風まかせ旅紀行
新潟県 小出・後山隧道・三国川ポタ Vol.1
2010年10月31日
台風一過の青空、とは行かないものの、日中は雨の心配無さそう。その中でも一時的に青空が望めそうな魚沼市・南魚沼市方面へポタリングで出掛けてきました。日曜日にしては珍しく早起き、するつもりでしたが結局起きたのは午前8時過ぎ。ドタバタと機材を車に積み込みて出発。
地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)
ガソリンスタンドで給油したり、日焼け止めを部屋に忘れて取りに戻ったりして、道の駅「ゆのたに」に到着したのは午前9時半近く。早速準備して午前10時前に道の駅をスタートします。朝から大型バスが駐車していて、観光シーズンな事を実感。
まず小出の町中を通り抜けて小出駅方向へ。今日は堀之内駅近くから国道252号を三坂峠方向に進み、峠手前から東の後山トンネル方向へ。そこから魚野川まで下った後、対岸の三国川ダムを登った後、道の駅「ゆのたに」に戻るルートを走ってみるつもり。
魚野川を渡ります。雨の心配は無さそうですが、まだ雲が多い空。でも向こうの方には青空が見えています。時間が経つに従って晴れてくれる、はず。
上越線と只見線の分岐点、小出駅。駅自体は利用したことがないのですが、この辺を走る度に立ち寄ってしまいます。
小出駅前から県道371号線でお隣の堀之内駅方向へ。
堀之内の八幡宮。承和5年(1349)に、京都の石清水八幡宮から勧進されたと伝えられているそうです。
国道252号を六日町方面に向かいます。国道の上を横切っていくのは上越新幹線の高架。今日は峠の手前で魚野川沿いに戻ってくるわけですが。
六日町方面へは2006年9月に走ったことがあります。詳しくは新潟県・堀之内〜三坂峠〜十日町のレポをどうぞ。[左]
明神辺り。少しずつ青空が見え始めました。[下]
明神の集落内に建つ御本陣跡の碑。本陣が置かれる程、かつては往来が多かったという事でしょうか。
明神の集落を抜けて三坂峠方向へ。集落の端っこに小さなお堂が。お堂の向こう側にある道が旧道なのかな?[左]
峠に向かってユルユルと登ります。勾配はさほどきつくないので、ペダルをクルクル回せば割と楽に登り続けられます。[下]
三坂トンネルの1kmちょっと手前まで来ました。道なりに進めば三坂トンネルを抜けて十日町に行く事が出来ます。今日は左に折れて県道388号線で後山方向に向かいます。
紅葉の始まった木々と収穫の終わった田圃と青空。晴れてきたら意外に日差しの強い事に気が付きました。
ひょろっと伸びて、上にだけ緑の葉がポワっと付いている杉の木。収穫の時期は稲を天日干しするハサ木が掛けられるんでしょうね。
左右の紅葉に目を奪われながらも登り続けます。関東なら自転車乗りの一人でも走ってきそうなロケーションですが、誰も来ません。
油断していたら勾配がきつくなりました。そんなに距離は無いようなので頑張って登ります。キラキラ光って見えるススキが綺麗。
市野江(乙)の集落に入りました。国道252号にあった案内板には「後山」と有りましたが、地名には「後山」というのが見当たりません。ただ市野江の集落の中の神社や小学校・郵便局等には後山の名前が見られるので、以前は後山という地名だったのでしょうか。
長さ1kmを越える後山トンネルを避けようと、旧道(峠道)の方へ来てみたのですが、なるほど事前情報通り通行止めのようです。やむを得ず後山トンネルへ向かいます。[左]
県道59号線に入って後山トンネルまで少しの登り。魚沼丘陵の上から東頸城丘陵(十日町)の方向を見たところ。[下]
延長1,205mの後山トンネル市野江側。暗闇に突入する前にヘッドライトとリアフラッシュライトを点灯します。用意してきて良かった。
長い後山トンネルを出ると、右に分かれていく道の先、緑の中に何か穴が見えます。あれが旧道の後山隧道。後山隧道に代わって後山トンネルが出来たのかと思いがちですが、ここはちょっと違うんですね。後山峠に代わって後山トンネル、後山隧道に代わって一村尾トンネルが出来ました。
後山隧道の一村尾側(魚野川側)。隧道自体はそれほどの狭さではありません。でも普通車同士のすれ違いは神経使いそう。問題はこの先の道の狭さだろうなぁ。
さて、その隧道から先の道はこんな状況。素晴らしい眺めが待っていますが、ハンドル操作を誤って崖下に落ちないように。場所によってはガードロープすら有りません。[左]
正面は八海山、左側奥にピークが見えているのは、越後駒ヶ岳でしょうか。[下]
いやぁ登ってきた疲れが吹き飛ぶような素晴らしい風景です。こういうのがあるから苦しいのは分かっていても、ルートに峠越えを選んでしまうんですね。
隧道から先の旧道、舗装もやり直されているのか意外に綺麗。しかし狭い。現役の県道時代からこの狭さだったのでしょうか? 山側にちょっと空間があるから、元々はもう少し広かったのかも?
尾根を回り込むように標高を下げていく旧道。谷の向こう側に現県道が見えてきました。どうやら行き止まりって事は無さそうです。[左]
無事、現県道58号線に合流。隧道まで登り返さずに済みました。[下]
一村尾の集落まで降りてきました。正面には八海山の堂々とした山容が。この辺りに居を構えれば、毎日こんな風景が窓から眺められるのか。南魚沼市内には関連会社の工場が有るんだよな・・・。
一村尾で県道58号線から旧三国街道へ入り、途中で国道17号を横断して五日町駅へ向かいます。
丸坊主になった田圃、八海山の上に掛かる鱗雲。秋だなぁ。
五日町駅に来ました。そう言えば駅に立ち寄るのは初めて?
駅前通り。今は上越線を使ってスキーに来る人は少ないでしょうか。正面の山肌に見えているのが五日町スキー場。スキー場は今でも健在。私も良く行くスキー場の一つです。
県道364号線をそのまま辿り、五日町駅から南に1kmほど進んだ所でY字路を東に入り三国街道を離れます。いや、こっちが三国街道なのだろうか。
青木新田・宇津野新田と県道364号線を道なりに走るうちに、上越線の直ぐ隣に来ました。
県道364号線は、宇津野新田の集落の中で上越線の東側に行ってしまいますが、そのまま上越線沿いに進んでみる事にします。ダメだったら引き返せばいいし。そんな感じで進んでいくと、砂利道の農道になりました。BD-1の向こうに見えるのは坂戸城跡でもある坂戸山(633.7m)。
さらに上越線沿いに進むと、庄ノ又川に行く手を阻まれてしまいました。庄ノ又川沿いの砂利道を上越線の下を潜って進むと、新しい橋が架かっていました。魚野川沿いの宇佐島を通って六日町駅を目指します。
だんだん町っぽくなってきました。六日町駅前までもう少し。
六日町大橋の傍に何かモニュメント的なものが出来ていました。案内板が設置されていますね。
ここが魚野川と十二沢川との合流点だった頃の石垣で、近年、辺りの河川改修工事で出てきたものだそうです。
レポートはVol.2に続きます。
走行経路1、道の駅「ゆのたに」を出発して、小出駅前から越後堀之内駅、国道252号まで。
走行経路2、国道252号を三坂峠方面に走り、県道388号線、後山トンネル、後山隧道から一村尾まで。
レポートはVol.2に続きます。
All Photographs by Ryo Masuda 2010.
Took a photograph with IXY DIGITAL 810IS by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
この記事は[2023.11.19]に加筆修正しました。
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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp