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風まかせ旅紀行

長野県 中山道・沓掛宿〜望月宿


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2007年4月15日(日)

長野県の東御町に用事が出来たので、事のついでに中山道を走ってみようと思いついたのが前日の土曜日。午前11時に東御中央公園に集合する事にして、久しぶりに新幹線輪行です。日曜日の午前5時に起きて、チャッチャと支度。5号車を連れて行こうと思ったのですが、リアがパンクしていたので、急遽2号車に変更。まあ、輪行するには2号車のほうが軽量で良いんですが。ギヤ比が大きくて広い5号車はツーリング向きなんだけどなぁ。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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午前7時半過ぎの軽井沢駅南口

午前6時5分の下り電車に乗って、まずは高崎駅まで50分ほどで移動します。長野新幹線は基本的に熊谷駅には停まらないので、高崎駅から乗り込むことに。高崎駅からだと軽井沢駅まで一駅、乗車時間にして20分足らずです。こうして朝7時半に軽井沢駅に到着。南口で自転車を展開します。さすがに未だ寒いので、上下共にモンベルのライトシェルを着たまま出発です。


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ふと見ると双体道祖神だった

一旦、国道18号に出て小諸方面に向かいます。中軽井沢の手前で一旦しなの鉄道の南側を走って、中軽井沢直前で、再びしなの鉄道の北側へ。中軽井沢駅前を通り抜けて、幼稚園のある交差点で中山道に。ふと、木の根もとに目をやると双体道祖神でした。長野県では非常によく見掛けるのですが、他県で出会った例しが無いんだよなぁ。


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もうすぐ現国道18号に合流する

国道18号と国道18号バイパスのジャンクションを潜り抜けて、借宿を走り抜けます。蕎麦屋さんの裏手を通り過ぎると、再び国道18号線へ合流。


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本日の最高標高地点

借宿から追分の一里塚との間に国道18号の最高地点があります。標高1,003m。ちなみに2号車では、山梨県の笹子隧道を越えたと事があるので、あっちのほうが現時点では最高到達地点ですね。


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追分の一里塚

国道18号の最高地点からすぐの所に追分の一里塚が有ります。これは国号18号の北側の一里塚。国道の南側の一里塚も無事現存していてます。


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追分の一里塚の案内板

一里塚の傍らに立っている案内板。


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浅間神社前の常夜灯

一里塚を通り過ぎてすぐ、ガソリンスタンドの裏へと入っていくと、追分宿です。まず目に付くのが浅間神社前にある常夜灯。2号車と比較しても、その大きさが分かります。


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追分宿高札場

追分宿の中程にある高札場。高札場と高札そのものは復元された物ですが、高札は現物が追分郷土資料館に現存するそうです。あ、自転車は進行方向と逆を向いてます。


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追分宿高札場の案内板

軽井沢町教育委員会による高札場の案内板。


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御代田に向かってどんどん下る

追分宿を出ると、御代田へ向かう中山道と小諸へ向かう善光寺街道とに分かれます。午前11時に集合する東御市には、善光寺街道を行ったほうが近いのですが、今日は中山道を望月宿まで進んでから東御市へ向かう予定。国道18号を横断して、御代田に向かって下っていきます。

小諸から先の善光寺街道のレポはこちら・・・牛に曳かれて善光寺 Vol.1Vol.2


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御代田の一里塚

しなの鉄道の御代田駅直前にある御代田の一里塚。現在の車道から外れた場所に位置しています。それが幸いして、ここの一里塚もちゃんと対で残っています。


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御代田の一里塚の案内板

長野県教育委員会による御代田の一里塚の案内板。


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手前の線路がスイッチバックの名残

しなの鉄道御代田駅までやって来ました。この駅は、まだ国鉄だった頃にスイッチバッグの駅が有ったことでも有名です。今でもその名残が残っています。手前のさび付いた線路がその名残。


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駐車場になった旧御代田駅跡

正面から伸びてくるのが先ほどのさびた線路。駐車場からこちら側がスイッチバックだった頃の駅跡です。今は駐車場になっています。御代田駅には蒸気機関車も静態保存されています。


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久保沢川に沿って小田井宿へ下っていく

御代田駅を過ぎると、久保沢川に沿ってドンドン下っていきます。漕がなくて良いんでラクチン。


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振り向くと浅間山

暫く進むと中部北陸自然歩道の案内板が。どうやら追分から5.0km来たようです。バックには浅間山がクッキリと見えています。次は塩名田宿になっていますけど。小田井宿は?

中部北陸自然歩道|長野県


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小田井宿

ということで、小田井宿に来ました。所々に古い建物が残っていて、宿場の様子を良く残しています。国道から取り残されたのが逆に幸いした感じですね。善光寺街道の海野宿なんかもそうですね。


photo-070415-18良く残っています

時折残っている建物がなかなか素晴らしいんです。これ、旅籠かな?


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あの松も街道の名残だろうか?

中山道は小田井宿の南の端で県道9号線に合流して、道幅が一挙に広がります。でも、なんかあの松が街道であることを示しているような気が。


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岩村田宿

岩村田宿へやって来ました。北陸新幹線が開通するまでは、小諸駅前とこの辺りが最も栄えたところでしょうか。新幹線開通で商業的な中心地が佐久平へ移ってしまい、商店街はなんだか寂しい感じ。小諸駅前もずいぶん寂れてしまいました。私が初めて小諸に来たときは、まだ新幹線どころか上信越自動車道も開通前で、L特急「特急あさま」に乗り碓氷峠を越えたものでした。


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根々井塚原で見掛けた石塔

小海線の踏切を渡り、中山道を辿ります。岩村田から塩名田へ向かう途中、根々井塚原で見掛けた石塔。余りに立派すぎで何が書いてあるのか読みにくいんですが、上の方に「木曽」の字が見えるので、木曽御岳信仰にまつわる物でしょうか。隣は庚申塔かな? 下の部分に「見ざる言わざる聞かざる」が彫ってあります。


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駒形神社

塩名田宿に入る手前、下塚原にある駒形神社。この辺りは、この先にある御馬寄、駒寄、御牧ヶ原と、馬や牧場に関する地名が多く残っています。


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千曲川を渡った御馬寄側にある案内板

塩名田宿を抜けて千曲川に掛かった中津橋を渡ると、御馬寄です。中津橋を渡った橋のたもとにちょっとした休憩場所があります。そこにあった船つなぎ石の案内板。


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バイパスが出来て静かになった八幡宿

塩名田宿と望月宿の間にある八幡宿。最近、北側を流れる布施川に沿ってバイパスが開通したため、非常に静かになりました。つい2,3年前までブランシュたかやまスキー場へ向かうときは、朝早くにこの道を車で通過していたのですが、道幅が狭くて気を遣った覚えがあります。トラックなんかはもっと大変だったろうなぁ。


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瓜生坂を登るとその先は望月宿

中山道は、八幡宿の先で国道142号に合流します。合流してから1.5km程進んだ百沢の先で国道142号から離れて、瓜生坂へ向かいます。ここには現国道142号の新望月トンネル、旧国道の望月トンネル、そして旧々国道となった中山道の瓜生坂が並んでいます。写真の左側には瓜生坂の一里塚が残っています。


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望月宿内のバイク屋さん

急坂を駆け下りて、望月宿へ。角にあったバイク屋さんも、なんだか凄い。ちなみに「倍駆商処 清水」の看板が出ていました。暫く望月宿の中を彷徨った後、ふと時計を見ると、おわっ!10時40分を過ぎてるじゃないですか! あちこちで寄り道し過ぎたかな? ここを一直線に北に下ったところにある東御中央公園に11時に合流するって言っちゃったんだよな〜。


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東御中央公園は桜が満開だった

望月宿から東御中央公園までは12km弱の距離。殆どが下りだから楽勝だろうと思いきや、強い向かい風のため、下り坂にもかかわらず漕いでいないと速度が低下していきます。クランクをグリグリ回して時速30kmOverを維持し、30分程で到着。燦々と日が差す公園は暑いくらいでした。ちょうど桜が満開で「お花見」の名目は立った感じ。ネッ(^-^;


今回の走行経路1です。

GPSログはこちら「log20070415_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


走行経路2


走行経路3


走行経路4


ルートプロファイルです。距離は約65km、累積標高は登り1183m,下り1678mとなりました。結構アップダウンが大きかったですね。No.104のピークは上田市民の森公園です。わずか1km位の距離で150m位登っているので、勾配は15%!? 道理で全然乗れなかった訳だ(^-^; この区間だけは押して歩いてました。


さて、長年の懸案であった、と言うほど大げさなことではないんですが、いざやろうと思ってもなかなか始められなかった中山道ツーリングの一部を始めることが出来ました。そういえば、NHKでも中山道ウォーキングやってたし、今度は甲州街道だっけな? 今回も街道ウォークの一団に出会いましたし、単独行動のそれらしい人もチラホラ。なんだか街道歩きのブームが訪れそうな予感。若い人も結構やって居るみたいです。さて、未だ4月、これからいよいよ自転車ツーリング本番の季節です。今度はどの辺りの中山道を走ろうかな?


All Photographs by Ryo Masuda 2007.
Took a photograph with IXY Digital 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
Special Thanks 'カシミール3D Ver.8.7.1' 1994-2006 Sugimoto Tomohiko.


この記事は[2024.01.27]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp