風まかせ旅紀行
新潟県 米山一周・桜坂峠 Vol.2
初めて柏崎港に来ました。海沿いは今すぐ雨になる心配は無さそうです。向こうの方は工業関係の岸壁らしい。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
こっちには舟屋の前に並んだ漁船。う〜ん港だなぁ、という風景を眺めながら一休み。[左]
柏崎港の直ぐ隣にある番神岬。12500地図を見ると鳥居のマークがあるんですが、それは見えている鳥居の事を指しているんでしょうか。[下]
海沿いの道から旧北陸道(旧国道8号)に入って鯨波3丁目。海沿いの道といっても、この辺りは丘陵がそのまま海に落ち込む地形なのでアップダウンの連続です。[上]
下に見えるのは信越本線。柏崎駅-直江津駅間は車窓から日本海の眺めが素晴らしい。直江津駅から先の富山方面は長大トンネルの連続なので、これほどの眺めは得られません。その代わり、あの自転車道が有るのですが。[左]
交通量の少ない旧道を行くつもりが、勢い余って米山大橋に突入。ご覧の通り路肩は無きに等しく、徒歩・自転車にとっては危険極まりない国道です。
海・山・橋に一体感、天空の橋 米山大橋(柏崎市)・・・にいがた土木構造物めぐり
青海川から笠島に向かっては緩やかな下りになる国道8号。この先に北陸自動車道の米山IC入り口があります。
笠島から国道8号を離れて、旧旧道へ入ります。正面を降りていけば笠島漁港、左へ入っていくと笠島駅の近くを通って旧国道へ出られる、はず。これで現国道8号の芭蕉ヶ丘トンネルを回避する事が出来ます。なにより車に脅かされずに風光明媚な景色が思う存分に見る事が出来ます。
笠島駅遠景。向こうの米山第2トンネルから、ちょうど貨物列車が出てきました。その右には単線時代の隧道が残っているのですが、これではちょっと見えないな。
x4で望遠してみると、貨物列車が出てきているトンネルに右に、煉瓦造りが見えますね。あれが単線時代の遺構です。
旧国道8号から見える、田塚鼻の牛ヶ首層内褶曲。柏崎市指定の天然記念物になっています。
上下の地層が整然としているのに対し、真ん中の層は不規則に曲がったり途切れていたりします。米山周辺にはよく見られるらしい。
誰も通らない旧国道8号。センターラインがうっすらと残っています。正面のガードレールだけが新しくて目立ちます。
旧道から見た現国道8号の上輪大橋。結構高い所を走ってますね。
現国道の橋とは天と地ほどの違いがある小さな橋を渡ります。ここまでは舗装路だったんですが、なんだかその先が不安な感じ。もしかして?
ああっ、やっぱり未舗装路の登場。未舗装というより舗装の上に土砂を敷いた感じです。幸いカーブの先で直ぐに舗装が復活しました。
上輪大橋の真下にあるガソリンスタンドの廃墟。その向こうにあるのは茶屋跡らしい。近くにある胞姫神社へ参詣する人が立ち寄ったのでしょう。[左]
旧道から見た聖ヶ鼻。波打ち際に遊歩道のような道が見えますが、これが単線時代の信越本線跡。土砂崩れの向こうにトンネルが少しだけ見えています。[下]
上輪集落側の廃線跡。手前の車が停まっている辺りの広くなっている所と、その向こう、車道になっているのがそれでしょうか。この区間の信越本線は官営ではなく、私鉄(北越鉄道)として開通した歴史が有ります。
聖ヶ鼻手前で、旧道は一旦現国道8号に合流します。現国道8号は米山トンネルへ吸い込まれていきます。うーん、トンネルはなるべく回避したいなぁ、ということで、米山トンネル上輪側の脇にある旧道へ入ってみます。なにやら意図的に舗装が剥がされているような感じです。
少し行くと現役当時の舗装が復活。これなら抜けられるかも?と期待してしまいます。ちなみに国土地理院の地図上では旧道もちゃんと向こう側まで繋がっているのですが、さて実際はどうか。
旧道は跡形もなく滑り落ちていてお終い。向こうには引きちぎれたガードレールがぶら下がっています。5号車を担いで歩いていけばあるいは・・・、いや、もの凄く滑りそうな斜面だから危険すぎるなぁ。
ということで回れ右して、意を決して米山トンネルを通過する事に。リアのフラッシュライトを付けてきておいて良かった。[左]
米山トンネルを抜けて、暫くは国道8号を走ります。[下]
竹鼻から柿崎へ向かう途中で国道8号を離れて、再び旧道へ。しばらく信越本線と併走します。
柿崎の街中に入りました。ここを走るのは初めてだったかな? この先の上下浜から直江津側は走った事があります。このまま出発地点の道の駅に戻れば最短距離ですが、時間があるのでもうちょっと直江津方面へ行ってみる事に。[左]
現国道と較べるまでもない交通量の少なさですが、それでも時折車が行き交うのと、道幅が狭い所が多いので油断は禁物。[下]
旧街道は海沿いから少し離れた微高台地(多分その下は砂丘でしょうね)の上を進むので、海が見えません。少し脇道へ逸れて海沿いへ。
潟町で見付けた古そうな道標。「奥州道」「米山道」と刻まれています。「奥州道」は、今通ってきた旧北陸道の事。文献以外でこの名前を目にするのは初めてです。ボンヤリ走っているから、色々と見落として居るのかも。googleで検索すると、ちょっと前までは違う向きで立っていたようで(北陸道に面して米山道の字があった)、ここ最近正しい向きに直されたらしい。
この道標のある交差点で「米山道」方向へ進みます。潟町駅の西側で信越本線を越え、鵜ノ池と朝日池の真ん中を抜けると、田圃の真ん中に。[上]
田植えが終わったばかりの水面に空が映って綺麗。曇天なのに暗さを感じないのは、この為かも知れない。[左]
撤収完了
16時過ぎ、道の駅「よしかわ杜氏の郷」に戻ってきてました。5号車を輪行バッグに収納して、車に積み込んで撤収準備完了。
走行経路4、飯塚邸から鵜川神社、柏崎港を経由して青海川駅付近までです。
走行経路5、青海川駅付近から笠島駅付近、米山トンネルを経由して米山駅付近までです。
走行経路6、米山駅付近から柿崎、三ツ屋浜、潟町を通って出発地点の道の駅「よしかわ杜氏の郷」までです。
ルートプロファイルです。走行距離は81kmほど、累積標高は1200m弱でした。GPSログはこちら「log20100529_0.gpx」です。カシミール3DやGoogleEarthでご覧下さい。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
久しぶりに峠らしい峠道を走りました。今にも雨粒が落ちそうな曇天の空と、肌寒い気温でしたが、登り道で汗だくの自分にはお誂え向きの涼となって、なんとか乗ったまま登り切る事が出来ました。晴れて暖かだったら登り切れなかったかも。にしても、全く登れなくなったなぁ。こうなるとフルカーボンの軽量バイクが欲しくなるのですが。
さて、これで新潟県内の海沿いは、南は糸魚川から北は新潟市の五十嵐浜付近までGPSログが繋がりました。後は五十嵐浜から紫雲寺辺りまでと、笹川流れを走る事が出来れば海岸線はほぼ制覇と言う事になりますが、ハテサテ。親不知子不知は自転車にはツラいしなぁ・・・。
All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.11.28]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp