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風まかせ旅紀行

新潟県 十日町-松代-犀潟 vol.1



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2008年9月23日

この9月は、土日の度に天気が下り坂で、まともに走りに出られずじまい。そんな調子で9月も終わりが見えてきた23日、月曜日を挟んで単発の休日に、久しぶりに輪行してみることに。行き先は、以前から考えていた新潟県十日町市から上越市に出るコース。信濃川の河岸段丘を見てから、東頸城丘陵を突っ切って日本海に至る、なかなか変化に富んだ、しかし足に来そうなコースです。基本的にほくほく線にそったコースなので、足が動かなくなったら最寄りの駅へ待避しようという考え。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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お馴染み「たにがわ401号」

もうすっかり慣れた、熊谷駅を午前7時11分に出る「たにがわ401号」。休日なのに相変わらずガラガラで輪行するサイクリストには有りがたい存在。越後湯沢駅止まりなのがちょっと残念。


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ほくほく線出発待ち

午前8時過ぎ、越後湯沢駅に到着。ほくほく線の犀潟行き普通電車に乗り換えます。右は先に出発する金沢行きの特急「はくたか」。いつかはそっち方面にも足を伸ばしてみたいんですが。仕事では何度か乗ったこと有るんですけどね。
出発間近になって連絡通路のおソバ屋さんが営業している事に気が付きました。20分も待ち時間が有ったからここで腹ごしらえすればよかった・・・。次回の課題だな。


9時過ぎに十日町駅に到着。パタパタと5号車を組んで出発。まずは最寄りのコンビニに寄っていくことにします。なんせこの先、予定ルート上には頸城丘陵を抜けるまでコンビニが有りませんので。


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信濃川左岸を目指す

セブンイレブンでオニギリ2個とフルーツケーキ2個、お茶とカフェオレを購入。家から持参したカロリーメートをカフェオレで流し込んで、ひとまず信濃川左岸を目指します。


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十日町橋で信濃川を渡る

十日町橋で信濃川を渡って、信濃川左岸へ。車では何度か通ったことのある橋ですが、自転車で渡るのは初めて。ご覧の通りの曇り空ですが、直射日光が無いのは、サイクリストにとっては好条件とも言えます。


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県道49号線を行く

信濃川左岸、県道49号線(小千谷十日町津南線)を走ります。対岸の国道117号に比べて、車少なくとても走りやすいです、多少のアップダウンに目を瞑れば。[左]

稲に混じってチラホラと見えるのは蕎麦畑。十日町と言えば繋ぎに海草(布海苔)を使うへぎ蕎麦が有名です。あの一種独特な歯触りとツルツル感が大好きで、家で蕎麦と言えばへぎ蕎麦ばっかり食べてます。[下]


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時折見掛ける蕎麦畑

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今日のハンドル周り

今日のハンドル周り。いつものようにGarmin eTrexと1W-LEDライト。今日はトンネルを数カ所通る予定なのと、帰りは午後8時過ぎになるはずなのでライトは必須。suuntoの心拍計は、ハンドル周りが空いてないので腕に装着。[左]

向こうに見えるのが、信濃川右岸。明からに向こうの方がなだらかで走りやすい・・・。道の選択誤ったかなぁ? まあ、国道ならぬ酷道を走ってみるのも一興。[下]


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断崖の左岸となだらかな右岸

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国道353号

やってきました、酷道、いや、国道353号の「大雨時の通行止め」案内板。隣には道幅減少の案内板もあります。対岸の国道117号とはエライ違いです。ちょっと暑くなってきたので、一枚脱いでTシャツ一枚に。


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鷹ノ巣トンネル

国道353号、信濃川の宮内取水ダム近くにある鷹ノ巣トンネル。入り口だけは断面が大きくなっているのですが、直ぐに狭くなります。トンネル中は素彫りの上にコンクリートが薄く吹き付けられているだけ。


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スピード注意

こんな風に、崖っぷちにタイトなコーナーが続く国道353号。ちょっとオーバースピードでコースアウトすると、信濃川にダイブしちゃいそう。くれぐれもスピードの出し過ぎにはご注意を。


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東京電力の信濃川発電所

鹿渡新田まで来ると、信濃川発電所の巨大な導水管が斜面に横たわっているのが見えてきます。これは東京電力の発電所で、同じ名称のあるJR東日本の信濃川発電所とは別物。信濃川上流の西大滝ダム長野県内)で取水され、地下導水管を通して下流へ送られ、落差を利用して発電します。


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忘れそうだけど国道353号

路肩にぽつんと立つ国道353号を示す標識。これが無ければ国道を走っていることを忘れそう。


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見事なハサ掛け

折りしも、稲の収穫真っ最中の時期で、アチコチで昔ながらのハサ掛けを見ることが出来ます。この日見た中では、一番大がかりだったハサ掛け。コンバインで刈り取るとコンバイン内で脱穀、専用コンテナで集積という流れが一般的ですが、この辺はハサ掛けが大して珍しくもない位に見掛けます。自主流通米の分なのでしょうか?[左]

JR飯山線の越後鹿渡駅を過ぎて、いよいよ信濃川を離れて東頸城丘陵へと分け入っていきます。まずは豊原峠の下を抜ける豊原トンネルを通過しなければなりません。今日、通過する予定のトンネルの中では最も長いトンネルです。[下]


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豊原トンネルへ向かう

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建設中の国道353号バイパス

松之山下蝦池で建設中の国道353号バイパス。前に見える丘陵をトンネルでパスし、3.2kmの峠越えの道程を1.6kmへと短縮すると共に、雪から解放することになります。元採れるの?と聞かれると「それは無理」ということになるんでしょうけど、走ってみると、結構キツイ峠越えだし、新潟の雪を知る身としては、採算だけでは割り切れないんですよねぇ。
現道は、写真左側に続き、見えているトンネル入り口の上を、左から右へと登っていきます。


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道端に咲いていた花

道端に咲いていた綺麗な紫色の花。キク科かな? 曇なのが幸いして色が綺麗に見えます。


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収穫前後の田圃が並ぶ

バイパストンネルの上を行く現道から見える田圃の風景。手前は既に収穫を終えています。


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ススキが揺れる登り道

道の両側に揺れるススキを見ながら登っていきます。こんな何気ない風景でも「出掛けてきて良かった」と思えてしまいます。


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「美人林」の案内板

ちょっとした峠を越えて、松之山観音寺まで降りていくと「美人林」の案内板が出てきます。今日一つめの目的、美人林に寄っていくことにします。案内に従って右折。


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かの有名な・・・

非常に有名な、赤い車庫に書かれた「美人林」への案内。この大きさなら見落としようがありません。


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なるほど綺麗

案外な急坂を登って美人林に到着。美人林というのはブナの林の事なのですが、綺麗な様子を「美人」に準えて「美人林」と呼ぶようになったとか。また、標高300m程度と比較的低い土地に、ブナ林が広がっているのは珍しいんだそうです。[左]

春になると、根元が一面残雪に覆われたまま新緑を迎えます。カメラマンで一番混雑する季節でもあるらしい。この日も、チラホラと見物客が来ていました。[下]


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新緑の頃も来てみたい

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青空がチラホラ見えてきた

美人林を後にして、松之山光間を通って国道353号に再度合流します。さっきまでは曇天だった空に、少し晴れ間が覗くようになってきました。


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県道80号線

500mほど国道353号を北上した後、松之山新山で県道80号線へ入ります。最初は広かった道幅も松之山水梨に入ると、一車線の細道になります。[左]

松之山水梨から2.5km程走って渋海川を渡ると、国道403号に合流。これを上越市大島方面へ向かいます。ご覧の通り快適な2車線ですが、車の通りは皆無と言っていい位。まあ、この先に控える細道を考えれば、車が来ないのも当たり前。大半の車は国道253号を通っているのでしょう。[下]


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貸し切り状態の国道403号

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峠校跡

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峠トンネル

緩やかだった登りが突然急になって、その名も峠という集落を通ります。ふと見ると、木造の大きな建物が。なんか学校っぽいな?と思ったのですが、その通りで傍らには「峠校跡」の石碑が建っていました。今は農作業用に使われているようで、この日も中から脱穀の音が聞こえて来ました。[上]

旧道とはやや離れたところに穿たれた峠トンネル。十日町市上越市の行政界はもう少し先。[左]


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峠トンネルの先から東を見る

峠トンネルを抜けて、十日町市上越市との市境付近に来ると、前方が開けて眺めが良い場所が有ります。正面に見えているのは大倉山(497.4m)か?


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保倉川

峠から暫くは下り坂。あっという間に駆け下りて上越市大島区棚岡に入ります。保倉川に架かる橋の上で、この後どのルートを辿るか、休憩がてら考えます。このまま保倉川沿いの県道43号線を下りていけば、後は大したアップダウンも無く日本海に到達出来そう。ただ、そうなると交通量の多い国道253号を虫川辺りまで走らざるを得なくなります。ううむ、それは避けたい。それならばアップダウンの方が幾ばくかマシと、国道403号を辿る事にしました。


走行経路1十日町駅から美人林までの走行経路です。信濃川沿いの国道353号が予想以上の細道でした。多少の覚悟はしていたんですが。ただし交通量は皆無に近いですので、変わったところが走りたいサイクリストにはお勧め。


走行経路2、美人林から大島までの走行経路です。基本的に国道403号を辿っています。

レポートはVol.2に続きます・・・



All Photographs by Ryo Masuda 2008.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2024.01.06]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp