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風まかせ旅紀行

山形県・宮城県 羽州街道・金山峠 Vol.1



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2024年7月13日(土)

日本海側の鶴岡・酒田周辺は自転車で巡った事の在る山形県ですが、内陸の置賜地方は未経験。車では何度か来た事がありますが、その時も米沢城跡に立ち寄った位で周辺まで見て回る機会はありませんでした。いざ置賜地方を自転車で走ろうと思ってみても、ルートが思い付かず。

そこで有名な見どころを3つ繋いで廻る事にしました。1つ目は山形交通高鼻線の高鼻駅駅舎、2つ目は羽州街道の金山峠と楢下宿。3つ目は上山市から南陽市の間に点在する、国道13号の旧旧道の道筋に残る石造の橋。本当は5月に来たかったのですが、なんだかんだで7月に入ってしまいました。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)

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山形県 鶴岡市・酒田市ポタ Vol.1Vol.2
新潟県・山形県 国道345号海沿いポタ


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松川河川敷駐車場に車を置いた

4時台に群馬県前橋市の自宅を出発し、7時台には山形県内に到達。拠点にしたのは米沢市立病院近く、最上川の河川敷にある駐車場。なんだか地図と様子が違うなと思ったら病院が建替え中なんですね。


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最上川左岸の舗装路を北上

駐車場を出発して最上川左岸の舗装路を北上します。地図に記載がない道ですが、事前に確認した航空写真では堤防の上に出られるはずなのですが・・・。


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ちょうど置賜自転車道の起点に出た

松川橋の下を潜ってからUターンして堤防の上に出ると、そこは置賜自転車道の起点でした。


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県道1号線の旧道らしき道筋を進む

松川橋で最上川を渡り道なりに北東へ向かいます。おそらく県道1号線の旧道なんだろうなぁ。[左]

程なく奥羽本線に行く手を阻まれます。同じ地点で奥羽本線を越える県道1号の跨線橋へ上がります。[下]


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現・県道1号線上からの眺め

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跨線橋の下に残る踏切の痕跡

奥羽本線を越えた向こう側、跨線橋の下に踏切の痕跡が残っていました。踏切が廃止されたのは新幹線化の時なのだろうか?[左]

奥羽本線と国道13号(米山バイパス)に挟まれたエリア。道幅と立ち並ぶ店舗(跡)や民家の佇まいに、かつては主要道だった面影が有るような気がします。[下]


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道幅と立ち並ぶ店舗(跡)の佇まいに主要道だった面影が・・・

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羽黒川に突き当たって道が途切れる

国道13号(米沢バイパス)を横断すると、今度は羽黒川に突き当たって先に進めなくなります。1974-78年の航空写真を見ると、この先に橋が在りますが、上流に在る現在の県道1号の羽黒川橋と同じ名前だったのだろうか?[左]

上流に在る羽黒川橋で羽黒川を渡り再び旧道を辿ります。東北中央自動車道をくぐり抜けると民家の間隔が徐々に広くなって来ました。[下]


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東北中央自動車道前後の旧道

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明治天皇川井御小休所

少し行った明治天皇川井御小休所。明治14年の巡幸の際に休憩された場所との事。これから向かう高鼻町に2泊した後、米沢への移動の際に立ち寄った、ということは今来た道が巡幸の道筋なのだろうか?


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昭和13年に文部省に依って建てられた石碑

昭和13年に文部省に依って建てられた石碑。旧街道や旧国道を巡っていると行く先々で見掛けて、あぁ昔からの道筋なんだなと判るのです。[左]

信号のある交差点を左折して少し北上してから北東方向に向きを変え、高鼻町に向かって進みます。[下]


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道なりに進んで高鼻町に向かう

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道沿いの景色がたいぶ広々してきた

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岩の上に幾つか祠が在るのが目に留まった

道沿いの景色がだいぶ広々してきました。あー、曇天が恨めしい! 晴れていたら、素晴らしい緑の景色だろうなぁ。 [上]

天王川(梓川)を渡ろうかという所で、岩の上にポツポツと祠が建っているのが目に留まりました。[左]


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お堂の壁に案内板らしきものが

そのまま岩の左へ視線をやると、何かお堂の壁に案内板らしきものが。見に行ってみましょう。


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「高梨利右衛門供養の六地蔵尊」だった

「高梨利右衛門供養の六地蔵尊」だそうで、初めて知ったなぁ。詳しい内容は下記URLが大変勉強になります。

新・県民ケンちゃん〜二井宿峠2・・・何とか庵〜本名荒井Webサイト


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県道1号-米沢高畠線線を北上

県道1号-米沢高畠線線に合流して高畠へ向かって北上します。路肩に有るのは吹きだまり防止用の防雪柵。夏は畳めるタイプですね。


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断片的に残っている旧道に入ってみた

砂川を渡って県道から左へ逸れていく旧道に入ってみました。古い民家はどれも大きい。写真の少し手前にあった茅葺きの古民家は売りに出されていました。


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亀岡文殊の門前町かな?

少し先にまた旧道っぽい道筋を見掛けて入ってみます。ここは亀岡文殊の門前町かな?[左]

亀岡文殊・・・高畠町

亀岡の旧道から現・県道に合流し、また直ぐに右へ逸れていく旧道へ。古峰神社の前に立ち並ぶ石塔。百万遍供養塔、湯殿山碑、庚申塔ですね。しかし庚申塔が大きい。ここまでの民家の塀も大きな石を使っているし、石材が豊富な地域なんだろうな。[下]

高畠石が切り出されていた「瓜割石庭公園」(山形県高畠町)


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古峰神社の前に立ち並ぶ石塔

photo-20240713-27旧道には消雪パイプが設置されている

セブンイレブン高鼻泉岡店で小休止した後、旧道を辿ります。お、懐かしい見覚えのある鉄さび色の路面! 新しい大きな通りには無いのですが、旧道には消雪パイプが設置されているのですね。


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高畑城跡に残る堀

高鼻町の市街に入ってまず向かったのが高畑城跡に残る堀。1961-1964年の航空写真を見ると、その当時、既にこの大きさだったようですね。

高畑城跡・・・高畠町


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まほろば通り

高畑城跡から次の立ち寄りポイント、山形交通高鼻線の高鼻駅へ向かう途中に「まほろば通り」と名付けられた県道1号を横断。配電も地中化されてスッキリですが、町の景観形成地域に指定されているので建物建てるのも大変そう。


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高鼻駅本屋

山形交通高鼻線の旧・高鼻駅に来ました。今日幾つか予定した見所に一つ。確か中学生の頃に本で見て何時かは行ってみたいと思っていた廃線の駅です。[左]

旧高畠鉄道高畠駅本屋及びプラットホーム・・・文化遺産オンライン
【山形県】山形交通 高畠線・・・NHKアーカイブ

昭和4年(1939年)、電化に際して日本車輌で新造されたモハ1。前橋市にある我が家のすぐ隣では、これより1年前に作られた電車が現役で動いています。仕掛けは単純な方が長持ちしますね。[下]


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昭和4年製のモハ1

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昭和縁結び通りから道なりに東へ 二井宿へ向かう

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古そうな防火水槽

しばらく旧高畠駅跡をウロウロと見学した後、昭和縁結び通りと名付けられた通りを東へ。二井宿に進みます。[上]

何となく目をやりながら通り過ぎた防火水槽らしきもの。これも高鼻石で作られてるんだろうな。[左]


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金網を支えているのはレールじゃないか?

少し行き過ぎてから、あれっ!?と思って引き返してきてみました。やっぱりレールですね。高鼻線で使われていたものだろうか?[左]

駄子町から上駄子町の間の旧道。うっすらとセンターラインの白が残っています。国道に指定されていた事は在るのかな? 道の先の右に見えている建物は米鶴酒造。[下]


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うっすらと白いセンターラインが残る旧道

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左の一段高くなった細道が廃線跡らしい

国道113号を横断して旧道の続きを辿ります。その左(北)、築堤の上に現れる細道は二井宿駅に向かう廃線跡、らしい。[左]

二井宿に来ました。二井と書いて「ふたつい」ではなく「にい」と読むのは「新」の読み替えらしい。へー。[下]


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二井宿

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直進する旧道を進みたいが通行止め

直進して旧道を進みたいのですが、放置・崩壊が進んで通行出来ないようなので、先に見えている交差点を左折して現国道113号へ合流する事にします。

二井宿峠・・・何とか庵


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台の橋で大滝川を渡る

左折して台の橋で大滝川を渡ります。渡った右に二井宿小学校があります。[左]

現国道113号に合流し、県境の二井宿峠に向かって登り始めます。引っ切りなしに車が通るかと覚悟していたのですが、ずいぶん少なくて助かった。[下]


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国道113号に合流して宮城県境の二井宿峠へ登り始める

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稲葉入橋まで登ってきた

稲葉入橋まで登ってきました。路肩がほとんど無いのと欄干が低くて自転車乗りには中々に怖い橋・・・。山側を登っている分にはまだマシなのですが。


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第二トンネルをくぐり抜けて県境に到達

路肩も歩道スペースもない二井宿第一、第二トンネルをくぐり抜けて県境に到達。宮城県七ヶ宿町に入ります。宮城県内を走るのは、奥州街道を辿った2015年以来の事。

福島県・宮城県 奥州街道 福島-仙台 Vol.1


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U字溝でバリケードが築かれている旧道

旧道はU字溝でバリケードが築かれていて、その先は放置という感じ。自転車や徒歩旅の人が狭いトンネルを避けるにはこの旧道しか手段がないのですが、再整備する意思は無いでしょうねぇ。


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一旦、湯原宿まで降りる

さて羽州街道の金山峠に向かう前に宮城側の最後の宿場、湯原宿まで降りてみます。金山峠への分岐、追分を通り過ぎてさらに下ります。[左]

現国道から北に分かれる旧道へ。左に見える山門は東光寺のもの。右は湯原簡易郵便局。[下]


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湯原宿

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二番目に大きい宿場だったとか

本陣前の枡形を曲がってまだまだ続く湯原宿。全体で800mくらいあります。七ヶ宿街道の中で二番目に規模の大きい宿場だったとか。[左]

宿の東端で折り返して、いよいよ追分から金山峠へ。と、その前に何か案内板が立っているのに気が付きました。庄内藩士がこの地を読んだ句が、松尾芭蕉最後の句集「続猿蓑」に収録された事を記念した物らしい。[下]


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松尾芭蕉門下の庄内藩士の句碑

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追分まで登り返して金山峠へ

追分まで登り返してに入り金山峠を目指します。路肩に「この先、幅員狭い」とあるのが信じられない位に広い道。[左]

ずっと広い幅のまま伸びる県道13号。山形県側に残る建設途中で放棄されたバイパス道路に合わせたものかな?[下]


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センターラインは無くなったが道幅は広いまま

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峠の手前にある干蒲集落

峠の手前にある干蒲集落。どの家も大きくて雪囲いが付いているのが印象的。新潟みたいにタネ(消雪用の池)が無いのは気温が低くて凍ってしまうからだろうなぁ。


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街道を歩いてみたいけど今回はパス

現道から西へ分かれていく街道。そっちを歩いてみたいけど今回はパス。この先、峠の直前で現道に合流します。


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干蒲集落の一番奥にある冬期通行止めのゲート

集落の一番奥にある共同墓地を過ぎるとゲートがあります。ここから先が冬期通行止めの区間かな。[左]

ゲートから先、少し狭く、ついでに勾配が急になった県道を登っていくと、左に白石川源流を示す碑が見えてきました。その先のカーブを曲がるとそこが峠。[下]


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白石川源流の碑を見て右に曲がると峠に到着

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金山峠

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街道は少し先で西へ

向こうは山形県上山市。道を挟んで反対川には宮城県七ヶ宿町の物は俗に言う白看板でしょうか?中々に古そうな感じ。[上]

峠をほんの少し下った先で羽州街道金山越が左(西)に分かれていきます。道そのものが国の史跡に指定されています。

国史跡羽州街道楢下宿金山越・・・上山市


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ゆっくり慎重に下る

狭くて見通しの効かない下り坂なので、絶えずブレーキングしながらユルユルと降ります。


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バイパスとの分岐点まで下ってきた

バイパス(工事中断)との分岐まで下ってきました。ゲートのある左側が下ってきた道。本来の羽州街道は右のバイパスに重なっているようです。


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楢下宿へ向かう

さて、これで今日一番の文字通り山場を越えて楢下宿へ向かいます。

羽州街道楢下宿(PDF注意)・・・上山市
羽州街道 楢下宿・・・やまがたへの旅

レポートはVol.2に続きます



All Photographs by Ryo Masuda 2024.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2025.08.04]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp