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風まかせ旅紀行

九州4県+広島県放浪 2日目 佐賀県唐津市〜長崎県諫早市 Vol.2



地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)

庄金集落から国道207号へ、少し進むと右側から国道207号のバイパスが合流してきます。その辺りから平野が切れて、経ヶ岳の裾野と有明海の境界を進むことになります。程なく道の駅「鹿島」を通り掛かったので小休止。


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朝までの景色とは全く違う

有明海と言えば干潟。今日は唐津湾から走り始めて有明海に出て来ました。距離は大したことないけど景色は全然違いますね。


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うっすらと雲仙が見えた

向こうの方にうっすらと見えるのは雲仙普賢岳でしょうか。有明海を眺めていたら、地元の爺ちゃんに声を掛けられ、暫く話しをしました。


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みかんソフトクリームを補給

道の駅「鹿島」を出て幾らも行かないうちに、道の駅「太良」に通り掛かります。折角なので、みかんソフトクリームを補給。佐賀といえばみかんも名産だもんね。


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旧道を進む
太良駅近くから旧道へ入ります。現国道は車がひっきりなしに往き来していますが、旧道は人の気配すら薄い、ひっそりとしたもの。


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曲がり道クネクネ

このクネクネ曲がりつつ、だらだらと続くのが好きなのです。飛ばせないけど止まらないのでいつの間にか、距離を稼げるのです。太良駅の先、本町付近で現国道207号に出ます。現国道も経ヶ岳から有明海に落ちる尾根を登ったり降りたり。


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歴史のありそうな橋に来た

国道を走るのも飽きた頃、牟田付近で右に別れていく旧道を見掛けて入ってみました。今里川に掛かる歴史のありそうな友尻橋。橋自体は昭和12年のものだそうです。


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佐賀・長崎県

橋の南側に何か読めない案内板が立ってるな、と、よーく見てみると「長崎県 Nagasaki Pref.」と書いてある県境表示なのでした。偶然にもちょうど県境の旧道に立ち寄ったのです。


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二級国道時代の名残

その錆びて朽ちかけた県境表示の足元には、こんな石柱の表示も残っていました。こちらは暫く朽ちなさそうですね。

道路:道の相談室:道路についての定義・用語 - 国土交通省


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ここも旧国道、たぶん

長崎県に入って小長井町井崎辺り、今度は左に別れていく細道へ入ってみることに。GPSの地図を見ると通り抜けられるはずだけど、そうも思えない道幅。でも1970年くらいまでは、ここが佐賀と諫早を結ぶ大動脈であったらしい。


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有明海の潮干狩り

竹藪を抜けると目の前は有明海、そしてその向こうに雲仙。干潟では潮干狩りをやってました。


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座礁したように見えちゃう

長崎本線・小長井駅手前から、再び国道207号をひた走り、高来町水ノ浦で、またまた脇道へ。干潟には台船が鎮座していました。こうやって係留するのか。


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旧国道で旧街道?

そのまま道なりに進んで、高来町溝口辺り。国土地理院で1969年の空中写真を確認すると、まだ現国道の姿は無くので、ここが国道だったのでしょう。地割りに宿場の雰囲気も残っていますが。


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アップダウンの連続

高来町町名から高来町黒崎と続く旧道。小さいアップダウンの連続です。


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バイパスとの分岐を過ぎて直ぐ辺り

旧道と現国道を行ったり来たりしつつ諫早市中心部へ向かいます。長田バイパスの分岐を過ぎた所で、国道207号に出ました。車の大半はバイパスの方へ行ってしまう様で、静かな通り。今日の目的地はもうすぐです。


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天満町辺り

市街地に入りました。向こうの青看板に諫早駅が出て来ました。先ずは諫早駅へ行ってみよう。


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本明川を渡る

本明川に掛かる四面橋に来ました。こっちは下流側。後で諫早城址に保存されているめがね橋を見に行くつもり。


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下流方向

こちらは上流方向。上流方向を向いているのに、その先は大村湾というのが、ちょいと不思議に思えてしまう位置関係ですね。伊万里から大村湾側を走るのも良いだろうなぁ。


四面橋の西側直ぐの交差点を右折。県道16号線で駅へ出ました。長崎本線と大村線、島原鉄道が乗り入れる洒落た駅舎は、昭和9年に建てられた物だそう。


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めがね橋

駅前から、県道16号線をとって返し、本明川沿いの道で諫早公園までやってきました。この公園内に移築保存されている、めがね橋。昭和36年まで本明川に掛かっていた石造りのアーチ橋です。

諫早公園
諫早眼鏡橋諫早市


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段差が変わる仕様

昭和33年に国の重要文化財に指定され、その後の川の拡幅工事に際に、この場所に移したのだそうです。


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太鼓橋的な

折角なのでテクテク登ってみます。そう、橋を渡るというより、登って降りてという感覚ですな。


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現地の案内板

傍らに設置されている案内板。本明川に掛かっていた当時でも、築100年を超えていたんですね。水害にも耐えた頑丈さが仇となって引退というのは皮肉なものです。


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現役の頃の写真

後ろに写っている大きな屋根は安勝寺だろうか。とすれば本明川右岸から撮ったのでしょうか? アーチ橋は自重で安定なんだろうから、長く保つんだろうな。コンクリートアーチ橋の万代橋(新潟)などでも、築80年を越えているし。


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車両通行止めの踏切

めがね橋から諫早市体育館の脇を通り、そのまま南下して島原鉄道の踏切を渡ります。向こうに見えるのが、その体育館。幅は広いのですが車両通行止め。県道41号線が広くなる前は、ここが通りだったんだろうなぁ。


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丁度列車が来た

なんて考えているうちに「カンカン」と警報が鳴り始めました。これだけ街中で、遮断機も無く列車が横切る踏切というのは、ちょっと新鮮。


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休憩中の2513号

島原鉄道本諫早駅の裏手に来ました。留置線には気動車の2513号が休憩中だったので2代目5号車と記念撮影。新潟鐵工所で作られた車両だそうで。


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ピカピカでした

そんなに新しい車両じゃ無いらしいけど、メンテナンスに手を掛けているのか、ピカピカで古さを感じさせません。海沿いを走るからメンテナンスは大変だろうなぁ。しかし、この黄色というか収穫の稲穂色、良いですね。


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子守娘

側面に描かれているのは子守娘でしょうか。「島原の子守歌」の中に「おどみゃ島原」っていう歌詞が出てくるのですが、それをもじって「おどみゃ島鉄」という事かな? 島原鉄道のwebサイトには、詳しいことが何処にも書いてないんだよなぁ。あ、これと同じ黄色に塗ったロードフレームに、このマスコットをペタリと貼って、島鉄仕様ロードとかどうだろう!?


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丸い石碑

後はブラブラしつつ、ホテルへ向かいます。市役所前と道を挟んで反対側の駐車場脇に、何か石碑が建っているのを見掛けて停車。


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頌徳碑だった

地元の偉人の頌徳碑でした。こういうのは現地へ来なければ、なかなか出会わない情報ですね。


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十八銀行諫早支店

これまた偶然通り掛かった十八銀行諫早支店。元は諫早銀行の本店で昭和6年の建築らしい。旧国立の数字銀行も首都圏じゃなかなかお目にかかれませんが。


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昭和6年の建物

このデザイン(銀行建築というらしい)ですが、建物自体は鉄筋コンクリート造で、外壁を石材で飾る方法だそうです。

(株)十八銀行諫早支店(旧諫早銀行本店)長崎県


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本町のアーケード

広くて明るい本町のアーケード。けど、やっぱり人は少ないですねぇ。今日宿泊するホテルは、この先の本明川沿いに有りました。明るいうちに到着して汗を流した後、このアーケード内にある蕎麦屋さん「そば処戸隠」で夕食を摂って本日終了。

レポートは3日目に続きます。



All Photographs by Ryo Masuda 2014.
Took a photograph with FINEPIX F800EXR by FUJIFILM.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.10.29]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp