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風まかせ旅紀行

新潟県 浦佐-山古志-長岡 vol.1



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2008年6月8日(日)

中越地震をきっかけに全国に名前を知られることになった山古志村。何度か訪れたことがある土地なのですが、いずれも車でした。いつか自転車で走ってみたいなぁと思っていたのですが、梅雨明け後では暑いし、行くなら今だろうか?と天気予報を見ると、日曜日に付いていた雨マークが無くなって晴れマークになっています。これはチャンスということで、早速ルートを考えます。

まずは出発地点。新幹線を降りて直ぐに走り始めることを考えると、越後湯沢、浦佐、長岡駅が候補ですが、越後湯沢からではアプローチが長すぎます。朝少しでも早く走り始めたい事を考えると、長岡駅より浦佐駅のほうがよさそうです。よし、初めて浦佐駅を使うことにしよう。前回の十日町-西山-長岡編や、その前の大沢峠-十日町-松代編では、熊谷駅7時12分発の「とき401号」を使いましたが、残念ながら越後湯沢止まり。高崎線の下り始発電車に乗れば、高崎駅で「とき301号」を捕まえられなくもなさそうですが、乗り換え時間4分とイチかバチかの勝負になってしまいます。乗り換えがうまくいけば午前7時半過ぎには浦佐駅到着になりますが、そこまで早くなくてもいいな。そこで、熊谷駅7時47分発の「とき305号」を使うことに。これなら、アパートを7時過ぎに出発すれば余裕で間に合いそうです。

さて、浦佐駅を出発地として、どう廻るか。浦佐駅を出発して直ぐに魚野川右岸へ出て、道の駅「ゆのたに」へ。そこから国道352号を上って山古志の種苧原を通り、県道47号線で栃尾へ降りるコースを走ってみることにしました。栃尾から先は、適当に走って長岡駅へ出るつもり。

当日、朝6時半に起床。ちょうど7時にアパートを出て最寄り駅で自転車を輪行バッグに仕舞い込みます。いつもより1本遅い新幹線ということで、どれくらい混むんだろうか?と心配したのですが、杞憂に終わりました。自由席もガラガラで、自分を含めても4,5人程度でした。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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駅構内で出発準備完了

浦佐駅で下車し、駅構内で5号車を展開します。下車したのは初めてですが、駅自体は越後湯沢-小千谷-長岡100km編の時に立ち寄った事が有りました。


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国道17号沿いに立つ田中角栄先生像

浦佐駅西口に出たら、まずは目に入るのが田中角栄先生像。国道17号に面して立っています。銅像が建てられたのは昭和62年ですが、雨ざらしでかわいそうだということで、屋根がかけられたのは後日の事。


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水無川を渡る

魚野川右岸の八色(やいろ)を行きます。文字通り水の流れていない水無川を、これまた文字通りな水無川橋で渡ります。向こうに見えているのは、浦佐国際スキー場のゲレンデ跡。[左]

虫野の交差点で国道17号を横断して、伊勢島から魚野川沿いに近い県道532号線を走ります。辺りは田植え直後のようで、小さな緑の苗が揺れる水面に越後三山が映っていました。[下]


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向こうに関越自動車道も見えている

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道の駅でソフトクリーム分を補給

ちょうど10km走ったところで道の駅「ゆのたに」で、今日初めての小休止。いや〜、まだ10時前なのに、もう暑くなってきた! バテる前にソフトクリーム分を補給します。外の売店で抹茶ソフトクリームを購入、250円也。


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午前10時前から繁盛する道の駅「ゆのたに」

道の駅「ゆのたに」の全景。まだ10時前なのですが、利用者が多いです。マイクロバスも数台。国道252号の先にある只見温泉郷の関係かな?[左]

道の駅「ゆのたに」を出発して、県道70号線で越後広瀬駅へ向かいます。[下]


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車も少なくて快適

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只見線を越える

只見線を越えて国道252号へと向かいます。ガタゴト走るディーゼルカーを撮ってみたくなるアングルですが、さて、いつになったら列車がくるのか分からないのが只見線。


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後ろのコンビニはセーブオン広神並柳店

只見線を越えて、古そうな道筋を辿って進むと、国道252号との交差点に出ます。反対側にはコンビニ発見。ここで補給食を仕入れておかないと、この先、栃尾側に降りるまで何も食べずに走る羽目になります。おにぎり2個と補給食を2,3点仕入れて出発。コンビニのすぐ近くに建っていた庚申塔。[左]

和田から国道352号に入ります。最初は快調な登り道。[下]


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緩やかに登る国道352号

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旧国道に入ってみる

途中、小平尾にあるトンネルを避ける為に旧道へ。集落の真ん中を行く旧道。この辺りは十分な広さがあります。でも、消雪パイプがないから降雪時は大変そうだな。


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旧道から新道への取付道路

しばらく行くと急に路盤が新しくなり、前方になにやら壁状の物体が見えてきます。何かと思ったら建設中の広神ダムでした。よってこの先の旧道は通行止め。残念ながら現国道に戻ってトンネルを抜けなければなりません。ちなみに、写真の道は旧国道では無いみたいですね、GPSデータを昔の地図に重ねてみると、この道は存在しないし。旧道は、写真のもう少し右上の辺りにあることになっています。新国道建設の時に旧道を潰してしまったので、集落から新道までの取付道路を新設したんでしょう。


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滅多に見られないダムの裏側

国道に戻って小平尾トンネルを抜けると、広々とした駐車場があり、建設中のダムを眺めることが出来ます。建設中に2度の震災に遭遇しましたが大した損傷もなく、ほとんど予定通り進んでいるようです。左にちょっと見えてみるのが旧国道352号でしょう。現役の頃は結構スリリングで眺めの良い道だったんだろうなぁ。[左]

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広神ダムはその後平成23年(西暦2011年)に無事竣工したそうです。
【魚沼】広神ダム建設事業・・・新潟県

広神ダムを後にして、勾配も一段落して快適な2車線道路を先に進みます。[下]


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滝之又の寒念仏供養塔

滝之又で見かけた寒念仏供養塔。ちょうどこの道の反対側に、自販機があるのを見つけて缶コーヒーを買って日陰で小休止。いやあ、今日は天気が良すぎて暑い! 暫くの間、地図を見ながら休憩していると、来た道からTrekのロードレーサーが戻ってきます。お互い「こんちわ」と挨拶。ロードレーサーのギヤ比だと辛そうだなぁ〜。


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道路管理界

城山トンネルまで来ました。この手前に、道路の管理界を示す標識が建っています。ここから先が山古志です。ちなみに後ろにちらっと写っている道は旧道で、今は城山トンネルが通っています。ここの旧道は通ることが出来ました。


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種苧原までもうちょっと

快適だった国道352号も、種苧原まで残り500mという所で拡幅前の長閑な細い路になります。しかし、ここが拡幅された新道に変わるのも、そう遠くないかもしれません。というのは、道の向こう側に土手の様に見えるのは、新しい国道の路盤なのです。


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県道24号線を栃尾方面へ登る

種苧原から先は、県道24号線で栃尾方向へ進みます。これがまた結構厳しい登り。この先1.5km程の登り道が続きます。先にはTrekのロードレーサー氏が。滝之又からここに来るまで、抜きつ抜かれつここまで来ました。といっても、別に先を争っていたわけではなく、私が先行しては、写真を撮る為に停車して、その間に追い越され、追い越しては地図見ていて追い抜かれ、という状況。


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フロント:ミドル−リア:ローギアで登坂中

この辺りが、一番きつい登り。上の写真のロードレーサー氏は、上の写真を撮った直後にパス。カーボンフレームの超軽量ロードを、アルミフレームの爆重シクロクロスが抜いた歴史的瞬間!!、ではなく、この傾斜では、ロードレーサーのギヤ比だと、よほどの人でないとたぶん踏めません。和田峠の時は自分がそうでした。今回はギア比がワイドでフロント3枚のシクロクロスなので、踏めないという状態にはなりませんでした。


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名無しの峠に到達

山古志と栃尾の境にある名無しの峠(標高約417m)に到着。以前はそれぞれが、山古志村と栃尾市でしたが、今ではどちらも長岡市。日本海側の寺泊も長岡市と合併したので、この山里の風景から漁村の風景までが長岡市の中にあることに。[左]

辺り一面緑に囲まれた県道24号線を、すっ飛ばして・・・と行きたいところですが、狭い上にタイトなコーナーが続くのでブレーキを握ったままソロソロと降りていきます。[下]


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峠から栃尾側へのダウンヒル

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半蔵金まで降りてきた

名無しの峠道を調子よく下って半蔵金の中心部まで来ました。名水百選の一つ、杜々の杜名水公園はこの近く。さて、どうやって行けばいいのかと地図を見るのですが、うむ、分からん。かなりの登り返すことになるけど、この先の中の集落まで下りることにします。


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中の集落まで降りることに

県道57号線との分岐点、中の集落を目指してダウンヒル。半蔵金を過ぎると道を広くなり、時速40km近い速度を維持して降りていきます。


中の集落から県道57号線へ。ここから標高差200mを4kmの道程で登ります。あー、やれやれ。が、美味しい水が待っていると思えば、エーンヤコーラ。ということで、杜々の杜名水公園にちょうど昼過ぎに到着。山古志に登る前に買っておいたおにぎりと名水でお昼ご飯。わき水の周りは空気がヒンヤリしていて休憩には最高です。


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今日も水を求める人が大勢

今日も水を汲みに来る人がひっきりなしです。さすがにこんな所に自転車で出没する人が珍しいのか、おばちゃんに声を掛けられました。私がヒーコラ言いながら走っているのを、車の中から見掛けたとの事。おやまあ恥ずかしい所を見られちゃったなぁ(笑


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見えないけど中央には池もある

公園と呼ばれることだけ有って、周りはちょっとした広場になっています。たしかキャンプ場もあったような。日長一日、ここでノンビリしていても良いかもなぁ〜。


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峠へ続く激坂

わき水傍の売店から先に伸びる簡易コンクリート舗装の坂道。ここを行くと、先ほど通ってきた名無しの峠に出ることが出来るらしいのですが、うーん。高地さんのレポを読むとここを登っていったらしいのですが。[左]

40分ほどの大休止の後、登ってきた道を再び駆け下ります。次に目指すのは道の駅「R290とちお」です。登ってきたときは写真を撮る余裕など無かったので、下りの風景など。[下]


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登りは撮る余裕など無いのです

走行経路1浦佐駅から道の駅「ゆのたに」までの走行経路です。浦佐駅前から真っ直ぐに魚野川を渡り、魚野川右岸を進みました。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


走行経路2道の駅「ゆのたに」から魚沼市長岡市道路管理界までの走行経路です。


走行経路3、古志種苧原から杜々の森名水公園を経由して荷頃までの走行経路です。

レポートはVol.2に続きます・・・



All Photographs by Ryo Masuda 2008.
Took a photograph with IXY DIGITAL 500 by Canon.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002.


この記事は[2024.01.08]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp