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風まかせ旅紀行

長野県・北国街道 小諸〜善光寺 Vol.1



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2007年9月8日(土)

前日の金曜日、ここ埼玉県は台風直撃で、風こそあまり強くなかったものの、もの凄い雨。一部には避難勧告が出たとか。首都圏の電車は早々と運休・間引き運転になり、遥々千葉から通勤している資材課の課長が会社に辿り着いたのは、午後になってからでした。しかし、午後には雨も止み、土曜日はどうやら台風一過の晴天が期待できそうな雰囲気。

そう言えば、しょっちゅう長野県入りしているんだけど、長野市自体にはろくに立ち寄ったこと無いんだよなぁ〜。上越方面からの帰り道に通過するだけだし、善光寺なんか行ったこと無いし。と言うことで、急に善光寺に行ってみようという事に。折角だから、いつもの場所にも顔を出して(先週行ったばかりだが)小諸市内から北国街道を辿ってみることにしました。

さて、何で行くか、ですが、最初は6号車で行こうかと思っていたのですが、前日、一応試しておこうと輪行バッグに入れてみると、微妙に入らない!? じゃ、2号車で行くか? しかし、ロードで飛ばせるような路面状況は望めないし、と色々迷ったあげく、3号車ことBD-1を連れ出しました。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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JR熊谷駅に停車中の上りMAXあさひ

JR熊谷駅を7時32分に出る「あさま503号」、に乗ろう考えていたんですが、眠気に負けて次の電車に。ちょうど1時間後の8時32分に出る「あさま507号」に乗ることに。熊谷駅に停車する「あさま」って本数少ないんですよね。全体の20%くらいだろうか? 混雑する「あさま507号」の自由席デッキになんとか乗り込んで出発。


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前日は台風だった

わずか45分で軽井沢駅に到着。碓氷峠越えだった頃は、「特急あさま」に乗っても遠く感じた軽井沢でしたが、こうなると完全に通勤圏内。車窓を楽しむ間もなく避暑地に来た感じもありません。新幹線も善し悪しだよなぁ〜。

軽井沢駅の南口でパタパタとBD-1を展開。勝手知ったる道なので、地図も見ずに走り出します。追分までは旧街道を辿ったことがあるので、その分のレポートは割愛。

参照:2007年4月15日 中山道 沓掛宿〜望月宿編


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いつもの標高1003m地点

追分宿に入る直前、現・国道18号の最高地点を通過します。ここを自転車で通過するのは何回目だろう。半分引退状態の1号車でも通ったことがあるし、BD-1も3回目です。

この後、追分宿の出口から、浅間サンライン(県道80号線)へ入り、某所にちょっと顔を出した後、県道134号線の八満交差点で再び、中部北陸自然歩道を捉えます。


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中部北陸自然歩道に合流

八満交差点のセブンイレブンと中部北陸自然歩道の案内板。現国道からこれほど外れた地点にコンビニがあるのも珍しいです。この近くだと、、、やっぱりここしか無いんでは?


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県道134号線 昔の脇街道だろうか?

中部北陸自然歩道の案内に従って、高浜虚子記念館方向へ向かいます。

中部北陸自然歩道・・・環境省


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年季の入った旧・郵便局

八満の交差点からちょっと行くと、古びた郵便局の建物が見えてきます。少し離れたところに新しい郵便局がオープンして、こちらは使われなくなったようです。


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北国街道に合流

さらに、県道134号線を辿って現・国道18号を横切って、与良町で北国街道へ合流します。

北国街道・・・信州の街道探訪(国交省関東地方整備局 長野国道事務所)


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小諸市与良町近辺

小諸市与良町付近の北国街道。このあたりは2車線の車道として整備されていて、今でもメインストリートとして活躍中。ただ、交通量はそれほど多くないので、自転車でノンビリ走っていても、さして危険は感じません。


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荒町に入るとプラントが目に留まる

荒町に入ると、道沿いになにやら目立つプラントが。


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実は山吹味噌の工場

その正体は、山吹味噌の工場。私の住んでいるアパート近くのスーパーに、なぜかここの味噌が揃っているので、良く買ってます。山吹味噌ってあちこちにある名前なんですかね? 越中八尾でも山吹味噌って看板有りましたし。


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宿場の雰囲気が濃い本町辺り

さらに進んで、荒町一丁目交差点を通り過ぎて本町へ。この辺りが一番宿場町の雰囲気を残しているでしょうか?


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後ろのビルは旅籠つるやホテル

後ろに立つビルは、旅籠つるやホテル。小諸宿にはかつて30軒近い旅籠があったようですが、現在も営業しているのは、このつるやだけになってしまったみたいです。もう一軒、つたやも去年までは営業していたようですが、現在はギャラリーとしての営業のみ。


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街道沿いは丸ポストが多い

これまた旅籠の建物をそのまま利用した感じの、小諸図書教材社分室。道を挟んで反対側が本社らしい。この風景には丸ポストがよく似合いますね。一時期絶滅するんじゃないかと思われた丸ポストですが、色々な旧街道をツーリングしていると、今でも結構あちこちで見掛けます。中山道沿いの我がアパート周辺にも立ってます。


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小諸宿本陣

小諸図書教材社のすぐ隣は、小諸宿本陣跡。国指定の重要文化財に指定されていますが、余り補修されていない? 残念ながら内部は公開されていません。

令和の大改修−旧小諸本陣保存修理工事−・・・小諸市


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本陣は国指定の重要文化財になっている

傍らに建つ案内板。別棟が有ったようですが、既に跡形もなく。


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千曲川に向かって転がり落ちるような坂

本陣跡から、しなの鉄道の高架を潜ってさらに進みます。凄い急坂を、まるで千曲川に向かって落ちていくように進みます。北国街道の中でも1,2位を争う急坂じゃないかなぁ? 降りるのは良いんですけど、決して登りたくない坂です。


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右の細い路地が北国街道

小諸城址を回り込むように進み、布引観音へと続く道との分岐点になります。写真左側へ続くのが布引観音へ向かう道、北国街道は、奥へと続く細い路地です。

布引観音・・・小諸市


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現・国道18号に付かず離れず続く北国街道

この先しばらくは、現・国道18号に付かず離れずして道が続きます。スピードは出せないけれど、車も殆ど来ないので、安心して進むことが出来ます。


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見紛うばかりに広くなった田中宿跡

暫く行くと、田中宿跡に出ます。田中宿跡の北国街道は、すっかり拡幅工事が終わって、新設のバイパス道路かと思えるくらい。かつての水害、さらに大火によって、宿場としての機能はすぐ隣の海野宿に移ってしまった為、それほど宿場の跡は無かったと聞いていますが。


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海野宿入り口の白鳥神社

田中宿跡からしなの鉄道沿いに1km弱、踏切を渡り、しなの鉄道の南側に出ます。程なく海野宿の入り口にある白鳥神社に到着。ここに来るのは、2002年に2号車で来た時以来ですが、余り変わった様子はありませんでした。良かった。


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百万遍供養塔は初めて見たかも

以前来たときは見落としていたんですが、白鳥神社のすぐ脇に立つ石碑の中に、百万遍供養塔がありました。初めて見ました。


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黄色が鮮やかでした

宿場に咲いていた黄色い花。なんだろ? かすみ草みたいな咲き方ですね。


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修理中の建物もあった

海野宿の西端まで来ると、観光客も少なくなって静かな北国街道に戻ります。写真右側の建物は修復作業中でした。取り壊しじゃなくて良かった。


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大屋駅まで後ちょっと

しなの鉄道大屋駅まで、あと少しという地点。海野宿から続いている街道脇の水路が未だ続いています。往時は、この辺りまで宿場が続いていたのかな?


走行経路1、軽井沢から八満交差点までの走行経路です。


走行経路2、八満交差点から上田までの走行経路です。

ツーリングレポートはVol.2に続きます。




All Photographs by Ryo Masuda 2007.
Took a photograph with IXYDIGITAL500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA
Special Thanks 'カシミール 3D Ver.8.7.1' 1994-2006 Sugimoto Tomohiko.


この記事は[2024.01.27]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp