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風まかせ旅紀行

新潟県 北国街道 直江津-関山ポタ Vol.2



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縣社関山神社の大きな石碑

北沢の一里塚を過ぎると、程なく関山神社に到着。北国街道に面した参道の入り口には、「縣社関山神社」と彫られた大きな石碑が建っています。

関山神社・・・妙高観光局

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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関川村道路元標

その傍には、関川村道路元標が残っていました。


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関山神社の鳥居

この鳥居の所までは車道があります。ここに自転車を置いて奥へ。


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巡洋艦妙高の記念碑

境内にある軽巡洋艦妙高の記念碑。ご当地、妙高山から名前が採られました。記念碑には主砲の砲弾を使ってありますが、昭和5年ということは改装前(妙高は昭和11年に大改装を受けている)だから、20cm砲かな?


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拝殿

関山神社の拝殿。雪の重みに備えてか、回廊の外側にも柱が立っている構造。


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かつての乗組員達によって奉納された

拝殿にこんな額が掲げられていました。文面にあるように妙高は大破しつつも終戦まで健在だった艦で、戦後になってマラッカ海峡に沈められて処分されました。


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こっちは現役だ

ちゃんと現役の護衛艦みょうこうの額も有ります。先代は妙高型の1番艦でしたが、こちらはこんごう型の3番艦。


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仏足石というのが有るらしい

関山神社の直ぐ傍に仏足石が有るらしい。仏足石とは釈迦の足裏を象ったもので、古い時代の仏教で信仰対象だったようです。これは見ていかねば。


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中央に足裏の形が見える

鞘堂の中に収まった仏足石。光が入らないので見辛いのですが、ちょうど中央に足裏の形が彫られています。ふと思ったのですが、仏足石に紙垂が掛けられているのは、仏教と神道の両方になっちゃっているんですね。


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中部北陸自然歩道の案内板

近くに建つもう一つの案内板には、鞘堂に納められる前の写真が掲載されています。こっちの方が足裏の形が分かりやすいですね。


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旧関山駅

関山でもう一つ見学しておきたかったのがここ。かつてスイッチバックだった頃の関山駅跡です。1985年に現在の駅に移転したそうです。


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錆のみになった駅名表示

真っ茶色に錆ながらも立ったまま残る駅名表示。駅跡はかなり広く、かつては特急も行き来して賑わった事も有ったんだろうな〜と想像してしまいます(現在この区間を走る定期運行の特急は無い)


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信号が点灯している

駅跡全てが打ち捨てられているのかと思ったらさに非ず。1線だけ架線が引かれていて信号が点灯しています。奥に赤信号が灯っているのが見えますね。この部分は工事用車両等の待避線として残されているようです。


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跨線橋の上から

かつて踏切だったと思われる所に歩行者・自転車用の跨線橋が掛かっていました。左に伸びていくのがスイッチバック駅跡に向かう線路、右が信越本線。


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関山駅

現在の関山駅。観光案内所を兼ねています。中も覗いてみればよかったと、ちょっと後悔。次の機会に覗いてみよう。


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豪雪地帯の消火栓

関山駅から県道262号線沿いの細道(旧道にあたるのかな?)を走って西へ。豪雪地帯の消火栓はこんな高さがあります。2m弱あるでしょうか、ホースの格納箱も上のほうに取り付けられています。


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快走路

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夏の終わりのひまわり

県道262号線を道なりに進みます。途中から県道97号線と名前を変えますが、そのまま道なりに国道292号方向へ。[上]

道沿いに植えられていたひまわり。もうすぐ見納めかと思うと、ひたすら暑かった夏も名残惜しい。[左]


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除戸交差点

除戸の交差点で国道292号(飯山街道)に合流し、妙高市(新井)方向へ。


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新井の市街地

国道292号を新井方向へ3kmほど移動し、中宿で県道455号線へ。関川右岸を進みます。左側に見えてきたのは新井の市街地。往路に通った所ですね。


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何かの案内板発見

吉木に入ってグネグネと曲がる県道455号線を、そのまま辿ります。小さな川に掛かる橋を渡る手前に、なにか案内板が建っているのを見付けて停車。安永5年に置かれたものであるらしい。


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制札石

パッと見たところでは文字が判別出来ません。しかし、これがここに置かれているという事は、県道455号線が当時からの主要な道であったという証拠かも知れません。


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田圃の中を高架が延びる

県道30号線との交差点に出た後、道なりに直進して田圃の中の道を進みます。上米沢・下米沢を経て大熊川を渡る手前で北陸新幹線の高架下を通ります。


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長者町辺り

下米沢から関根、高野、戸狩、西松野木、長者町と田圃の中の細道を辿ります。[左]

長者町の先、関川近くの道路をウロウロ。もう少し先で国道18号を横断するはず。[下]


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関川近くの田圃の中

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国道18号

今池交差点で国道18号を横断します。


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稲田町辺り

バロー上越モールと、県立中央病院周辺の区画整理で道が変わっていて少々面食らったものの、県道186号線に入ります。この辺り、かつての宿場(稲田宿)だったらしい。


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この先は松之山街道

稲田の交差点から東に入った路地。ここから先は松之山街道ですかね。少し進んだ戸野目の残る町並みはこっちのレポートをどうぞ。


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道なりに河口方向へ

そのまま道なりに関川河口に向かって進みます。


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地図上に河口が見えてきた

関川河口と直江津港のフェリー発着所が見えてきました。eTrex上の話ですが、肝心のGPS画面がピンぼけですね。[左]

関川で一番下流にある荒川橋に来ました。直ぐ上流側に架かっているのが直江津橋。[下]


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直江津橋

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関川最下流の荒川橋

こちらが荒川橋。照明のポールは確か帆船のマストを模してデザインされた、と聞いたことがあります。関川に掛かっているのに、なぜ荒川? 実は以前は高田市街にある稲田橋(松之山街道が関川を渡る橋)から下流は、荒川と呼ばれていたのだそうです。


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光源寺

関川を渡り、直江津駅をグルッと回り込むように再び北国街道へ。もうすぐ出発地点の五智公園ですが、その手前にある光源寺前の案内板に目が留まり停車。


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親鸞遺跡案内図

「親鸞遺跡案内図」と名付けられた案内板でした。浄土真宗の宗祖である親鸞は、後鳥羽上皇の怒りを買い、この直江津に流刑されました(承元の法難)。なので、この辺りは親鸞ゆかりの史跡が多いのです。


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西本願寺国府別院

出発地点の五智公園の直ぐ東にある西本願寺国府別院。親鸞がここ直江津に流された時に草庵を結んだ土地(最初は近くの五智国分寺内)で、後に信者によって建てられたお寺です。現在は本山である西本願寺直属の別院となっています。

五智国分寺


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境内にある案内板

境内にある案内板。あ、自分が案内板に映ってしまってますね。寺院の成り立ちについてはこちらを読むと良いでしょう。

浄土真宗本願寺派・本願寺国府別院


走行経路1五智公園を出発して反時計回りのルートです。


走行経路2、往路は加賀街道から追分地蔵前と通り北国街道へ。高田駅前を通過して旧国道18号へ。復路は関川右岸を北上。


走行経路3、往路は北国街道を辿って脇野田から新井へ。復路は関川に沿うように吉木から下米沢・高野・長者町へ。


走行経路4、往路は北国街道を道なりに、新井の延命地蔵から小出雲坂・二本木へ。復路は関川沿いの飯山街道。


走行経路5、往路は北国街道を二本木から片貝・稲荷山・北沢と通り関山神社から旧関山駅跡、関山駅から飯山街道方向へ。

後は長野市から関山までの北国街道と、上越国境の碓氷峠を走れば、自宅から新潟市近くまでの中山道・北国街道・奥羽街道のルートを繋ぐ事が出来ます。碓氷峠かぁ・・・。大昔、学生の頃に小諸市から高崎まで走った事があるのですが、登った事は無いんだよなぁ。


ルートプロファイルです。走行距離は74km弱、累積標高は1100mでした。

GPSログはこちら「log20100822_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


参考URL



All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.12.20]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp