風まかせ旅紀行
新潟県 国道252号・只見線沿いポタ Vol.2
柿ノ木駅の少し先にある、白い水の流れが綺麗な発電用の取水ダム。なかなか古いもののようです。只見線は、あの杉の木の奥を進んでいるはず。凄い所に敷設したものだ。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
カーブを曲がると長大なスノーシェード(柿ノ木スノーシェード)が現れました。交通量が多ければ緊張するシチュエーションですが、車も殆ど来ないので落ち着いて進入。
大白川駅まで残り1.2kmというところで、国道と只見線の両方が破間川沿いを併走する形に。車も列車も来ません。静かだなぁ。
フロントバッグから*istD S2を取り出して、同じ構図で撮ってみます。PLフィルタを装備してきたんだけど、この曇天じゃあまり効かなさそうだ。
紅葉の最盛期は過ぎた感じですが(だから車も少ないのか)、こういった晩秋という感じも良いです。
こちらも同じ構図を一眼レフで撮影。
緩く続く坂を登ります。後ちょっとで今日の折り返し地点、大白川駅です。
なにやら、それらしき建物が見えてきました。
駅を少しだけ通り過ぎて、大白川の集落へ向かう道と、国道252号の分岐点まで来てみました。国道252号はここから先、県境を越えて田子倉ダムの向こうまで人家がありません。車では通り抜けたことがありますが、今なお冬期通行止めになる険路です。
大白川駅のプラットホーム。次の田子倉は秘境駅として名高い駅です。
[2014.04.14]追記 その後、田子倉駅は廃止になりました
この先へ進むと県境を越えて田子倉駅。田子倉ダム建設や、近くで採掘された鉱石運輸に使われた為か、駅構内は結構広い。
同じ構図を一眼レフでどうぞ。
ホームの向こう側には破間川。なんか川沿いにも側線が在ったような感じですね。
駅の田子倉側に残る給水塔。かつて蒸気機関車が行き来していた頃の名残。
駅前のテント下でキノコ汁を売っていたので、今日初めての補給です。出発地点でおにぎりでも買っておけばと後悔。
しばらく休憩したり写真撮ったりした後、来た道を、出発地点の道の駅「ゆのたに」まで戻ります。
ずっと下り基調になるのでラクチン。例のスノーシェードの中を走り抜けます。屋根の一部が半透明になっており、外光が入ってきて思ったより明るい。
登ってきたときはさほど気にならなかったのですが、結構な急坂だったのかも。
行きは気が付かなかった石仏発見。中央は青面金剛でしょうか、手前には三猿が刻まれています。
あっという間に入広瀬まで戻ってきました。帰りは国道252号を辿ろうと思ったのですが、いきなり橋梁工事で迂回することに。旧道に入って破間川を渡り、入広瀬駅北側の踏切を渡って国道252号に戻り、池ノ峠へ向かいます。
鏡ヶ池畔にある、割と新しい道の駅「いりひろせ」で水分補給。この道の駅が出来る前は、寿和温泉の方が道の駅とされていました。その時代に何回か来たことがあるのですが、新しい方は初めて。
鏡ヶ池のモミジが見事でした。道の駅を出ると直ぐに池ノ峠を越え、スノーシェードの坂を下ります。
入広瀬の隣の上条駅。仮乗車場として設置された歴史があります。
上条駅のプラットホーム。
上条駅から只見線の南側、旧国道の道筋を走ります。
細野に入る手前辺りで旧国道の道筋からも離れて田圃の中の細道へ。向こうから只見線の上を2両編成の普通列車がやってきました。
行き先は会津若松。小出駅から何時間掛かるんでしたっけ?
超ローカル線で、しかも会津若松への直通列車を目当てに乗る人も居るのでしょうか、車内には案外多い人影が。
細道を進んで細野の集落に差し掛かります。
細野の集落を通過して、松川橋袂まで来ました。破間川右岸へ移動しようと松川橋を渡ながら上流方向を眺めていると、、両岸の藪の中にコンクリート製の何かが見えます。旧橋の名残だろうか?
右岸から、その場所に近づいてみると、それは確かに吊り橋の一部でした。国土変遷アーカイブの航空写真を確認すると、少なくとも1975年まではこの橋が現役だったようです。
守門中学校の向こう側に見えるのは須原スキー場。
国道252号に入り、小出方面へ向かいます。随分日が傾いてきた。
並柳の集落でちょっと旧道へ寄り道。旧道沿いで営業を続ける立派な商店。航空写真を確認すると、1964年時点では現在の国道252号の道筋は見えず、この道がメインストリートだったようです。
並柳の先で国道を離れて県道230号線に入ります。
夕刻になって、山沿いにはうっすらと霧が漂い始めました。
破間川を渡り国道352号に合流し、小出の本町方向へ。国道17号の下が只見線との踏切という、少し変わった場所。もっとも、上を行く国道17号が後から出来たのですが。
商店街の中央を行く国道352号。商店街、だった場所と書いた方が正しいだろうか。
右側の商店、二階の軒下には干し柿が。何か寂しいところも秋だなぁ。
小出島から古新田へ、古そうな道筋を辿って国道17号に出ました。車で通過する際に気になっていた、国道沿いに建っている中部北陸自然歩道の案内板。
近くの円福寺に寄ってみました。創建は奈良時代まで遡るらしい。
今は真言宗智山のお寺になっています。雪国の寺院らしく、境内にも融雪パイプが。
円福寺から、道の駅「ゆのたに」では、1.2kmほどの距離。今日も色々見ることが出来たポタリングでした。雪に閉ざされるまで、あと何カ所取材できるだろうか。
走行経路1、往路の道の駅「ゆのたに」から薬師スキー場麓を通り越後広瀬駅まで、復路の越後広瀬駅から小出市街地を通り道の駅まで。
走行経路2、並柳から藪神ダム上流まで。
走行経路3、往路は藪神ダム上流から目黒邸、玉川酒造を通り長鳥へ。復路は池ノ峠から上条駅、旧国道・細野・松川橋から国道252号へ。
走行経路4、往路は稲葉隧道跡から寿和温泉・旧国道を通り国道252号へ。復路も国道252号から旧道へ入り鏡ヶ池傍の道の駅「いりひろせ」まで。
ルートプロファイルです。走行距離は約65km、累積標高は1000m弱でした。
GPSログはこちら「log20101114_0.gpx」です。カシミール3DやGoogleEarthでご覧下さい。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.11.18]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp