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風まかせ旅紀行

新潟県 三条・五泉界隈ポタ Vol.2



県道226号線から東へ逸れて、村松公園の南側へ出るルートへ。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


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八重桜が出迎えてくれた

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後ろは陸上競技場

村松公園に隣接する村松陸上競技場に到着。ソメイヨシノの時期は終わっていましたが、代わりに八重桜が出迎えてくれました。[上]

八重桜と5号車。後ろに見えるのが陸上競技用のトラック。[左]


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満開の頃に来たのは一昨年の事

村松公園の桜。ほんの少しだけ桜色が残っていました。一昨年来た時にはちょうど見頃だったのを思い出します。


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交叉点に門柱

村松公園から病院の東側を通り、国道290号方面へ。日の出町の交差点まで来ると、なにか門柱と歩哨小屋ような物が建っています。お、これはもしかして陸軍時代の正門跡か?


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歩兵第30連隊跡地

その通りでした。地元が土地を寄付した事で始まったとは知りませんでした。


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県道403号線

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右側は小学校跡か

少しだけ国道290号で移動した後、県道403号線に入ります。集落を繋ぐように延びる細道。古くからの通りなのでしょう。[上]

道なりに北へ向かいます。右側に見える広場のような所は、おそらく小学校跡。地名から推測するに木越小学校でしょうか。1970年代の航空写真を見ると、校舎や体育館、プールのようなものが写っているのですが。[左]


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このまま進めば五泉駅

おっと、早出川沿いへ出ようと曲がろうと思っていた交差点を通過して、勢いのまま県道403号を少し進んでしまいました。このまま道なりに行けば五泉駅前に出られるようですが、今日はこの手前の交差点で東へ。


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早出川右岸堤防天端の道

下木越から川瀬辺りの細道を走り磐越西線を潜って県道436号線に出ます。ちょうどオープンしたばかりという感じのコンビニが有ったので、これ幸いと補給タイム。そこから太川橋を渡り早出川右岸へ。


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堤防上からの眺め

早出川右岸堤防上から、阿賀野川上流方向。正面やや左が菱ヶ岳でしょうか。あの裾野と、左側の裾野の間に阿賀野川が流れている、はず。


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チューリップ畑に到着

太川橋から3kmほど走って三本木大橋近くのチューリップ畑に来ました。この時期は去年に続いて2回目の訪問。


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お祭りは昨日までだった・・・

森林公園のように庭園に作りこまれたチューリップという訳ではなく、球根用の畑そのものが会場のチューリップまつりです。が、会期は4月30日までだったらしい。[左]

逆に会期を外した為か連休中にもかかわらず人が少なめで、ゆっくり見て回るには具合が良い。[下]


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去年来たより人が少ないか

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球根栽培用なので花は摘まれる、はず

自転車をガードレール脇に停めて畑の中をウロウロします。もう暫くしたら花弁は摘まれるでしょうね。そういえば去年はちょうど摘んでいる所でしたね。富山に見に行った時も、ちょうど摘み始めた所に遭遇したことがありました。[左]

向こうに残雪の残る山が見える辺り、同じチューリップ産地である富山県の風景と似ています。[下]


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富山のチューリップ畑の風景と似てる?

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3年連続の産地見物

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マクロモードで寄ってみた

一昨年は富山県で、去年はここで、ということで3年連続でチューリップ産地を見物。チューリップは晴天が似合うなぁ。[上]

マクロモードを使ってみました。何cmまで寄れるのか把握してないけど、このくらいなら撮れるのか・・・。


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満足して次へ

これで、「田植え前の田圃と残雪の風景」と「五泉のチューリップ」の2つの目標は達成。後はユルユルと出発地点の三条市総合運動公園へ向かって走ります。[左]

チューリップ畑の広がる三本木地区から、ひとまずJR磐越西線五泉駅へ向かいます。[下]


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ひとまず五泉駅

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県道295号線からの眺め

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とある農道へ向かう

五泉駅西側の踏切で磐越西線を横断し、田圃の中の道をジグザグと南西方向へ。県道295号線に合流し能代川沿いに南下し国道290号へ向かいます。[上]

中野橋交差点で一旦国道290号に合流。国道290号を加茂方面へ1.8km程走った後、ちょっとだけ国道を外れて寄り道します。県道295号線で少し北へ。このまま道なりに進むと、午前中に通った道に戻る事が出来ます。[左]


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この農道・・・前身は

国道290号を離れて寄り道した理由はこれ、右へ伸びて行く農道新田線を走るため。[左]

何て事はない広い農道なのですが、実はその前身が蒲原鉄道なんだそうで、その廃線跡を活用したという訳。ちなみに鉄道路線は廃止されましたが、蒲原鉄道株式会社は現存しています。[下]


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蒲原鉄道廃線跡

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廃線跡と旧国道

国道290号に合流し加茂方面へ緩やかな坂を登ります。その右手側、田圃の向こうに土手状のものが続いていて、下土倉近くで国道の直ぐ脇に迫って来ました。立ち寄ろうと旧道に入ってみます。正面に続く道、農道にしか見えませんが、現国道290号の前身。


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バラストも残る土盛の上

土盛の上に登ってみました。もうお分かりの通り、蒲原鉄道の線路跡なのです。転用も難しいし、さりとて積極的に撤去する理由も無いのか、往時のままに残っています。


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土倉駅跡

左にプラットフォームが残っているのが分かるでしょうか。土倉駅の跡なんだそうです。奥に見えるのが現在の国道290号。


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国道脇に残る橋台

象徴的な断面を見せる廃線跡。手前側の橋台は現国道の敷地になり消滅。現役当時の航空写真を見ると、手前の「とまれ」の「れ」の字辺りまでしか無い小さい跨道橋だったようです。[左]

これも有名な遺構、冬鳥越駅手前の路線唯一のトンネル。手前は畑にするために埋め戻されています。[下]


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冬鳥越駅手前に残るトンネル

冬鳥越スキーガーデンの敷地内に保存されている車両達。


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大正生まれの木造電車モハ1

茶色に塗られたモハ1は、大正12年に製造された新潟県内最古の木造電車。蒲原鉄道の開業に合わせて新造された2台のうちの1台なのだそうです。


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モハ1の車内

その車内。2重になった屋根のスリガラスがオシャレ。一時は台車を外され地面に置かれて詰所として使われ、一見元電車とは分からないほどボロボロだったらしい。


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昭和生まれのモハ61

もう一台は昭和15年生まれのモハ61。モハ1とは18年の差ですが、ぐっと近代的になりますね。ちなみに保存されている場所は本来の線路跡とは違うらしい(線路跡は写真左下)。よく見ると架線の吊り方が変だが、その辺はご愛嬌。


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冬鳥越駅の遺構か?

冬鳥越スキーガーデン入口の駐車場に等間隔で残る、何かのコンクリート基礎。冬鳥越駅のプラットフォーム屋根の基礎かな?


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廃線跡に残る擁壁

冬鳥越駅跡から、さらに加茂方面へ。廃線跡は国道290号の左側(東側)を並走。時折当時の擁壁が顔を覗かせます。


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枕木が埋まっている廃線跡

現国道290号脇から伸びてくる廃線跡。足元には枕木が1本、埋まって残っていました。


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結構な勾配で下りていく廃線跡

現国道290号を横断し、斜面を下っていく廃線跡。この区間の廃止前に現国道が整備されていれば、ここは踏切になったはずですが。多分国道の整備は廃線後だったでしょうね。


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七谷駅跡に残る駅舎

その斜面の先にある七谷駅跡。地区の集会場になっているこの建物は、当時の駅舎そのもの。[左]

集会場の裏手に残る立派なプラットフォーム。沿線随一の鉄道遺構かな。[下]

参考
廃線跡探訪新潟県の廃線跡蒲原鉄道
red50kei ローカル私鉄と国鉄蒲原鉄道


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プラットフォームが残っている

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貨物用の建物もあったらしい

列車交換のための2線の他、貨物を扱うための側線まで有って、蒲原鉄道の中では大きな駅だったようです。[左]

加茂川に掛かる七谷大橋まで降りてきました。上流に見える赤い橋は旧道のもの。残雪・新緑・白い河原・青い空と川面、出掛けてきた甲斐がありました。[下]


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加茂川まで降りてきた

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旧道

しばらく加茂川左岸の県道9号線を加茂市中心部に向かって走り、コンビニの先で旧道のように別れていく細道に入ります。1947年の航空写真を見ると、すでに加茂川沿いの現県道9号線の形が見て取れますが、道沿いに家屋が少ない所を見ると、やっぱりこっちが旧道なのだろうか。


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雁木の残る県道9号線

雁木の残る県道9号線に再合流。この先の加茂駅近くは近代的なアーケードに変わっていますが、この辺りは昔の面影が残っていますね。


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境内の緑

加茂駅近くの青海神社(あおみじんじゃ)に来ました。近所を通り掛かる度に、何となく休憩に立ち寄ってしまう神社。新緑が綺麗。


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青海神社

折角なので石段を登って青海神社にお参り。石段下の一の鳥居周辺で、近所の子供達が鬼ごっこして遊んでいました。そういう場所が有るのはいいねー。


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田圃の向こうの弥彦山・多宝山

青海神社から三条までは、もうお馴染の丘陵部と平野部の堺をトレースするように延びる旧道を走ります。田圃の中の農道に出ると、向こうに弥彦山・多宝山が見えていました。[左]

三条市内の刈谷田川沿いに戻ってきました。出発地点の三条市総合運動公園はもう直ぐ近く。[下]

午後4時過ぎに駐車場に到着し、5号車をバラして車に収納し撤収準備完了。曇天と小雨だった昨日と違って晴天に恵まれた一日でした。昨日の曇天もあれはあれで、春まで未だ時間の掛かりそうな残雪の風景に合っていた気もしますが。


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刈谷田川左岸堤防上

走行経路4村松公園から早出川沿いに出てチューリップ畑へ。五泉駅前を経由して能代川沿いから国道290号、廃線跡の農道新田線へ。


走行経路5、国道290号に沿いの廃線跡、土倉駅跡・七谷駅跡から加茂市市街・青海神社、信越本線沿いに三条市総合運動公園へ。

GPSログはこちら「log20120501_0.gpx」。カシミール3DGoogleEarthでご覧下さい。

地理院地図によるルート表示はこちら(別Windowで表示します)


ルートプロファイルです。走行距離は94km弱、累積標高は約1100mでした。


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All Photographs by Ryo Masuda 2012.
Took a photograph with FINEPIX F300EXR by FUJIFILM.
Special Thanks 'ViX Ver.2.11.148.0'.1998-2002 K_OKADA


この記事は[2023.11.12]に加筆修正しました。

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Ryo Masuda / myDNS.jp / ryo-kun@fc4.so-net.ne.jp