで来ました。如何にも水郷といった風景です。水面に、木で組まれた何かが見えていますが、何か漁の仕掛けかな?[左]

福島潟放水路に掛かる橋の上まで来てみました。橋の上にちょっとした展望台スペースが造ってあるので、この景色を眺めながら休憩することが出来ます。向こうに見えるのが五頭連峰。[下]

福島潟放水路・・・新潟市


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水郷な風景ですね

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豊栄駅前の商店街

福島潟から一番近い豊栄駅へ立ち寄ってみることに。駅前から続く商店街。何処もそうですが人が居ないなぁ。逆に平日の朝晩の方が駅を利用する人で、そこそこの人通りがあるのかも知れません。


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白新線 豊栄駅

結構立派なJR白新線の豊栄駅。壁面には福島潟をイメージしたのか、水鳥をモチーフにした飾りが付いていますね。


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石動神社

豊栄駅の近く、古い道筋にある石動神社。ちょっと高くなったところに建っています。


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石動神社由来の案内板

入り口に立つ案内板。国登録の有形文化財になっています。この辺りの町名「葛塚」はこの神社の立地に由来するらしい。


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白新線 黒山駅

先ほどの豊栄駅から1つ先の駅、黒山駅に来ました。豊栄駅とは対照的に小さな駅舎ですが、新潟東港の貨物専用線が分岐していた駅です。元々新潟臨海鉄道として1970年から順次開通した貨物専用線ですが、新潟東港の掘削拡張と福島形放水路によって分断され、2002年10月に廃止された路線です。[左]

新潟東港の施設一覧・・・新潟県

黒山駅の広い構内。廃止された新潟臨海鉄道は部分的に残され、新潟トランシスの工場から車両を出荷するときに使われているそうです。が、この広い構内が再び使われることは無いだろうなぁ。[下]


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草に覆われた広い構内

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この辺りは果樹林も多い

黒山駅から新潟東港方向へ。砂丘の微高台地の上に古い道筋と民家が並び、その脇に果樹林、低湿地部分は田んぼが広がっています。微高台地はかつての新発田川の自然堤防? それとも海岸沿いの砂丘の一つかな?


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赤・白の鉄のキリン

国道7号の下をくぐり抜けて、横土居辺り。向こうに赤・白に塗られた鉄のキリンが見えてきました。


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新潟東港

新潟東港に到達。といってもこの辺りは、東港の一番奥近くで海からは3kmほど離れています。


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新潟臨海鉄道の廃線跡

道の脇に広がる草地が、先ほど通ってきた黒山駅から分岐してきた新潟臨海鉄道の廃線跡。


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道の両側に果樹園

新潟東港から阿賀野川河口方面へ行ってみることに。東港開港以前から有りそうな細い道に入ります。


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「海辺の森」の中を行く

白勢町から島見町と進んで海沿いに近付いた後、県道398号線で阿賀野川河口の松浜町を目指します。途中、もっと海沿いに出られそうな道を見かけて進んでみると、松林の中を行く細道に出ました。「海辺の森」という緑地公園の中らしい。


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おお、綺麗な田圃

その松林の中の細道から元の県道398号線に戻る途中、パッと田んぼが広がる場所に出ました。田んぼの両側に伸びる砂丘の上で白く花を付けている木は、ニセアカシアでしょうか。


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未舗装路へ突入

足元はと言うと砂利道。こういうとき25cのタイヤだと躊躇無く進めます。が、無理は禁物なのでゆっくり進みます。


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「浜山辺」と呼ばれる土地でした

海のすぐ傍、砂丘に挟まれた田んぼというのも珍しいのかな?などと思いつつ進むと、新潟市が設置した案内板が立っていました。「浜サンベ」と呼ばれている土地らしい。[左]

県道398号線に戻って、さらに松浜町へ向かって進んでいると、上空を飛行機が通過していきます。そうか、新潟空港が近いんだな。滑走路西側からアプローチするようですね(新潟空港は2,500m滑走路が方位10/28でほぼ東西方向)。飛んできたのは、特徴有る長い胴体と2発のプロペラから推測して、ANKのDHC-8-Q400でしょうか?[下]


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低空でアプローチする飛行機発見

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新井郷川

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松浜本町の商店街

新井郷川を渡ります。下流側に見えるのは国道113号の橋。[上]

新井郷川を渡って松浜町本町に入ると、急に商店街になります。この先、阿賀野川に突き当たるだけの道なのに?と思える場所ですが、今の阿賀野川河口は、1731年に新発田藩によって開削されたもので、それ以前は信濃川に合流してから日本海へ注いでいました。今の通船川が阿賀野川の旧流路に当たるそうで、そうするとこの商店街は旧・阿賀野川に沿って延びていたんですね。[下]


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洋菓子屋さん「BON COEUR SAITO」

古くからある店が多いですが、中にはこんな洒落た洋菓子屋さんも。


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パン屋さん「クロック・ムッシュー」

パン屋さんも有りました。近くにこんなパン屋さんが有ったら通っちゃいそう。ガラスに自転車に乗った怪しいオッサンが写っていますが、それは見なかったことにしてください。

そうそう、ここの通りのちょっと先では松浜市場という定期市が開かれているそうです(2,7の付く日)。

葛塚市・松浜市・・・にいがた観光ナビ


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阿賀野川右岸堤防

阿賀野川の堤防の上に登ってみました。下流側に見えるのは国道113号の松浜橋。新潟空港はあの橋のちょっと先ですね。


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上流方向

上流方向。見えているのは国道7号の阿賀野川大橋。


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もう一頑張り

阿賀野川右岸堤防上の道を上流方向へ走ります。出発地点の阿賀野川河川公園を目指してもう一頑張りです。泰平橋で阿賀野川左岸に渡り、朝出発した阿賀野川河川公園に戻りました。


走行経路3、瓢湖から月岡駅福島潟を経由して、豊栄駅までの経路です。


走行経路4豊栄駅から黒山駅を経由して、新潟東港近く、浜サンベ、松浜本町を通って阿賀野川河川公園への経路です。


ルートプロファイルです。走行距離は100km弱でした。

GPSログはこちら「log20100606-0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


阿賀野川沿いの道は初めて走りましたが、なかなか良い道で(そして信号が無い)、何も考えずにドンドン走る事が出来ました。特に13km〜25km地点は、平均速度26.4kmというポタリング史上最速(笑)で移動。ロードで走っても楽しそうなコースでした。瓢湖・福島潟と大きな見どころ2箇所は予定通り廻ることが出来たし、水原では思いがけず街道筋と思われる街並みにも。いや、これは単に下調べを怠っているだけの事ですがね。さて次回は、またまた新潟県内か、それとも近隣へ出掛けるか?



All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.12.02]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp