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風まかせ旅紀行

新潟県 米山一周・桜坂峠 Vol.1



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2010年05月29日(土)

新潟県内を走ったGPSログを眺めていると、柏崎−柿崎の間の海岸線沿いが抜けているのが目立ちます。この区間、国道8号しか走るルートが無い上に、狭いトンネルが待ち構えているので、これまで避けていたのです。長岡市内の前線基地に居るうちにログっておくかということで、道の駅「よしかわ杜氏の郷」をスタートして、米山山麓を左回りするコースを設定。

前日「早く寝よう」と思いつつも、ウダウダと時間が過ぎて寝たのは午前1時過ぎ。翌朝、ゴソゴソと布団から起きたら、既に午前8時半。オーディオのタイマを寝たまま止めたらしい(^_^; 予定の走行距離は75km程と短めなので、これから出発してもOKだろうと、車に5号車と道具を積み込んで出発。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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曇天の下、出発

道の駅「よしかわ杜氏の郷」を出発。ご覧の通り空は曇天。曇天だけなら良いんですが5月末と思えないほどの寒さ。走り出せばそれほど気にならないかな?と思ったんですが、走り出すと寒いのなんの。持ってきたモンベルのライトシェルベストを早速着込むハメに。久しぶりの27インチ車の乗車ポジションに少々面食らいながら進みます。


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原之町

道の駅を出てから3km程行った所の原之町。ここまでは以前も走ったことがあるコースです。以前はここから朔日峠へ向かいましたが、今回はもう少し先から南へ向かい、米山の南西側にある桜坂峠を目指します。[左]

どんよりとした黒い雲。うーん、雨降りそうだなぁ。でも、車の通りが非常に少なく、走りやすい道です。地図上でルートを検討して、実際に走ってみてこういった道に出会うと「してやったり、ウヒヒヒ」と思ってしまいます(^-^;。[下]


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良い道

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田んぼは田植え直後

田植え直後の田んぼ。天気はイマイチですが良い風景。田んぼに空が映るせいか、暗い感じはしません。


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あっちのほうを越えるのかな?

あっちの丘陵を乗り越えることになるのかな? そういえば出発前に標高差を確認してこなかった。登れるのかなぁ。


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道と丘陵が近くなって来た

田んぼと丘陵の距離が、だんだんと小さくなってきました。


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道幅も狭くなってきた

道幅の小さくなって、センターラインも無くなりました。冬期は大変だろうなぁ。


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登り坂も急に

更に道路は狭隘に、そして勾配もきつくなってきました。


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2車線道路復活

国田から岩沢の間、狭隘で急勾配の地点を越えると、2車線道路が復活。暫くは勾配も緩い区間が続きます。[左]

山直海(やまのうみ)でちょっとしたピークを越えると、行く手がパッと拓けて前に山が見えてきました。尾神岳と兜巾山でしょうか。だとすれば、これから目指す峠が二つのピークの右側。まだまだ登ります。あの二つのピークの真ん中にも峠道があるらしい。12500地形図では点線になってますが。[下]


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行く手が急に拓けた

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まだ田圃が続く

まだまだ田圃が続きます。時間が経つに従って空はやや明るくなってきたような・・・、気がするだけな。でも雨ザーザーに遭遇する感じではなくなってきました。[左]

営業していない温泉施設を通り過ぎて、吉川に掛かる小さな橋を渡ると、ヘアピン状にカーブしつつ一挙に80m程登ります。立ち往生してクリートは外れないまま立ちゴケするかと思いましたが、何とか登り切ります。こういう所に遭遇すると、カーボン製の軽いバイクが欲しくなっちゃいますねぇ。写真右側が登ってきた道。[下]


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本格的な登り道に

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登り道が続く

ヘアピンカーブを登り切った所で一休み。ハーハーゼーゼーしつつ行く手を見ると、また登り坂が続くようです。まぁ峠まではそんなに距離無いはずだし、めずらしく頑張ってみるか。


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登った先にこんな風景が

石谷まで来ました。ヘアピンカーブを登った上にこんな平らな風景が有るなんて、考えていませんでした。田んぼの周囲にポツポツと立つ杉の木が印象的。東頸城丘陵にはよく見られる風景です。


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道の両脇に並ぶ駐車場

道はまだまだ登り続けます。車線は完全に1車線。小型車なら兎も角普通車同士のすれ違いには神経を使いそうです。道の左右に建っているのは駐車場。おそらく数軒で共同のものでしょう。冬期、除雪された道に直ぐ出られるように、道の傍に駐車場を作るんでしょうね。家屋の傍だと市道まで出る所は自分で除雪しなくてはなりませんから。


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この辺りは現役の家屋が多い

あ、あれも現役の家屋ですね。もしかして農繁期だけ使っていて、冬は平野に降りてしまうのかも知れませんが。いや、それだと雪の重みで倒壊しちゃうから通年で住んでいるのかなぁ。


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簡易郵便局兼JA支店

川谷まで来ました。左側の民家は郵便局兼JAの支店。道はさっきよりも勾配がきつくなった感じ。既に脚はへろへろで、歩くよりも遅くなっていますが、意地で自転車から降りずに登り続けます。[左]

さらに勾配がキツくなったところで小休止。ペットボトルのお茶をゴクゴクと飲み、カロリーメートを補給している所へマイクロバスが通りかかりました。学校のバスらしい。あれ?今日は学校がある日か。[下]


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砂防ダム付近で小休止

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勾配はこんな感じ

勾配はこんな感じ。10%は無いかな? でも10kg超のシクロクロスと脂肪ばかりで重い体に、弱〜い脚ではノロノロと登るのが精一杯。ダンシングで駆け上がる、なんて事は出来ません。しかも、ギアは既にインナーローで後が有りません。これ以上の勾配になったら押して歩くんだなぁ。


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桜坂峠

上の坂道を何とか登り切り、峠直下にある集落を過ぎて、ようやく桜坂峠に到着。峠の手前は上越市、向こう側は柏崎市です。GPSのデータに依ると標高426m。峠直下の約2kmちょっとの道程で約200mの標高差なので平均9%の登り勾配。こりゃキツイわけだ。


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柏崎側に降りていく

桜坂峠を越えて柏崎市側=北側へ降りていきます。南の上越市側には峠直下まで家屋が有ったのとは対照的に、暫くは集落が全くありません。最もこの地形では稲作どころの話では無いので、集落が無いのも当たり前。必然的に道の作りも簡易になり、ガードレールも有りません。谷に滑り落ちることのないようにスピードを抑えて慎重に下ります。


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細くて危険な道が続く

自転車であちこち走るようになってから随分経ちますが、こういう道は何度走っても手が震えるほど緊張します。殆どが単独行の筆者の場合、ここで落車して谷に落ちれば、誰にも発見されることなく朽ちる事になるでしょう。


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2車線道路復活

しばらくの間、慎重に下っていくとようやく2車線道路が復活。これで一安心です。[左]

2車線道路が復活した先にある阿相島を通り過ぎて、さらに進んで駒之間。ここは国道353号に指定されている区間。[下]


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国道353号線

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「ようこそ海の柏崎へ」

「ようこそ海の柏崎へ」 綾子舞とは、この近くの集落に約500年前から伝わるとされる古典芸能で、国の重要民俗無形文化財になっています。

重要民俗無形文化財 綾子(あやこ) 舞


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この辺も田植え直後

この辺りの田圃も田植えが終わったばかりのようでした。


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バス停で一休み

標高199mの中山峠を越えて、熊谷のバス停脇に自販機を発見して一休み。実は計画したルート上にもう一つ峠があった事は、帰ってきてからGPSログを12500地形図上に書いてみて初めて知りました。


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3ケタ国道を快走する

国道といっても田舎の3ケタ国道、車の通りは極小で非常に自転車向き。こんな感じで快適に走る事が出来ます。


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飯塚邸

鵜川神社の近くにある飯塚邸。地元の大地主の邸宅で、大戦後に昭和天皇が各地を回った際、柏崎での滞在地となりました。冬季以外は公開されているのかな?と思ったら閉まってました。公開は不定期?

市指定・史跡 秋幸苑と行在所


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鵜川神社の大ケヤキ

鵜川神社の大ケヤキ。以前から地図上で気になっていて見に行きたいとは思っていたのですが。「大ケヤキ」だから離れた所からでも目立つだろうと考えていたのですが、近くに来てもそれらしい木は見当たらず。案内に従って鵜川神社の境内へ行ってみると、ははぁこれでは分からない訳だ。


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鵜川神社の狛犬

鵜川神社の狛犬。犬というより獅子かな?

鵜川神社の大ケヤキ


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昭和天皇の御散歩道

鵜川神社を出て国道353号に出ると、こんな案内板が立っていました。[左]

飯塚邸にお泊まりになった昭和天皇はこの辺を散歩したんだなぁ。当時はこの道は無かったかも知れませんが(有ったとしても砂利道だったでしょうね)、余り風景は変わってないかもしれません。[下]


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御散歩道周辺

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田圃仕事のお婆ちゃん発見

道なりに柏崎港方向へ。田圃仕事のお婆ちゃん発見。というか若い人が居ない・・・。


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旧北陸道に出た

海沿いの旧北陸道(だと思う)に出ました。

この先柿崎まではここまでの道程とは対照的に、海沿いを走る事になります。今度の難敵は急坂ではなく国道8号の交通量か。

レポートはVol.2に続きます。


走行経路1道の駅「よしかわ杜氏の郷」から山直海までです。


走行経路2、山直海から石谷、桜坂峠で上越市から柏崎市へ入って阿相島までです。


走行経路3、阿相島から熊谷を通り中山峠を越えて鵜川神社付近までです。

レポートは2ページ目に続きます。



All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.11.27]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp