風まかせ旅紀行
埼玉県・群馬県 土坂隧道・志賀坂隧道 Vol.1
2012年05月20日
懐的に遠出は無理だけど、いつもとは違う風景を見てみたいということで、車に5号車を積み込んで午前7時に部屋を出発。目指すのは同じ県内にある、道の駅「龍勢会館」です。朝、ちょっと出遅れたので混雑に巻き込まれるかな?と思ったのですが、順調に一般道を移動して午前9時に道の駅「龍勢会館」に到着。今日は土坂隧道と志賀坂隧道を登り降りする、ロード乗り諸氏には定番(らしい)のコースを走るつもり。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
道の駅「龍勢会館」駐車場に到着。ルート上にコンビニの類が無いので、車で移動途中に仕入れた補給食をウェストバッグに移して出発。
道の駅「龍勢会館」の直ぐ横を通る県道37号線を土坂峠方面へ。途中の合角ダムまでは以前走ったことのある道です。
出発して直ぐ、道の右手に見えてくるのが龍勢の発射櫓。「あの花」にも出てきました。
快適な2車線道路を進みます。すでに上り勾配ですが、未だそれが感じられないくらいの緩やかさです。
ポコポコとした小山の間を進みます。峠道に差し掛かる迄には、未だ少し距離が有ります。天気も良いし景色も良いし、出掛けてきて良かった。
合角ダム入り口の塚越交差点に来ました。此処から先には初めて走る道。いや、車で越えた事が有ったかも?
この先からは、谷の底に道があるような状態になります。ついでに勾配もキツくなって来ました。この先登れるか不安になって来ました。う〜む。
小川の集落まで登ってきました。「小川の百八灯」という風習があるそうです。へぇ。
小川の集落を過ぎると、いよいよ土坂峠に向かって本格的に登り始めます。集落を出て最初の砂防ダムに向かって真っ直ぐ登る所が一番きつくて(10%位はある?)、ツヅラ折れの区間に入ると勾配は少し緩くなります。
立ち止まらない程度の超スローペースでジリジリと登ります。この坂を登るために、少々重いけど30x27のギヤ比を持つ5号車で来たのです。でも数多くのロード乗りのwebを拝見すると、この程度の峠は行きがけの駄賃でついでに越えるレベルらしい・・・。
だいぶ登ってきて、向こうの山の稜線の高さに近くなってきました。土坂隧道までもうちょっとかな?
土坂隧道が見えてきました。埼玉県と群馬県の県境に位置するトンネルで、旧道(車道ではない)である土坂峠のほぼ真下に位置しているそうです。ちなみに道路標識の表記は「土坂トンネル」ですが、それより歴史有る扁額の「土坂隧道」と書くことにします。
トンネル手前にある土坂峠開通記念碑。戦国時代からの古い道筋らしい。
国境の長いトンネルを抜けるとそこは深い緑の底であった・・・、いや群馬県でした。向こうから自転車が1台登ってきます。単独行とは珍しい、と向こうも思っているかも?
なかなかの急坂具合で降りて行きます。下り坂のカーブは苦手だ・・・。
緑に囲まれて静かな峠道。自転車乗りの定番ルートになるのが分かります。でも、群馬県側から登るのはキツそうだ。
神流川沿いまで降りて来ました。突き当たりまで進めば国道462号。神流川を渡る手前、その神流川沿いに細道が延びているので、それを進んでみることに。ダメだったら引き返せば良い、自転車はそんな小回りが効いて寄り道が簡単なのが良いところ。
神流川を挟んで対岸に見えるのは万場高校。
道幅の狭さと古びた石垣、時折出てくる古そうな民家。ポタリング派にはお誂え向きの道です。
その道沿いにある龍門の滝。名前が付けられたのは最近の事でしょうか?
神流川に掛かる斜長橋。対岸のその先に建つのは万場小学校。
森戸の集落で神流川を渡り国道462号に合流して、さらに西へ。ひとまず道の駅「万葉の里」を目指します。
道の駅「万葉の里」で地元特産の赤いもを買って補給。美味かった! 後になってもう一皿分食べておけば良かったと後悔。
道の駅「万葉の里」を出て、さらに神流川上流方面にある道の駅「上野」を目指します。思ったより交通量が少ない国道462号。この先の十国峠を越えて長野県へ向かう人はそんなに居ないか。
折角なので旧道へ。ここは旧道にバス停がありますね。
旧道に掛かる椿橋(つばきばし)。右の親柱に「至岩村田町」の字が。岩村田町が合併で浅間町となったのは昭和29年の事。長野県の地名が出てきて、なるほど上信国境の道なのだなぁと実感。
旧道から見える神流川。大きな石がゴロゴロ。それとコンクリート製の何かの残骸が。以前は対岸の集落に向かって橋が架っていた名残でしょうか。でも古い航空写真を確認してもよく見えない。
往時の道幅そのままに残っているのではと思われる、宮越集落の旧道。軽自動車同時でも行き違いは大変そう。
現国道に合流し、次の中郷集落に差し掛かり、はて旧道は何処にないものだろうか?とキョロキョロしながら走って行くと、その右手に何か案内版を見付けました。旧道を案内するものでした。
案内の指し示すまま、民家の軒下へ入って行ってしまいそうに見える細道に入りました。この先、行けるのだろうか?
庚申塔と御地蔵様と何かと白壁の土蔵。これぞ旧街道、といった感じ。案内板を見付けて立ち寄ることが出来て良かった。
沢を渡って伸びていく旧街道。沢の向こう側は結構な急坂でした。
川沿いをほぼ平坦に延びる現国道と違い、川を精一杯避けるように山側を行く旧道は細かなアップダウンの連続です。左が今通ってきた旧街道、右下に見えるのが現国道。
再び国道462号に合流して道の駅「上野」へ向かいます。
志賀坂峠を越えてきた国道299号が合流してきて、国道462号から国道299号になりました。神ケ原の集落で急カーブする国道。何となく街道っぽさが残っているような・・・。
再び、国道を逸れて旧道へ進んで平原の集落辺りに来ました。
レポートはVol.2に続きます。
走行経路1、道の駅「龍勢会館」から吉田川沿いを遡り、土坂隧道まで。
走行経路2、群馬県に入り道の駅「万葉の里」から、さらに上流へ。
走行経路3、道の駅「上野」まで神流川を遡ったあと、折り返して志賀坂峠へ。
All Photographs by Ryo Masuda 2012.
Took a photograph with FINEPIX F300EXR by FUJIFILM.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.11.11]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp