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風まかせ旅紀行

新潟県 胎内・村上ポタ Vol.2



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大工町

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見回り中の猫

村上城址を後にして、市街をウロウロするうちに大工町に来ました。元冶元年には町内38軒のうち、大工が18軒、桶屋が10軒有ったと記録されているそうです。[上]

細い通りで目が合った猫。不審者を見咎めるようにジッとこちらを見ています。残念ながら目と目で通じ合っているかどうかは分かりません(古。[左]

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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国道290号へ

村上市街を離れて、国道290号で胎内方面へ向かうことにします。途中で桃川峠と梨ノ木峠の2つの峠えを越えることになります。峠と行っても標高差100m足らずの低い峠だから登れる、はず。


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歴史の有りそうな石

青看板の先にあるY字路に歴史の有りそうな石が鎮座していました。石仏?それとも道標? 字らしきものが彫られているのは分かるのですが、サッパリ読めませんでした。庚申塔じゃなさそうだしなぁ(庚申塔はこの後ろに有りました)


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国道290号を快走

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新潟の5月末の典型的な風景か

上助渕で国道7号を横断すると、国道290号に入ります。良いお天気、良い道、極小な交通量、オマケに追い風に押されて30kmhペースで進みます。[上]

この時期は、青空と白い雲が、頼りなげな苗がチロチロとしている田圃に映る風景が良いですね。なんというか、瑞々しい景色です。[左]



上の写真の少し先から

久しぶりの動画で様子をお届け。水面に空が映って上も下も空のようになって、まるで空中を進んでいるような感じ。


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峠に向かって登りだした

桃川峠に向かって緩やかに登り出しました。この調子なら登れるかな・・・。


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桃川峠

桃川峠に到着。峠の向こうは関川村です。GPSログによると峠の標高約100m。麓の桃川集落が標高20m〜30mなので、標高差は80m弱ですね。[左]

関川村宮前に向かってダウンヒル。直ぐに平野の田圃風景が戻ってきました。[下]


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峠を降りて関川村宮前

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女川

女川に掛かる女川橋を渡ります。橋の上から向こうに見える商店前の自販機を見つけて水分補給。


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残雪と田圃の風景

向こうの方に見える山には雪が残っています。


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ガソリンスタンド裏手を行く国道290号

国道290号を辿って高田橋を渡り、米坂線越後大島駅近くまで来ました。ガソリンスタンドの裏手を行く国道290号。ちなみにガソリンスタンドのさらに右側は国道113号。つまりこのガソリンスタンドは、国道に挟まれているんですねぇ。


越後大島駅のホーム。今は1面1線のホームなのですが、反対側にもホーム跡のようなものと線路が残されています。2006年までは開業当時(昭和6年)の木造駅舎だったそうです。


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米坂線を越えて山本・鍬江方面へ

越後大島駅の直ぐ東側の踏切で米坂線を横断して、国道290号を辿って山本・鍬江方向へ。



上の写真の少し先から

上の写真の少し先から、走行中の様子を動画でどうぞ。


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傍示石

山本の集落へ入る手前に、なにか大きな石の傍に案内板が立っているのを見つけて停車。鎌倉時代に建てられた、領地境界を示すものらしい。奥山荘に関係する遺跡は胎内市村上市に沢山残されていますね。


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傍示石周辺の風景

傍示石周辺の風景。なんか今日はこんな風景ばっかりですね。


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バイパスに来てしまった

何も考えずに進んでいたら、真新しいバイパスに入ってしまいました。鍬江沢川と旧道を一挙に跨ぐ橋を渡ります。旧道に戻るのも面倒なのでこのまま進むことにします。


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峠に向かって緩やかに登る

山本・鍬江の二つの集落をバイパスして、小長谷で旧道と合流。梨ノ木峠に向かって緩やかに登る国道290号。道なりに左にカーブした先が峠です。


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梨ノ木峠

梨ノ木峠。来た道を振り返ってみたところです。少し掘り下げられて切り通し状になった峠です。峠の名を示すようなものは見当たりませんでした。


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坪穴集落の板碑群

坪穴の集落の中にある板碑群。最初からここにあったものではなく、家屋や道路建設に伴って近くから移設されたものだそうで、胎内市の文化財に指定されています。ここのサイトのこのページは詳しいです。


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胎内観音前の胎内川

7ヶ月ぶりに来た胎内観音入口の樽ヶ橋から見下ろす胎内川。今見たら殆ど同じ構図で写真撮ってますね。

越後胎内観音像


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新しい休憩所が出来ていた

胎内川の景色は変わっていませんでしたが、駐車場脇に真新しい木造の休憩所が出来ていました。こりゃいいや。


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中条駅へ向かう

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たぶん旧国道

胎内観音からJR中条駅へ向かいます。ここも以前のルートをトレース。[上]

街道っぽさが残る旧道を進みます。現国道7号が開通するまでは、ここが国道だったはず。国土地理院の国土変遷アーカイブの空中写真を見ると、現国道7号が整備されるまでは、田圃の中の細道がクネクネと続いていたんですねぇ。[左]


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スバル360が走ってきた!

交差点に残る味噌店と思しき建物。なんと、そこへ通りかかったのはスバル360。ヘッドライトとバンパー周りのデザインから見て後期型のようですが、生産自体が1970年で終了しているので、40年以上経過しているはず。走るだけでも凄いのに、ナンバープレートが小さい旧仕様だとすると、一度も登録抹消されたことがないのか!?


JR中条駅にやって来ました。さて、この近くに奥山荘の江上館跡(と奥山荘歴史館)が有るはずなので見ていくことにします。駅前にある観光案内板にも「奥山荘歴史館」の位置が示してあるのですが、これがデタラメで、小一時間探し回る事に。市が設置した地図なのに、市の建物の位置がウソとか色々凄い(笑


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江上館跡

市設置の地図に騙されて小一時間探し回った挙げ句、諦めてセブンイレブンで補給。このまま出発地点の紫雲寺記念公園に戻ろうと道を走り出すと、なんと「<=江上館跡」と、予期せぬ方向に案内が出ているのを発見。矢印に従ってようやく到着。


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館だけど土塁と堀は城郭の様相

奥山荘は中条辺りを中心に栄えた中世荘園の1つ。荘園って、中学生辺りで教わりましたね、確か。特にこの奥山荘は遺跡が多く残っている事で知られているそうで、ここもその遺跡の1つです。

奥山荘については、「埋もれた古城」のこのページが詳しいです。


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赤いのが建物跡

土塁を登ると、中は白い石と、青い石と、赤い舗装になっています。これ、それぞれが広場、水場、建物を示しているそうですよ。

中で男子高校生(中学生じゃないよなぁ〜)が缶蹴りして遊んでいました。懐かしいなぁ〜。蹴っているのは缶じゃなくPETボトルだったのが今風ですが。


とりあえず目的は達成したので、あとは紫雲寺記念公園に戻るだけ。


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櫛形山脈を左手に見ながら走る

田圃に移る櫛形山脈を眺めながら進みます。ちなみに櫛形山脈は日本一小さい山脈で、最高峰の櫛形山でも標高は568m。1日有れば縦走出来ちゃう距離(14km)しかないそうです。

櫛形山脈(櫛形山)くしがたさんみやく(くしがたやま)
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集落の中に必ず水路がある

中条から塩津、上城塚、大野、戸野港と道を辿ります。ここは江戸時代に干拓された紫雲寺潟を取り囲む形で出来た村々で、つまり、かつての紫雲寺潟の畔でもあります。だから田圃のど真ん中に「港」の地名が残っているんですね。

新潟県の「落堀川水系河川整備基本方針」に紫雲寺潟の歴史が纏められています。pdf注意。


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大井川

相馬、湖南を通ってから、紫雲寺潟を一挙に横断します。途中で大井川を渡ります。上流は新発田市方向。向こうに見える盛土と真新しい橋は、日本海東北自動車道のもの。まだまだ部分開通ですが、下越方面へポタリングに出掛ける敷居が低くなりました。今日も使いましたし。


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紫雲寺の海岸へ出てみた

紫雲寺記念公園に戻ってきました。折角なので駐車場をスルーして海岸に出てみました。ここに来るのは去年10月末以来2回目(多分)。


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人影もまばら

海岸で遊ぶ親子が1組。それ以外は人影もありません。波打ち際で遊ぶにしても、まだちょっと肌寒いか。


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帰りの車中から見る夕日

紫雲寺記念公園内の駐車場に戻って本日のポタリングは終了。車に5号車を積み込んで撤収です。帰り道は急ぐ理由がないので、一般道をトコトコと走らせます。もう一つの理由は、途中で夕日が眺められるから。途中で海沿いの国道402号へ出てみました。


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この日は佐渡の向こうに日が落ちた

佐渡島の向こうに沈む夕日。この日は佐渡島のシルエットがビックリするくらいはっきりと見えていました。こう見ると近くて大きいですねぇ。そのうち行ってみたいと思っています。が、なかなか行けません。


走行経路3、岩船から瀬波温泉を通り村上市街へ。その後国道290号で桃川峠へ向かいました。


走行経路4、国道290号をトレースし、桃川峠から宮前、荒川を渡って越後大島駅前を通り梨ノ木峠へ登りました。


走行経路5、梨ノ木峠から坪穴、胎内観音前を通って中条駅前へ。中条駅前で一休みした後、江上館跡を探して中条市街を迷走。その後、塩津、戸野港を通り、出発地点の紫雲寺記念公園へ戻りました。


ルートプロファイルです。走行距離は108km弱、累積標高は約1200mでした。最高地点は梨ノ木峠の約120mでした。GPSログはこちら「log20100530_0.gpx」です。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


約半年ぶりの新潟県下越地方のポタリングでしたが、海沿い有り、平野有り、丘陵有りと一日で色々な風景を見て回ることが出来ました。丘陵といっても褶曲地形の東頸城丘陵地帯とは違って、こちらのほうが穏やかな風景(と道)なんだなぁ、と改めて感じました。



All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.11.29]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp