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風まかせ旅紀行
神奈川県・静岡県 東海道 小田原-焼津 Vol.2
千本松原と駿河湾。海上は霞んでいました。峠の下り道で霞んでいたのは、これかー。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)。
どこまで行けるのか事前に調べた訳では無いのですが、しばらくの間、防波堤を上を進んでみる事にします。適当な所で防波堤を降りて、旧街道へ復帰するつもり。[左]
東海道本線の片浜駅近くまで防波堤上を走り、旧街道へ復帰しました。その先暫くの間はこんな風景が続きます。[下]
東海道本線の東田子の浦駅の少し先、桧交差点を左へ行きます。お、左折レーンに車が居ない。皆さん、旧国道を辿って直進する車が多いようです。[左]
先ほどの交差点を左へ行くと、くねくねと曲がりつつ延びる道になります。先を行くミニベロも東海道を辿っている様子でした。[下]
吉原駅のすぐ東側で東海道線を横断して、その北側へ。東海道線の向こうに見える紅白に塗られた大きな煙突は日本製紙グループの工場のもの。
ジヤトコの隣を通り、もうすぐ吉原宿と思ったら、交差点の先は車両通行止めの様子。ちょうど吉原祇園祭の日だったのですね。Garminの地図を頼りに迂回します。
車両通行止め区間を迂回して東海道に戻りました。東海道に面して建っている、妙祥寺の題目塔。
吉原宿を出て、潤井川に掛かる古い橋を渡ります。この橋、昭和9年9月竣工と古い物でした。橋の名前は銘板が達筆すぎて読めず。
県道396号線から延びる路地に建つ常夜灯と道標。もちろん右が東海道で左が県道396号線。
常夜灯の先に有るセブンイレブンで補給した後、いよいよ富士川橋で富士川を渡ります。ここ以外は、3km下流の国道1号の新富士川橋か、5km以上上流の蓬莱橋まで、他に選択肢は有りません。今も昔も難所ですね。
富士川を渡り終わると、住宅街の中の坂を少し登り、方向的には富士川に沿うように南へ。この先に岩淵の一里塚が東西一対で残っています。
宮町・小池を通り、東名高速道路の脇に来ました。この先に見えている跨道橋で東名高速道路を横切り、蒲原宿に入ります。東名高速道路が出来る前は、もう少し手前辺りから、跨道橋の向こうへ真っ直ぐ道が伸びていたらしい。
東名高速道路を横切り、標高差40m程を降りて突き当りを右に曲がり、蒲原宿に入りました。
諏訪神社の直ぐ傍、東木戸跡に残されている常夜灯。常夜灯の前の通りは枡形になっています。
常夜灯の少し先にある公園に建っていた案内板。もともとは今のJR新蒲原駅の南側に宿場が有ったそうですが、台風による高潮で流され山側に移転したそうで、そう言われると宿場が不自然に山側に寄っているように見えます。
その公園のすぐ隣には、発電用の水圧鉄管が横たわっています。
直ぐ下に日本軽金属の工場が有って、そこに発電所があるんですね。すぐ下流に見える白い橋は、旧国道1号かな。これも中々古そうです。
宿場の中ほど。向こうが見通せないのは、堀川運河跡を渡る前後で街道がカクカクっと曲がっているため。枡形の名残かな?[上]
町並みはまだまだ続きます。[左]
なまこ壁の元・商家「佐野屋」。木造の上に漆喰を塗った「塗り家造り」というんだそうです。防火性能は土蔵より低いけど、木造そのままよりは良いという特性だそうで。
お休み処として現役で使われている、元は旅籠の和泉屋。国登録有形文化財になっています。ゆっくり町並みを見て歩きたいところですが、時間が押しているので通過。
さらに少し進むと、何か窓の大きい洋館的な建物が見えてきました。もとが町家だった建物を増改築して洋風にした旧・五十嵐歯科医院。こちらも国登録有形文化財。[左]
旧・五十嵐歯科医院・・・静岡市
旧五十嵐邸を考える会
西側の木戸跡を通過して旧国道1号に合流します。その上に覆い被さるのは東名高速道路。[下]
その東名高速道路の下を通って、直ぐに左に分かれていく旧道へ。由比宿に入ったようです。
公園として整備されている、由比宿の本陣跡。
由比本陣公園
静岡市由比本陣施設「由比本陣公園」・・・静岡市
魚屋さんと静岡銀行、清水銀行が建ち並ぶ街道。ゆっくりと街道情緒に浸りたいところですが、この先に難所が待っているので先を急ぎます。[下]
由比駅で少しだけ休憩し、道なりに進んで旧国道を横断し、薩た峠の入り口に来ました。
道案内に従って先へ進みます。
海と山に挟まれた、狭いところをヒョロヒョロと延びる東海道。
軒先に、名産のみかんを収穫する箱が置いてあるのも、この土地ならでは、かな?
民家が途切れると急激に登り始めます。急激に登り始めるから、民家が途切れるのか?
初っ端の登りがとても急で押して歩いた時は、この先どうなることやらと思ったのですが、その先は緩やかなアップダウン。ミカンの木の間をグネグネと進みます。下に国道1号、東名高速道路、東海道本線が見えてきました。
薩た峠に来ました。有名な景色が見られる展望台は、未だ少し先。
みかんの木の向こうに、国道1号と東名高速道路。今日は富士山は見えないだろうなぁ。
峠の展望台駐車場に来ました。これで難所を一つ越えました。先には宇津ノ谷峠が待っています。うーん、一日の予定距離を欲張り過ぎただろうか・・・。
さった峠展望台へのアクセスのご案内・・・静岡市
薩た峠を降りて旧国道1号に合流、古びた橋で興津川を渡ります。路側の狭い橋ですが、車が全く来ないので大丈夫。
国道1号と国道52号線が交差する、興津中町交差点に来ました。この先、しばらくは国道1号を進むことになります。が、車の大半はバイパスのほうへ行ってしまうようで、それ程交通量は多くありません。
興津中町交差点を通過し先へ進んでいると、なんだかリアからゴトゴトと伝わってくる、いつもと違う振動。あぁ、パンクだ。反対側にちょうどコンビニが有ったので、駐車場の一角をお借りしてチューブ交換です。最初から時間が無い所へタイムロス。[左]
チューブ交換して、再び走り出します。上を行くのは国道1号の静清バイパス。[下]
そのまま国道1号を進み、庵原川を渡り今の清水駅近くの江尻宿へ向かいます。辻で現国道1号と分かれて「ほそいの松原」へ進みます。後ろに見える大きな通りが国道1号。[左]
時刻はすでに午後5時を回り、段々と暗さを感じられるようになってきました。もう街灯が点灯しているのは銀座商店街。[下]
稚児橋で巴川を渡って江尻宿を出て先を急ぎます。
工事で道の大きく変わった東静岡駅の南側を通過します。ここで午後5時半を過ぎました。
安倍川橋に差し掛かったのは午後6時15分でした。この後は写真を取る余裕すらなくなって、ひたすら走る事に。
東静岡駅を通過する頃には、焼津のホテルに着くのは日没後になるのは決定かなぁと覚悟はしたのです。夜間走行出来る装備は、もちろん携行してきているのですが、知らない道を夜走るのはできるだけ避けたい。宇津ノ谷峠は明治時代の隧道で越えるつもりでしたが、もうそんな時間はなさそうです。さらに、海沿いの国道150号の旧道でショートカットしようとしたのが裏目に。大崩海岸が文字通り崩れていて通行止めで、更に走行距離が延びる羽目に。結局、現国道1号の宇津ノ谷トンネルを走り、焼津のホテルに到着したのは午後7時半、小田原からの走行距離は134kmでした。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)。GPXファイルはこちら「log20150613_0.gpx」。
All Photographs by Ryo Masuda 2015.
Took a photograph with FINEPIX F1000EXR by FUJIFILM.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.10.28]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp